JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

もう一つの戸惑い ANTIBES / GREG REITAN

2010-01-06 22:19:47 | 聞いてますCDいいと思う


昨日、新春に戸惑っているアルバムを記事にしましたが、こちらのアルバムはその前に買ったアルバムです。
昨日のアルバムとはまるで逆な流れるようなピアノで始まります。
このピアニストの前作がかなり評判良かったので、新しいものが出るのを待って買いました。
ピアノのグレック・レイタンは多くの賞を撮っているようですし、メンバーのベースとドラムスもずっと一緒のようで息の合った流れ、モダンなことも結構あってよい響きです。
ちょっと試聴しましたが、ビル・エバンス流というのがぴったりでしょうか。
2曲目“For heaven's sake”ではベースソロが良い音で、落ち着いたたたずまい。
このアルバムこの曲以外5曲目がショーターの“Fall”デニー・ザイトリンの“Time Remembers one time once”7曲目がキースの“Sympathy”ビル・エバンス
の“Re: Person I Knew”最後が“In the Wee Small Hours of the Morning ”とフェバリットらしい曲が並んでいます。
4曲目“One Step Ahead”はちょっとハード・バビシュなピアノの手さばき、これはこれで聴かせます。
5曲目のショーターの曲はちょっと淡く漂うな感じ。
6曲目ザイトリンの曲を聴くと、ザイトリンが一番近い感じを受けます。
7曲目は“Sympathy”キースの曲とGREGの個性がしっかりと出ている演奏です。
9曲目エバンスの曲も流れるようにスゥーと弾きます。
10曲目オリジナル“Late Summer Variations”は題名を描写するような、爽やかでいて淡い思い出のように聴こえます。
11曲目オリジナルで美しく流れる曲と演奏。
12曲美しいテーマをストレートに短く弾いて終わります。
かなり上手いピアノは流れるように、しかしハードな面も見せて、チームワークもいいと思います。
じゃなぜ戸惑うのでしょうか。実は昨年から何度か聴いてきてもなかなか頭に入らない。いろいろな人の曲を弾いていますが、どれも上手く流れてしまって、同じ曲のように聴こえてしますのです。
しっかり聴けば個性はあるのがわかるのですが、グレッグ・レイタンという人の演奏個性と言えば演奏個性が出ています。
上手すぎるのももったいないという例かも、良いのにどのように書いたらと戸惑ってしまいました。


ANTIBES / GREG REITAN

GREG REITAN(p)
JACK DERO(b)
DEAN KOBA(ds)

2008年9月&10月カリフォルニア州ロサンジェルス Concept II Studios録音

1. Antibes
2. For heaven's sake
3. Waltz for Meredith
4. One Step Ahead(Greg Reitan)
5. Fall
6. Time Remembers one time once
7. Sympathy
8. September
9. Re: Person I Knew
10. Late Summer Variations
11. In the Wee Small Hours of the Morning
コメント (2)
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