
来年の事を今言っても鬼は気がつかないかもしれませんが、昨年の話をまだしているのと天邪鬼は苦々しく思うかもしれません。
去年暮れからの酔頭がやっと落ち着いてきて、普通の酔い方で音楽が聴けるようになりました。
それで去年の話、昨年最後に買ったアルバムはなんでしょう。
私は仕事収めの日(28日)に都心で仕事(ちゃんと真面目な打ち合わせ)銀座を通過することが出来、僅かな時間にアルバムをひろったのが最後でした。
困ったアルバムが一枚、そしてもう一枚がこのアルバムです。
ジーン・デノヴィを聴いたことがほとんどありませんでした。
聴きたいと思っていたのですが、どれがいいのかとおもっていたら、ショップで在庫を発見、お早めにとありました。
2,500円のアルバムですが、1,050円とありましたのでこれが最後のアルバムでした。
デノヴィが2003年に来日した折の録音だそうですが、まず子レアが横浜にあるファイブスターズレコードの記念すべき第1作目だそうです。
昨年は幾つかのアルバムを買いましたし、記事に対し社主の三津越さんから、ご親切なご忠告までいただいて、親しみを感じるところなので嬉しくなりました。(ちょっとの偶然)
ちなみに三津越さんを男性だと思っていましたが、女性だと教えられました、男性っぽい強さに気使いを感じるアルバムつくり感じるレーベルです。
1曲目、三津越さんのりくえすとだそうですが“Play Fiddle Play”この出だしから素晴らしい。ベースがテーマを子守唄のように弾くとインリズムウォーキングになたベースに軽やかなそしてジャジーなピアノのメロディ、2人の調和は聴く私たちのためであり、この曲のため、作曲者のため、このような演奏を発売1作目の1曲目に持ってくる三津越さん、きっと満足をしたでしょう。
2曲目“Buttons And Bows”はちょっと変わった選曲(デノヴィ選)、年寄りには懐かしい曲“ボタンとリボン”(腰抜け2挺拳銃のテーマ)、ブルージーに気張らない演奏が音楽表現の余裕なのですね。
3曲目“Indian Love Call”もとても素敵な演奏、このアルバムピアノとベースのデュオでベースのニール・スウェインソンがデノヴィとアルバムでも列記されている2人のアルバムです。
ですから普通のアルバムよりベース音のバランスが大きくて、そして強くキックのあるスウェインソンの音に、きちんと再生しないとぶんぶんベース音に惑ってしまいます。
4曲目“Smile”チャップリンの映画、モダンタイムスの主題歌、多くの演奏に触れていますが、このように爽やかにスウィングする気持ちよさ、これも素晴らしい出会いです。
実はこのアルバムを聴いているときに、年末の記事を読まれた方から初コメントを頂きました。
カナダに在住で、カナダのJAZZ情報をblogでお教えくださる、まん丸クミさん(http://nono54.blog88.fc2.com/)という方で、早速そちらにもお邪魔すると、このアルバムでベースを弾いているNiel Swainsonが大好き、貴重な情報もあり驚きました。
何度か書いていますが、好きな音楽を求めていると起こる、「意味のある偶然」シンクロニシティをまた感じました。
そしてその方に教えられているように8曲目“Do I Love You ?”ベースのスウィインソンの正確で力強い4ビート、抱擁されるような優しさとても気に入りました。
9曲目“The Things We Did Las Summer ”も曲を素敵に表現するということ、きっと選びに選んだ上で起こることかも、素晴らしい1作目を作ったのですね。
年明けでだらだらと書いてしまいました。
昨年最後のカードを今頃書いています。私にとって最後のカードでしたが、銀座のYではあと少し残っているかも知れません。
誰か最後のカードを引いて、幸運(出会える)と意味ある偶然を体験して下さい。
Smile / Gene DiNovi
Gene DiNovi(p)
Neil Swainson(b)
2003年4月15日 録音
1 Play Fiddle Play
2 Buttons And Bows
3 Indian Love Call
4 Smile
5 How Can You Lose
6 Will You Still Be Mine
7 Shake Down The Stars~Handful Of Stars
8 Do I Love You ?
9 The Things We Did Las Summer
10 A Gal In Calic
11 So In Love
12 Ti's Autumn (vocal))