新宿ピット・インには2時15分ぐらい前についたら、待っている人が1人、ドアが開く頃には6人ぐらいになりました。ちょっと心配しながら中に入ると、マイク・ノックのマネージャー、ハクエイ・キムがいて、すぐにマイクに紹介してくれました。
言葉が上手く通じないのは残念でしたが、41年たってアルバム「The Forth Way」にサインをしてもらいました。
開演前なのに持っていったアルバム7枚すべてにすべて違うメッセージを書いてくれるお人柄です。
私の後になんと私の倍ぐらい、それもなんともレアなLPをもった方がいて、凄い人がいるものです。その方と開演前の貴重な10分を頂戴してしまいました。
座った場所は一番前のピアノ鍵盤がすべて見えるところ、ピアノトリオを見る定位置です。
開演時には8割が多埋まってホットしました。
1st
1 ハクエイのMCで始まり、メンバー紹介からマイクがピアノを弾き始めます。
深い竹林の中を奥に進むような幽玄な感じで風となってぬけて行くようです。
2曲目はジャジーな4ビートではじまる曲、フレーズの中にある超モダンな流れ、ベースのウォーキングが気持ち良いです。
曲名を聞き取ることが出来ないのですが、3曲目はドラマーの作品、カリプソの少し入った明るい曲、マイクのピアノはラインが太く見えて、なお歌うので驚きます。
4曲目は“We Are Togethe Agein”ピアノソロで始まりインリズムでよりしっとりと、なんだかビル・エバンスといるみたい。再びんおソロではダイナミックにピアノを弾ききります。
5曲目が1stの最後、師匠と弟子の違うところを考えていたのですが、ハクエイは転がるようなフレージング、マイクは太く流れるラインでしょうか69歳凄い。
2nd
1stから何がこれほどいいんだろうか考えていましたが、響きなのかな、ハーモニーとフレーズの関係、右手と左手の関係、もっと言えば指と指の関係が満たされているのです。
それらすべてが、あの光る頭に集約されているのです。失礼あのハートでした。
2曲目叙情的なスタートで素敵な曲。
3曲目、マイクは急にベースの須川さんにアルコのプレーを要求、こんなことにすぐに対応するのですね。ベースソロが素晴らしい。
4曲目は幻想的な出たし、ベースソロのバックをつけるピアノ、弟子も一緒ですがとてもセンシティブ。
5曲目、このセットではじめてのスウィンギーな曲、ベースの素晴らしいソロの後、マイクがはじけました。マイクのピアノがどんどん走るので、ベースが次に入るタイミングが取れないで苦労です。このぐいぐい押す強さは軟弱なピアノトリオでは作れません。
6曲目“ケリーズ・ブルー”これアンコール曲だと思う。続けざまに弾いてしまいました。
マイクの熱烈なファンの方がいらしゃる中、なんだか良く解らないmonakaがこんなこと書いてとも思いますが、誰かが空中に消えていく音楽を残して欲しい、私は少しでもこの時を記録したいと思っています。
という事で次はトライソニークですが、その前に腹ごしらえです。