JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

秋色の重ね方 SEPTEMBER SONG / Louis van Dijk

2007-11-08 22:19:13 | 聞いてますCDいいと思う
季節に色があるとだれもが思う。画家が写真家がそれを表現する。
そしてミュージシャンも同じようにそれを表現する。
このアルバムまさに秋色をどうやって表していくかのアルバムです。
一昨年、横浜jazzプロムナードで初来日したLouis van Dijkの新しいアルバムで、もはや余裕の域にあるように何をやっても許されるような、こちらが認めてしまう作品です。
1曲目ピアノのハーモニーの後に続いてvibrandoneonのメロディはゆったりとして、一番の友人を思うようです。
この楽器ピアニカを大きくしたような楽器でリードを鳴らすのでハーモニカを大きくしてバンドネオンに近い音色です。
Cees Hamelinkという人は知りませんが、ジャケ写真の中に1961年の演奏(bass演奏)のものがあり、久しぶりの友との演奏なのでしょか。その暖かい感じは、2曲目“WHEN I FALL IN LOVE”にも良くでています。
このアルバム9月をテーマにして秋色を表現しています。バラエティにとんだ演奏というよりか、同じパターンで幾重にも色をかせねて行く感じです。
ストリングスをバックにvibrandoneonがミディアムスローのテーマを思いいれたっっぷりにいていると、軽くピアノが旋律を乗せて、vibrandoneonのパートが終わるとストリングスをバックに今度はダイクのピアノがJAZZ色を上げたピアノ弾くというパターンでほとんど統一されています。
それでは企画物みたいで飽きるかというと、これがどこかと違うところなのです。ストリングスを使う伝統となお且つ歌を歌う喜びを知ったvibrandoneonによってゆったりと流れる音楽は、色が段々と積重なって行くように秋色です。
選曲を見ても秋色ですから、もう過ぎていく秋に少し遅かったかも知れませが、色づいた落ち葉の降る道をあなたと歩いているような、このようなのもいいものです。
そのアルバムジャケットを最後に紹介します。






SEPTEMBER SONG / Louis van Dijk Cees Hamelink

Louis van Dijk piano
Cees Hamelink vibrandoneon
Reyer Zwart bass
Erik Rutjes guitar on10
Gijs van der Grinten violin
Laura Veeze violin
Robert Ushida violin on1,3,6,10,11
Maarten Veeze viola
Judith Jamin cello on1,3,6,7,10,11
Sebastiaan van Eck cello on 2,4,5,8,9


1 BUT BEAUTIFUL
2 WHEN I FALL IN LOVE
3 SEPTEMBER SONG
4 IN THE WEE SMALL HOURS
5 STARS FELL ON ALABAMA
6 DON'T EXPLAIN
7 DARN THAT DREAM
8 AUTUMN IN NEW YORK
9 RUBY MY DEAR
10 BODY AND SOUL
11 'TIS AUTUMN
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情念歌集 open songs / michel wintsch

2007-11-07 22:17:08 | 聞いてますCDいいと思う


このアルバムは演奏者の心入れが感じられ、ファーストインプレッションだけでは簡単には表現できない、段々とよさがわかっていくアルバムのように思います。ジャケはなんだかひどいし、解らない現代美術を見ているのかと思ってはじまります。
1964年スイス生まれのピアニストの2001年の演奏です。1,6,8がライブの録音で長い曲、それにスタジオ録音をはさんだアルバムです。
最近ではwwwtrioというアルバムが出ています。
1曲目からライブ曲で力のまたは構成力の強い曲で、ロシア出身の偉大な映画作家アンドレア・タルコフスキーに捧げられた、最初から大作です。
演奏はアヴァンの入った、繊細とパワーの集まりでしょうか。
3曲目聴いていたら、日本のシンガー中島みゆきのアルバムが思い浮かびました。(そんなに知っているわけではありません)曲に強い情念が乗るようで、ピアノが歌っているように感じます。
続く4曲目ジャック・ブレルの“Ne me quittes pas”はアメリカのロッド・マッキャンが歌詞を訳して“If You Go Away”とした歌ですし、6曲目はエヂット・ピアフの歌った“群衆”8曲目はジルベール・べこーの“そして今は”です。
演奏は自由奔放に変化しますが、根底にはこれらの歌う情念があり、フリー系の演奏であってもそれが聴くものに通じて、聴くほどに解ってくるように思います。

  open songs / michel wintsch

michel wintsch piano
gerry hemingway drums
banz oester bass

1 Offret dedicated to Andrei Tarkovski
2 Le plat pays
3 Isablue
4 Ne me quittes pas
5 Path of rain
6 La foule(Que nadia sepa mio sufrir)
7 Wslking in
8 Et maintenant
9 2 pm
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2つにひかれてFrom KENTON To Now / P・Erskine & R・Torres

2007-11-06 22:31:12 | 聞いてますCDいいと思う


今年はAlan Pasquaの新しいアルバムが2つ手元にそろいました。『Solo』2005年録音と『The Way You Look Tonight』2007年録音のものです。それぞれ良いところがあるのですが、2つがひかれあって美しくあるような感じを受けました。
最新作はPeter Erskineがリーダー各ですが、ベースはDave Carpenter,このメンバーでは2000年に『Live at Rocco』2002年に『Badlands』という素晴らしいアルバムを出していてそれでファンになりました。(もう何度も書いているけど)
AlanとPeterは1971年インデアナ大学で音楽をともに学ぶなか、同じ家に住み、同じバンドで演奏していました。Peterは翌年18才でスタンケントンオーケストラにデビューします。
それが1995年に録音されたこのアルバムにつながった行きます。
中古屋さんで見ているとPeter Erskine & Richard Torresと大きく書かれたジャケとのアルバムがあります。『From KENTON To Now』と言うタイトルのアルバムです。メンバーを見てみるとDave CarpenterとAlan Pasquaじゃないですか。
ちょっと驚きましたが、今年の2枚がよんだのです。(そんなことないか)
タイトルのKenyonはスタンケントンのこと、18才でオーケストラに参加したErskineが出会ったテナー奏者、それがRichard Torresでした。ストレートでモダンで力強いテナーが心に刻まれます。
20年たってRichard Torresに家によばれて一緒に演奏したピーターは立ち上げた自分のレーベルでアルバムを作ることにしたのです。
それがこのアルバム、わずか4時間で録音してしまいました。
1曲目柔らかい音でストレートな吹き出しはいかにも経験をつんだテナーマンの感じです。
2曲目All Bluseのベースラインとコードで、すぐにアドリブに入るあたりビックバンドでならしたからか、曲はALL Bluesといっていいと思う演奏です。
4曲目ゆったりしたバラードでピアノのソロがこの後のパスカの演奏を示す素晴らしい演奏です。
5曲目はハッピーな小唄でこのような4ビートに付き合うパスカも面白い演奏です。
6曲目、ちょっとうねったメロディですが、この奏者がするとあまりうねっていかない。そこらへんは個性が決まってしまっている辛さが出ています。
8曲目メロディのはっきりした曲でテナーの良さがわかります。幾つかの曲が印象薄いのは曲の悪さです。8曲目で判明しました。なぜTorresの曲にこだわったのでしょうか、スタンダードをいくつか入れれば、良いテナーですし、サイドが反応するだろうし、もっと楽しめるアルバムになったと思うのですが、そこがとても残念です。


From KENTON To Now / Peter・Erskine & Richard・Torres  

Peter Erskine drums
Richard Torres tenor saxophone
Alan Pasqua piano
Dave Carpenter bass

1 L.A. Stomp
2 Blues For All
3 Happy Day
4 Artistry In Rhythm
5 I Love You (Sweetheart Of All My Dreams)
6 Modern Drummer Blues
7 Intermission Riff
8 Park, The
9 Richard's Blues
10 Constance


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地に心が残って HEARTPLAY / C・HADEN & A・FORCIONE

2007-11-05 22:15:06 | 聞いてますCDおすすめ


C・ヘイデンは色々な人とDUOを続けています。全てが良いわけではありませんが好きなシリーズです。
新しいアルバムは、イタリアのギタリスト、アントニオ・フォルチオーネとのデュオです。
P・メセニーとのデュオ“ミズリーの空高く”をいつも引き合いに出し、何とかの空高いと書いていますが、このイタリアの空はどうでしょう。(といっても録音はカルフォルニアです。)
1曲目、フォルチオーネの曲が生ギターの音で始まるとビックリします。素晴らしい落ち着きのある生ギターの凄さはミズリー以上に感じます。ただヘイデンの弾き方圧は少し弱まった感じです。
2曲目もフォルチオーネの小品。ジャズギターと言うのでなく、クラシック、スパニシュ、ブラジリアンなどアコーテックなギター奏者のようです。
3曲目はヘイデンのリヴェレーション・オーケストラで演奏される美曲、フォルチオーネのテーマ演奏はスパニシュの雰囲気が満点で再演としては極上に感じます。その後のヘイデンのソロはちょっと重い感じですが、この曲に対する思いいれかも知れません。
4曲目はフォルチオーネの曲、“雪”、ゆったりと雪が全てを音もなく覆っていくような曲、気が付けばギターの一つが残る感じで派手でないテクを感じます。
5曲目“Silence”もヘイデンの得意な曲でよりゆったりと、より静かに、気が付けばこのアルバムは空を飛ばない、ゆっくりと地の底に下りていく感じ。
6曲目はFred Herschの大変美しい曲、クラシカルガットギターがメロディを弾くと、なんと素晴らしい選曲なんだろうと思います。ヘイデンのベースソロはひところの神がかったメロディでは内のですが、シンプルでよい演奏です。
7曲目はフォルチオーネの曲“Nocturn”ヘイデンのお株を奪う美しい曲、ヘイデンの曲みたいに感じます。
8曲目はこちらはヘイデンの美しい曲、“For Turiya”ここでは柔らかいギター音のメロディが抑えた心の弾けば、ヘイデンが本領を発揮して、強くその心を表していきます。ギターに戻るとその強い心に哀愁が加わって、深くその心が残ってアルバムが終わります。地に心を残して深く思うのは、もちろんフォルチオーネの素晴らしさが大きいのですが、やはりヘイデンだからでしょう。


  Heartplay / CHARLIE HADEN & ANTONIO FORCIONE

Chaelie Haden bass
Antonio Forcione guitar

1 Anna
2 If...
3 La Passionaria
4 Snow
5 Silence
6 Child's Song
7 Nocturne
8 For Turiya



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Wdzydzanaの空高く 0ffshore / Olo Walicki

2007-11-04 20:46:13 | 聞いてますCDいいと思う


ドイツでギターを学んだmaciek grzywaczのポーランドでのデビュー作品,2000年の録音です。
ギターのアルペジオとベースの音をバックにナイロン弦で静かなメロディを弾くと、P・メセニーとC・ヘイデンのアルバムに雰囲気が大変にているアルバムです。
2曲目は電気に変わりますが、やはりメセニー似のオーソドックスな曲、ウッドベースのソロがかなり良い。
3曲目はバスクラが入り、エレキギターのなかなか息の長いソロから実力が解ります。S・Riversの“Beatrice”で渋い曲です。
4曲目はP・メセニーの曲、やはりこのギター、かなり好きなのでしょう。
エレキとウッドの静かなかけひき、暖かくも澄んだ世界が広がって感じがします。
このジャケット、ポーランドのアルバムとしては、パステル調のブルーとグレーの2色でとても垢抜けていて、上品です。中の写真も浜辺の海鳥が写っていて、録音された街も海の近くなのでしょう。ナチュラルな雰囲気が伝わります。
メセニーの『ミズリーの空高く』とか、オスロで録音されたFERENC SNETBERGERの『NOMAD』が雰囲気がとてもナチュラル、アコーステックギターとベースが絡んだ澄んだ世界、そしてこれも“空高く”と呼びたくなりました。“Wdzydzanaの空高く”(場所を読めない)
5曲目は“Blue in green”で生ギターとベースでこれは押さえに抑えた、しっとりとした演奏です。
7曲目もスタンダードの“Yestrtdays”ですが、クラネットはメロディをオーソドックスに吹いて、テンポも控えめで、盛り上がりとしてはいまいちという演奏。
8曲目ベーシストのオリジナルはこの曲だけ変わって、ちょっと不安感を作るベースラインに、ギターはジョン・スコを入れたエレキ・ギターが揺れる曲で、このギタリストこのようなことをしますという幅が解ってよかった演奏です。



Offshore / OlO Walicki maciek grzywacz

OlO Walicki acoustic & electric bass
maciek grzywacz acoustic & electric guitar
emil kowalski clarinet , bass clarinet

1. Kalimba
2. Offshore
3. Beatrice
4. Say the brothers name
5. Blue in green
6. Yellow
7. Yesterdays
8. Felux

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11月の銀座の歩き方

2007-11-03 23:03:29 | サポート中、ライブ


銀座JAZZフェスティバルが3回目を迎えました。申し込むと抽選で一流のミュージシャンの席が無料で確保できるし、オープンの場所でも同じミュージシャンの演奏が楽しめる素晴らしいフェスになってきました。
1回目は三越百貨店の入り口を場所に選んだりして人数を考えていなかったり、会場が狭いので抽選であったた物しか見れなかったりしました。
2回目の昨年は当たったカイ・イーストウッドだけしか見れず不満が残りましたが、今年は楽しい一日を過ごしました。
まず抽選で当たっていた『フラビオ・ポルトロ』が12時半なのでその前に築地で寿司を食べることにしました。残念ながら調べたところは見つからず、時間もないのでこんなマグロ解体を見せているところでいただきました。(結構高い)



そこから近い時事通信ホールは昨年と一緒です。整理番号があるのでそれで並び方を変えるのですが、早く行っても後ろの方、遅くても前にこれる人がいますが、全てがそれで管理できないのでもう少し考えたほうがいいと今年も思いました。場所がコンサートようではないので待つ人の対応が難しいと思います。時間を切って整理番号の枠をつなげるなり、でも大変だと思います。スタッフの方にはありがとうございます。(無料なんです)
私は100番台の番号で前の方の席につけました。
フラビオ・ポルトロ(イタリアのトランペッター)の演奏が抽選で当たりました。
トランペットとピアノトリオのカルテットで、このための特別グループだそうです。ピアノのFrank Woesteは新作を購入したばかりのピアニストでアルバムではエレピとピアノ同時に演奏する人です。
『Trumpet Legacy』があるので期待が大きいのですが意外とハイノートを使わず、
センシティブでした。2曲目の明るい曲がいいと思います。
ピアニストのFrank Woesteは4曲目のソロいいと思いますが、強いタッチのヒット感はなく、静かな曲でとてもきれいなので半分良かったという感じです。
娘さんの名のシェナという曲がとてもハートフルでよかったのですが、ドラムスのセットが古いというか、セットのドラムの張り方がゆるく音が気になりました。ベースの技量もちょっと落ちるようで、なお電気を入れているので面白くありません。 お昼に飲んだビールが効いて来て眠い、今年もこの程度かと思いました。
ポルトロがすんで、次は整理番号のない会場でエリック・レニーニの演奏があります。歩いて5分ぐらいの松坂屋百貨店の屋上で、行きますと列の150番目ぐらいに並べました。これで希望の2つを見ることが出来ます。



フェスティバルらしくなってきました。おかげで前から3列目で見ることが出来ました。
ポルトロがちょっと欲求不満でしたので、ここで盛り上がりたいし、役者は最高でしょう。
でかいレニーニが出てきて、3列目もちろんピアノがよく見える位置を取りましたから解りますが、デカイ、親指が鍵盤の幅と同じぐらいと見えます。
まずレニーニのピアノトリオで2曲、スピーカーでの音へミキシングが大きく、すぐ近くでスピーカー音が強く、少し参りました。いまさらどうしようもない、レニーニのソロが素晴らしいので慣れるしかありません。
ベースはマイクで音を拾ってくれるので、良い音でうれしい。2曲のトリオ演奏の後Stephane Beimondeが登場しペットとフリューゲルホーンで2曲演奏します。
続けてトランペットのカルテット聴くこととなり面白いことになりました。
ポルトロは技量があり演奏に余裕がありましたが、いまいちエキサイトしなかったのに比べ、こちらのベルモンドはフレーズ多くない割りにハイトーンで強く表現したり、ハートが強く感じ、やはりjazzはこちらのほうが面白いと感じました。
音程高くなると顔が真っ赤になって、それに比例してメロディーが気持ちよい。
5曲目のカッコ良いレニーニの出だしから(彼の新しいアルバムの曲が主体です)素晴らしいソロ演奏が続きます。前から3列目で控えのテントの中まで見える場所ですが、熱心に聴く人が見えます。なんとさっき見てきたフラビオ・ポルトロが調子をとっています。楽屋が見えるのって楽しいですね、やはり聴きに来たと思っていると、それに気が付いたBelmondoが“変われよ!”と大きなジェチャー、面白くなってきました。
6曲目はflavio Boltroがペットを持って現れ、逆にStephane Belmondoは楽屋へ降りて1曲演奏します。先ほどの演奏に比べてこちらとても力が入っています。ここで顔も赤くなる演奏になりました。
ありゃ、気が付けばマイクが2本立っています。何だ最初から予定の参加だったみたいです。(どちらにしろうれしい)
レニーニのピアノはソウルフルでその底にリリカルなところが残りパワーとセンスの微妙なというより、パワーに繊細さが加わった演奏で終始素晴らしいものでした。
最後の曲ではトランペット2人の競演でこのフェスでも一番のステージになったと思います。余裕、自由のBelmondoと技量、緊張のBoltroがレニーニのブガルーの楽しいメロディーをユニゾンで吹き始めると、これは素晴らしい。その後のレニーニのピアノソロでのバックアップなど楽しく見れてこれは得したというステージになりました。サイン会とその後のそれぞれの演奏があるためアンコールはかないませんでしたが、凄いのを聴くことができました。
屋外なので寒くなり、レニーニにちなんで後はベルギービール(ビールのシャーベットもある)を飲みに行こうかといっていたのですがやめました。(家に帰ってチゲ鍋にしました。)
ちょっと山野楽器によって3つ拾ってきました。GINZA INTERNATIONAL JAZZ の公演は全て無料なので、お昼のおすしが1万円ぐらいしても、山野で7千円ぐらい払っても、納得が残る11月の正しい銀座の歩き方でした。

1 Flavio Boltro tp
Frank woeste piano
Diego Imbert bass
Francesco Soutgiu drums

2 Eric Legnini piano
Stephane Belmondo tp,fh
Mathias Allamane bass
Franck Agulhon drums

アルバム

Emil Viklicky trio COOKIN'in BONN
Midhs Piatigorsky Uncommon Circumatance
Louis van Dike SEPTEMBER
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POPと三つ巴 TANGOS / ALESSANDRO GWIS

2007-11-02 22:41:32 | 聞いたけどCDどちらでも


日本のレーベルM&Iレコードより木全氏のプロデュースでイタリアのピアノトリオのアルバムがリリースされました。内容が代替想像付くので、普段なら拾いには行きません。しかし、レーベルのサイトの紹介は“官能タンゴジャズ”「高い芸術性とほとばしるパッションを併せ持つ超刺激ピアニスト」とあります。ジャケは赤いシルクの“Tangos”の文字、これほどあからさまに挑発されれば、JAZZとTangoが並べられると見境のない私としては、購入しないわけにはいきません。
低いベース音ではじまる1曲目出だしは良いと思います。2曲目アレンジが凝った“真珠採りのタンゴ”で少しクエスチョンです。どうもJAZZのセンテンスが希薄に感じます。このピアニストがそうなのか、M&Iがそうさせているのかは不明ですが、POPSのピアノに聞こえてしまいます。3曲、4曲と聴いているとあの、リチャード・クレーダーマンを思い浮かべてしまいました。だめと言うのではありません、ただ思い浮かびました。この線狙いだと少し好みに合わないと思い出すと5曲目“バラのタンゴ”はなかなか良いJAZZ的な響きで良い感じです。
このアルバム、ピアノの音はいまいちですが、ベースの音とセンスが良く、ドラムスもしっかりしていて、多いに助けられています。
8曲目“Bahia Blanca ”もリズミックでパンチが効いていて良く短いベースソロが強力です。
ただ全体としてJAZZ色もTANGO色強くなく、イタリアPOPと三つどもえの感が強いように思います。私としては激しく、そして哀愁が強調されたものが好みです。ガックリするほどではありませんがちょっと残念です。


TANGOS / ALESSANDRO GWIS

Alessandro Gwis piano
Luca Pirozzi bass
Armando Sciommeri drums


1 Agosto Noir
2 Pearl Fisher Tango
3 Jalousie
4 Violetta
5 Tango Delle Rose
6 Tango Of Albeniz
7 Ich Kuss Ihre Hand, Madame
8 Bahia Blanca
9 Tango Du Reve
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悲劇への爆走 Auto Jazz / Barney Wilen

2007-11-01 21:13:00 | 聞いてますCDおすすめ


バルネ・ウィランがなくなってから10年以上が経ちます。バルネが好きになったのは実は亡くなった後で、後期の一連の作品と逆に若い時のアルバムを後から聴いて、その才能を感じています。
ところがそのバルネとリアルタイムでなつかしいアルバムがあります。MPSから1968年に出た“AUTO JAZZ”というアルバムです。1967年度のモナコ・グランプリのドキュメンタリー・フイルムのためのサウンド・トラックです。凄いレースのエンジン音とバルネたちのフリーインプロの演奏が重なった素晴らしいアルバムです。このアルバムだけはリアル・タイムに出たときに聴いてそのカッコよさを良く覚えています。バルネ自体をそれほど、知らないので買いませんでしたが、そのずっと後にバルネを集めるようになって欲しい、再び聴きたいと思っていました。
上手い具合にCDに成ったものに中古屋さんで出会いました。
結婚記念日の日に記事にするには当日の曲の名前も悪いし、続けてこれ(悲劇への爆走)ではということで、入れ替えました。
当時は、フリー系の演奏など日常的でありましたから、いま聴きなおしても、全然重くはありません。この年のレースでイタリアのロレンツォ・バンディーニが悲劇的な事故死を起こすレースなのですが、そのことがドラマチックに音楽に反映していきます。このときに特に明確なフリージャズのアプローチがぴったりあっていて当時聴いた思い出が確り焼きついていました。
曲は5曲、悲劇に向けての章だてになています。ここでその楽章を紹介します。

1 バンディーニへの期待~アナウンス~ピットでの国家吹奏
2 スタート
3 特別席の大公
4 ヘアピン・カーブ
5 キャニオン・サウンドの悲劇

題名を見るだけでそこで起きた悲しさがつたわる気がします。
1曲目、レース音と人声から、ピアノのフリーな演奏、どんどんエンジン音とアナウンスの音量が増していくと悲劇を知らないレースが物悲しく始まるのです。
フランソワ・デュスクのピアノは硬質で、エディー・ゴードンのドラムスはフリーインプロですが、ベースのベブ・ゲリンのおとは柔らかく、今聴いても充分まとまった演奏です。
2曲目スタートのエンジン音からテンションが上がっていく演奏はこの年に亡くなったJ・コルトレーンのを思わせる演奏になります。ベースのB・ゲリンのアルコソロはさすがヨーロッパでこの時代でありながらその程度の高さに驚かされます。
3曲目はピアノのフランソワ・デュスクのソロからレースが長い時間続いているように音が持続します。バルネのテナーのソロからそろそろ悲劇の予感が演奏されます。
そして4楽章、ヘアピン・カーブ回りでのエンジン音は、やがて別な次元に切り離されるような、悲劇の場所が整って行きます。とめることの出来ないテナーのソロの後、エンジン音だけが物悲しく続きます。
ベースソロから始まる悲劇は、そこで起こった悲劇を確りドキュメントするように事故現場を捉え、続行するレース音と重なって物悲しげに始まります。まるでコルトレーンの“エクスプレッション”のように事故現場からその悲しみを昇華するようなテナーの鎮魂歌が続きます。
このアルバム勝手は持っていなかったものですが、当時の思い出とバルネが好きになったことで、欲しいと思っていたものです。
今回手にいてれ聴けば時代が40年近くたっているのにこの演奏は驚くほど新鮮で、またドキュメントとして現実を表現する実力が凄いアルバムです。
それこそ40年ぶりに聴きましたが、お薦めです。

  Auto Jazz / Barney Wilen

Barney Wilen tenor saxophone
Francois Tusques piano,prepared piano,organ
Bwb Guerin bass
Eddy Gaumont drums


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