JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

信頼の人 Frendshop / Hein Van De Geyn

2009-07-17 18:00:43 | 聞いてますCDおすすめ


いくつかのショップを歩きますが、それはそれぞれの微妙なお進めの違いで、見落としてしまうルバムがあるからです。
久々に銀座のショップに行ったら信頼をよせるベーシストのよさそうアルバムを見つけて購入です。
ベースはあまり多くのアルバムで会っていませんが、エンリコ・ピエラヌンツィの“ライブ・イン・パリ”のベーシスト、安定ある実力者です。そのゲインがプロデュースしたこのアルバムはピアニストBert van den Brinkとのデュオでライヴの模様です。このピアニストとは結構一緒に演奏していて、「between us」というトリオアルバムをもっていました。そのアルバムはかなりよいのですが、ずいぶんタイミングはずして買ったので去年暮れのお掃除記事で使いました。

1曲目はビーチ・ボーイズのリーダーの曲、硬質な形で始まりますがこれが素晴らしいピアノソロ。音がまず素晴らしい、クラシックの小品のような格調と伝統的なジャズハーモニー、まるで横にピアノがあるみたいです。
2曲目は短いピアニストのインプロ。
3曲目はちょっとモンクを感じるスタンダードを素材にしたピアノのソロインプロヴィゼーションの感じ、マイファニーが出たりしながら最後にタイトル“Stella By Starlight ”のたどり着きます。
4曲目はスカルラッティのソナタ、これもピアノソロ、美しい曲があるものです。
5曲目も短いインプロでベースが出てこないので不安になってきました。
この曲はピアニストとベーシストの共作というか短いイントロのようで、その曲が6曲目に続きやっとベーシストゲインの登場です。
ウッドベースのとても良い音は久しぶりの感じです。
7曲目ゲインのオリジナルはピアノのハーモニー古くはないけどJAZZの伝統が感じるようなはが広がりを感じます。引き続くベースソロの音程の正確なことうなります。
8曲目もゲインの美しいオリジナル、ゆったりと低いベース音のソロ、ここのところ聴いていなかったと思います。
ピアノのメロディも美しく、会場も私も息が詰まるほどです。
9曲目、これもおなじみのテーマは後半ベースよって出てくると、それを引き取ったピアノがこのテーマを昇華させていくような見事な展開。
大きな拍手のあとなのでアンコール曲でしょうか、“My Funny Valentine ”正調ベースがすぐテーマを正確な音程で、これを聴くと、このアルバムとても信頼できる人に協力してももらったベースのアルバムです。
だから最初はずっとその信頼するピアノだけ、そして2人になれば息もぴったりの素晴らしいアルバムでした。

Friendship / Hein Van De Geyn Live At The Muziekgebouw Song

Bert van den Brink piano
Hein Van de Geyn bass

1. God Only Knows
2. Improvisation In Thirds
3. Stella By Starlight
4. Sonata For Harpsichord In F Minor
5. Improvisation In Fourths
6. Audacious Adventure, An
7. hazy Hugs
8. Northsea Night
9. You & The Night & The Music
10. My Funny Valentine
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トレーンのカードを作った Mostly Coltrane /Steve kuhn

2009-07-15 22:45:19 | 聞いてますCDおすすめ


blogのお仲間のほとんどの方が記事にしているアルバムを少し遅れて買いました。
面白いのは私もそうだったのですが、多くの人が一瞬躊躇しているところと、その後にほっとしているところです。
これがコルトレーンへのトリビュートでなかったらたぶん買わなかったと思っています。もちろん今は手に入れてよかった、よかったの状態になっています。
なぜ躊躇したかというと、ロヴァーノのユレユレテナーに硬質キューンのピアノでアルバム一枚を演奏されたらと危惧するわけですが、それはまるでありませんでした。
1曲目、実に美しい始りかたで、私は持っているLPの「エクスプレッション」に続いているかのように聴き始めました。
2曲目、モーダルな曲になると、Joey Baronのドラムスが、エルビン・ジョーンズとラシッド・アリをあわせたような感じで凄く良い。ジョン・コルトレーンへ捧げている演奏と実感します。
4曲目はコルトレーンのサックスが聞こえてきそうな、しかしピアノトリオの演奏です。
コルトレーンの変遷についてはよく解っているわけで、いろいろな形の演奏がカードのように並べられます。
キューンのピアノもマッコイ風だったり、フラナガン風だったり、ロヴァーノもそれに合わせて変わります。ドラムスとベースは逆に一環して今風その塩梅が良い組み合わせです。
いろいろなコルトレーンのカードをキューンが並べているようです。
6曲目、静かなスピリチュアルな演奏で7曲目はスローバラッド、ちょっと古いカード風です。
8曲目“Like Sonny ”も古めの感じですが、この演奏はコルトレーンまで回路が行きません。
10曲目、11曲目は最晩年の曲、キューンがガシガシ弾く曲とスピリチュアルなフリーインプロの演奏ですが、結構統制がとれていて聴きやすい、ECMらしいとこかもしれません。
12曲目がソプラノサックスをくすめて素朴にしたような音色の木管楽器で、この曲とても個性的な演奏で、キューンがコルトレーンと一緒だったら、こう弾くだろうと思います。
最後がピアノソロの“Trance”でどのような経緯で再演したのかわかりませんが、キューンが代表曲を入れることでこのアルバムの重要性をあらわしたのでしょうか。
一枚一枚のカードを眺めると、それぞれにキューンの思いが込められているようなさすがに、キューン、上手いECMを選んで、素敵なアルバムを作りました。

Mostly Coltrane /Steve kuhn

Steve Kuhn (p)
Joe Lovano (ts, tarogato )
David Finck (b)
Joey Baron (ds)

1.Welcome
2.Song of Praise
3.Crescent
4.I Want To Talk About You
5.The Night Has a Thousand Eyes
6.Living Space
7.Central Park West
8.Like Sonny
9.With Gratitude
10.Configuration
11. Jimmy’s Mode
12.Spiritual
13.Trance

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タイミングをはずさないで DREAM DANCE / enrico pieranunzi

2009-07-14 20:57:28 | 聞いてますCDいいと思う


このアルバムを買ったのは随分前になります。そしてもちろんピエラヌンティの魅力という意味ではとても楽しんだのですが、なかなか記事にはできませんでした。
記事を書いたのが2月ごろで、それでもなぜかしっくりこないで、下書きの状態で取ってありました。もはや引き出しの奥の使いかけのエンピツみたいに、触らない状態になってしまいました。
タイミングが狂ってしまった一枚です。ところで、このアルバム自体、どうもタイミングが狂っているようで、そこが気持ちよいUPにもつながりませんでした。(言い訳ですが)
ここで表現されている音楽が、ピエラヌンティの音楽だと思いながら、なぜいまさらながら2004年の演奏がと思ってしまいます。
そうなると、このアルバムの硬質な響きも、マーク・ジョンソンやジョイ・バロンのドラムスがこれまでに比べても素晴らしいと思っても素直に喜べません。
ピエラヌンツィのこの音、ここでは2004年の物であるのです。

JAZZの演奏は、極上の物でありながらも、はかなくも、次から次へと消えていくものです。
CDアルバムはそれを一葉に残してくれたものとして、その一葉を美しく大切なものと思っています。
そして、その一葉を残すことにある寂しさも感じるのです。

このピエラヌンツィの演奏が素晴らしいとは素直に思うのですが、今それを大きく喜びと感じるかというとそうでもないのです。
今、あふれ出たフレーズを聴いて、そのプレーヤーに触れるのがJAZZ聴きの本意でありましょう。
ピエレヌンツィを感じるであれば、今のときをはずさず出して欲しかったと思います。
3曲目“As Never Before”の懐の広いハーモニーの広がりや4曲目“Castle Of Solitude”のピアノからベースのソロに移る静謐な感じもちろん大好きです。
ふだんなら(タイミングが外れていなえれば)お薦めと言い切ってしまうアルバムであります。

そんなことで、タイミングを外れた記事は、もう一度手を加えて、でもやはりずれているのです。
この写真もタイミングが少し外れました。会社の車を止めているところの横に少し前に咲いていた花ですが、このごろ良くわからない花が多いのです。



DREAM DANCE / enrico pieranunzi

Enrico Pieranunzi (p)
Marc Johnson (b)
Joey Bzfon (d)

1.End Of Diversions
2.No-Nonsense
3.As Never Before
4.Castle Of Solitude
5.Peu De Chose
6.Nippono Ya-Oke
7.Pseudoscope
8.Dream Dance
9.Five Plus Five






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変わっていく予感 We Happy Few / Tom O'Halloran

2009-07-13 20:38:04 | 聞いてますCDいいと思う


オーストラリアのピアニストTom O'Halloranのアルバムを聴いたら、まるで青りんごのようにショキッとしていて気に入りました。
そんなんで2008年録音の新作を買いました。

1作目と同じメンバーの曲は印象的なブロッキングからはじまり、ベース、ドラムスがとてもフレーズごとに反応しあう結構激しい演奏ですが、そこで曲の色香が失われない筋の通った演奏です。
2曲目、曲調をおなじにした演奏ですが、コンピュータ音などサウンドをこらしている分勢いは落ちます。、
3曲目、ベースのリズムから始まる演奏は、たとえばピアノが少し特異なフレーズをあげればすぐに、ベースが反応し、そうるるとドラムスはそれを倍増するように反応する、前作よりそこのところは増しています。
4曲目For J.Zとありますから、ジョー・ザヴィヌルなのでしょうが、演奏からは思い浮かびません、きっと初期のザヴィヌルなのでしょう。
5曲目“TRIO VS COMPUTER”は加工されたピアノ音とトリオの対決ということの曲ですが、どちらが勝はない、ここではリズム陣の反応が面白い演奏です。
グルーヴィーを入れた6曲目、ゴスペルな感じもいれピアノが丁々のメロディを弾き続けます。それに対してドラムスが、もう奔放にリズムを入れて、これは普通聞くよりどんどんとあおられて、やりたいことをすべてやるような、凄いドラムスになっています。
7曲目はフリーインプロヴィゼーションですが短い曲、8曲目は“VOCALESE”という少し長い曲で、途中曲調などもかって意味はあるのでしょうが、よく解りません。
8曲目いろいろな表情を変えますが、なぜだちょっと良く解りません。
最後の9曲目は短いインプロで終わります。

フレシュなりんごと比較すると、ずいぶんと落ち着いた感じのアルバムです。
デビューということで、前作は少し硬かった感じが、今回はこの人の今を表現しているのだと感じます。
最初の曲でのサウンドと主張は素敵な若者ですが、最後のいくつかの曲ではそれが逆効果みたいに思いますが、それが今を感じさせます。
基本のテクニックが確りしているので、これからどんどん変わっていくとしても、その予感が期待につながります。

We Happy Few / Tom O'Halloran

TOM O'HALLORAN(p,electronics)
PETE JEAVONS(b)
DANIEL SUSNJAR(ds)

1. TONE POEM
2. INTERLUDE:LUMINESCENT
3. MOSAIC
4. ZEE ZEE (FOR J.Z.)
5.
6. SQUASHUA
7. INTERLUDE:STARMUSIC
8. VOCALESE
9. OUTRO
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パリと死刑と納豆と

2009-07-12 07:11:27 | 
なんとも無茶苦茶な題になってしまいました。
寝室をフローリングして、壁をきれいにし、LPプレーヤーを聴けるようにアンプなどを設置しました。
後はパソコンをLPプレーヤーの横に移し変えれば(1階から2階なので大変)ほぼわが部屋の構想も完成です。
ベットの足元から音楽が流れてスタンドを付けたので本をも読めるようになりました。古いアルバム(記事にしたアルバムをAから聴きなおしています。アルド・ロマーノを通り越しました。)を聴きながら本を読む時間が多くなりました。
それな事で読んだ本もこれからはUPしていこうかと思います。
そして読み終わったのがこの本、スコット・トゥローの「死刑判決」です。



トゥローは1988年の「推定無罪」の生々しい登場人物描写と予想もつかない展開に引きずり込まれてファンになりました。
イメージが引き続いた1993年の「立証責任」1995年の「有罪答弁」があります。
1997年の「われらが父の掟」は結構読み応えありましたが、2000年の「囮弁護士」はあまり良い印象がのこりませんでした。
そこからしばらく間が空いて本を少し多く読もうということで、今いろいろと選んでいるところで、最初がトゥローでした。
小説に関してblogでどう記事にするのか、あまり経験ないし、音楽だったら曲にあわせて感想も書くけど、ネタバレ注意があるので、感想を軽く書いていきます。
久しぶりのトゥローの「死刑判決」は確定した判決の執行が迫ったときに、それを覆すことが表明され、そこに携わる新任弁護士と当時の判事、検察、判事また刑事の時を移した攻防のドラマということでしょうか。
でもなんだか、メインの登場人物がいい年しながら青春ドラマみたいなことをしていていまいち、最後の最後で法曹のやり取りの面白さがありましたが、そこの部分さすがトゥローと思います。
死刑問題に真剣に取り組んでいる刑事弁護士のトゥローですから今後も楽しみにする作家です。
というのでひとつ読み終わったのでほっとした金曜日は夕日の移り変わりを楽しみながらシャンパンをいただきました。



パリなどの観光地で長期滞在マンション、アパルトメントを紹介する会社が主催する無料パーティーに奥さんと、その友達(結婚前からのお付き合い)といったのでした。
100年もののコニャックを味見させていただいたり、35年ものは新しいですねなどと頂きましたがなんだか解りません。
とても上品な方たちがきちんとした装いでいらしていましたから、写真もとりましたが、お顔が映ったりしているのでその掲示は止めます。
平林龍というバリトン歌手のミニコンサートとパリでの3泊の宿泊券ほかがあたる抽選会がありましたが(それが目的でした)それは外れました。(当たっても私には何のメリットもありません)
ただ無料のシャンペンと夕日にはとても心が和みました。


あらら最後の納豆はというと、これも同じく読み終わった小泉武夫氏の対談集のことでした
これもとても面白いですよ、中に書いてある、おなかの為にどんなひどい食べ物の旅行にも納豆を2袋食べれば納豆菌が大腸菌をすべて食べてくれて大丈夫とか、本に書いてある醤油に納豆を入れて少し寝かせるってやってみたくなりました、こくが素晴らしいそうです。



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時のシャングリラ In search of lost Time / Lars Jansson

2009-07-10 22:03:38 | 聞いてますCDいいと思う


ラース・ヤンソン・トリオの新作は、前作がストリングスが重要な部分を占めていたので、本当に久しぶりの感じです。あまりに久しぶりなので、その間の時が失われて、ファーストインプレョンはちょっと戸惑いを感じました。
それでも何度か聴くうちに、だんだんと蘇ってくるラースとの時間。
私の、どうしようもない雑事やクレームに押し流されてしまって、時の刻み方の変な癖が体に染み付いてしまっている日常。
そんな時間感覚で聴き始めましたが、だんだんと失われていたラースの時の刻み方を思い出し、ラースにはラースに必要な時のすごし方があることを悟りました。
そうすると、その時をすごしていることが、シャングリラの中にあるような感覚がに包まれます。
1曲目、戸惑ったのが意外とラースの音が明るい、お孫さんも出来て明るい感じに向いているのでしょうか、それはそれでうれしいことです、あわせてドラムスが軽快になった感じも受けます。一般的な北欧アルバムと少し違った感じがあります。
2曲目ラースのたどる音階は確かな始まりで、それにリズムを加えてこれも明るい面を感じます。
3曲目は落ち着いたラースの雰囲気で、これで落ち着きました。これからの夏、北欧はとても良い季節なのでしょうが、“MIDSUMMER ”良いところだけが音で伝わります。
4曲目落ち着いた“SILJAN WALTZ”はシンシア湖で書いた曲だそうですが、ラースのブライトな音がこのアルバムでは増えているように思います。幸せが付いているのです。
タイトルになった曲はこれまでのラースの、もうひとつテンポを落とした感じの、派手さを廃して失われた時を求めた演奏です。
6曲目“SIMPLE SONG SIMPLE LIFE”はラースのカントリーハウスにあるスケッチブックに書かれていた曲とあります。でも私は聴くと、どうしてもあの“Hope”を思い浮かべてしまいます。とてもフレーズがにています。
7曲目、フリーなところもありますが、フレーズと音をきいていれば特に問題ありません。
9曲目ラースの音の魅力は昔からあるのですが、今回のアルバムでは、ブライトという色が加わった感じがします。
10曲、今までのラースの雰囲気を漂わせた曲調、ストレートなピアノのフレーズが凄い。
11曲目はフリー系の曲で、ちょっと異質の感はあります。これだったらもっと思い切ったインプロヴィゼーションを入れたほうが面白い。
そしてアフリカのリズムを取りいれた曲、ちょっとチックの感じあり、ラース音が少し軽くなているのです。
最後の曲は“HILDA”はお孫さんの名前だそうですが、これはいつものラース、ハーモニーに包まれた、すっきりしたフレージング、輝く音色、まねの出来ない総合的な曲調、やはりラースの時があったのです。
最初に時の問題を話題にしてしまいましたが、私たちは時進み方の感覚をコントロールできているのでしょうか。
ラースを久しぶりにきいたら、自分の関わっている時と、ラースの音楽の時との違いに気がつきました。
大切のしている音楽を聴くときには、自分の特別な時感覚を確保して、その世界に入れば、そこがシャングリラです。

In search of lost Time / Lars Jansson

Lars Jansson(p) 
Christian Spering(b) 
Anders Kjellberg(ds)

1. THERE IS A BUTTERFLY IN MY ROOM
2. AT-ONE-MENT
3. MIDSUMMER
4. SILJAN WALTZ
5. IN SEARCH OF LOST TIME
6. SIMPLE SONG SIMPLE LIFE
7. ONE HAND CLAPPING
8. FISHERMAN
9. GOD'S DELAYS ARE NOT GOD'S DENIALS
10. A RARE ITALIAN BIRD
11. WHERE IS THE BLUES 4
12. GODS WHO SHIT
13. NEW ROOM
14. HILDA
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今はないけど All My Tommorrows / Grover Washington

2009-07-08 20:15:49 | 聞いてますCDいいと思う


大好きなのに急に亡くなってしまったグローバー・ワシントン・Jrはフュージョンの先鋭みたいに言われましたが、私にとっては、ポール・デスモンドの後継者たるフレーズメーカーでした。
kudoでのデヴューから結構アルバムを持っていますが、最後の頃はさよならしていました。それがなくなってしまったので、後追いみたいでときに気になるアルバムを拾います。
LPも聴けるようになったのでそちらも再び聴いています。

このアルバムはよく知りませんが、選曲はJAZZなので拾いました。
1曲目がボッサのリズムでワシントンのソプラノこれってすばらしくワシントンの世界で、これを聞くとケニー何とかとはまるで違います。
グローバーの歌心、デスモンドに繋がっていたのです。
エディ・ヘンダーソンのペットソロも同じ雰囲気を維持してこの1曲目だけでもいいのではと思ってしまいます。しゃれたギターのソロに対しては、クレジットがありません。当時はやったアール・クルー風です。
2曲目、グローバーがテナーを吹くのは私の貯蓄にはありません。ストレートな音でまあいいかなという感じです。
3曲目ハンク・ジョーンズのピアノをバックに聴きながらのソプラノ、このようなのが米本州では受けないわけがないと思います。
サービスみたいにN・コールの弟が歌います。悪くもなく、なくてもよくというところ。
5曲目“All My Tomrrows"はソプラノでゆったりと吹きますで、フュージョンとして聴けばこれはすばらしい演奏なのです。
6曲目は好きな“Nature Boy”をソプラノでゆったりしたテンポ、繊細に表現するところが凄い、インリズムになったソプラノソロもワシントンの喪失をとても大きいと感じる演奏です。
7曲目はグローヴァー再びテナーです、悪いといいませんがテナーまで吹いてしまっているのです。上手い良い音ですが、アルトが好きなんです。
8曲目“Overjoyed ”はF・コールが再びですが、私としてはいらない、この歌ならもっと上手く表現できると思う。
9曲目をやっとアルトで吹いてくれますが、なぜこれで固めないのか不満に思うほどすばらしい演奏です。
10曲目、やはり評判のソプラノです。そしてヴォーカル含み、このころの一番グローバーらしい演奏、そしてこの最後がやはり一番しっくりしています。
11曲目も凄いベースソロです。

All My Tommorrows / Grover Washington

Billy Hart ( Drums ) Bobby Lavell ( Sax (Tenor) )
Bobby Ray Watson ( Sax (Alto) )Eddie Henderson ( Trumpet )
Freddy Cole ( Vocals ) George Mraz ( Bass ) Hank Jones ( piano )

1. Preciso Perdoar
2. When I Fall in Love
3. I'm Glad There Is You
4. Happenstance
5. All My Tomorrows
6. Nature Boy
7. Please Send Me Someone to Love
8. Overjoyed
9. Flamingo
10. For Heaven's Sake
11. Estate ("Ess-Tah-Tay") (In Summer)








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昔も今も New Found Freedom / Tom Scott

2009-07-07 20:39:59 | 聞いてますCDいいと思う


私が特別に思う、音楽的なヒーローみたいなミュージシャンがいます。
それがG・バートンとかジャズを聴き始めたときに強烈な印象をのこした人たちです。
その一人がトム・スコットで彼が吹くソプラノであったり、リリコンであったり、そのメロディとバックの感じは、青春そのものでした。
でもいつまでも続くわけはなく、GRPからアルバムを出し始めた頃からお別れしました。(流行みたいなって。)
最近キャノンボールのトリビュートで再開しましたが、ファンにはかわらないトム・スコットです。
中古屋さんで見ているとこんなアルバムがあるのですが、レコード会社がHIGER OCTAVE JAZZというところでまるで知りません。いつ出たかも解らないけれで、お安いので買ってきました。
この会社からは1枚だけ2003年にでたアルバムですが、これが往年のトム・スコットの良いところを上手くだしているのです。
トム・スコット、ジャジーな節回しとと、天下一品のタイム感で大好きでが、押し出しが少し弱い。周りを押しのけるジャズフレーズはないのですが、それに変わる極上のフレージングとタイム感があるのです。
GRPに移ってトム・スコットは流行の曲つくりになって、そんなことでお別れしたのですが、ファンはファンです。
トム・スコットのテナーはフュージョンかというと簡単にはそうはいえません。
とても多くのアルバムがあるのでそのように思うかもしれませんが、タイム感に優れた、モータウンでも吹いていたオールラウンド・プレーヤーなのです。
そんな思いを持って聴き始めたアルバムは、とてもソウルフルな楽しいアルバムであって、この年になったらこの演奏もいいじゃない、なんてったてトム・スコットの素敵なソプラノ音を聴けるのですから、という気になります。
気持ちよく、聴いていればすでに4曲が済んでしまいました、5曲目はダンシングなリズムでテナーが咽ぶわけで、トム・スコットが年をとらないのか、聞く私が年をとらないのか、良い具あいに体が揺れるのです。
6曲め、生ギターとリズム、ラインのしっかりしたテナーのフュージョン、気がついてみれば、グロヴァー・ワシントンjrのサウンドに似ていたのです。
久しぶりにきいた。トム・スコットはでもとても上手い、しかしグロヴァーみたいではちょっとこまります。グロヴァーはグロヴァー、スコットはスコットです。
8曲目、スコットエレキのハーモニカみたいなソロからサックスのオーバーダヴで作るサウンドはトム・スコットのフュージョンの素晴らしい一面です。
9曲目“Everyyhing Must Change”は凄いヒットだった曲、このようにしゃれて、すべてを認めてしまいそうな甘い歌声で歌うと、だれが反発するのでしょか。
最後10曲目、短いリリコンの音がとてもうれしい、そして久しぶりのトム・スコットを楽しみました。
久しぶりにトム・スコットの音色とリズム、今度のアルバム結局フュージョンみたいなところも多く晩年のグローバー・ワシントンと似ているように思うこともありますがこの二人私のスターです。
久しぶりにそこらへんを漂ったてみたくなりました。

New Found Freedom / Tom Scott

Tom Scott(ts,as,WX-5,syn)
Craig Chaquico(g)
Kurt Clayton(key)
Alex AL(b)
Ricky Lawson(drs)
Paul Jackson JR.(g)
Marcus Miller(b)
A.Laboriel(b) etc.

1. Feeling It
2. You Are My Everything
3. (Don't You Wanna) Jam
4. Can You Stand the Rain
5. Just a Little
6. Holding Back the Years
7. I Wanna Be With You
8. Never Too Far from You
9. Everything Must Change
10. View from Here






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曇りみたいな日が続きますが GREY / WOLFGANG PUSCHING

2009-07-06 19:53:29 | 聞いてますCDいいと思う


いろいろなめずらし楽器のJAZZも聴こうとホルンとか民族楽器とか選んでいますが、そのコーナーにメンバーがスワローに、ドン・アライアアス、ヴィクター・ルイスのリズムという面白そうなのがあったので、どんな楽器かわからずに買ってみました。
4名の名を連ねたアルバムですが、9曲中4曲を提供したマルチリード奏者、ウルフガング・ブシュニグがリーダー扱いだと思います。実は知らない人ですがECMにもいくつかのアルバムを残しているようです。
楽器のほうはASとあるのはアルトサックス、フルートがありますのでもうひとつHOJAKというのがどんな楽器なのでしょう。
QUINTONというオーストラリアでしょうか、珍しいレーベルなのも拾った理由でした。
1曲目はファンキーなフルートでPOPな曲から始まるのはちょっと驚き、ゆったりしたジャズロックに太いフルートでフレーズも多彩です。
2曲目はスワローのエレベのビートからアルトがフレーズを吹き始めます。これがタイトなリズムと重いベースラインに乗ったオーネット・コールマンのゴールデンサークルの演奏を思い出させる演奏です。
ゴールデンサークルではチャールス・モフェットのシンバルの聴いた規則正しいドラムスとデヴィッド・アイゼンソンの太い低音の循環ラインの上に自由なオーネットが舞ったのをおぼえていますが、その雰囲気がアライアスのパーカションで増強したリズムでとても懐かしい感じ、ある意味JAZZは変わらない感じです。
3曲目はスワローの低いでもガットギターのようなベースラインに低い域のアルト音でメロディをつづって行くだけなのですが、これをきちんと聴かせるのはなかなかの実力です。
4曲目、フルートになるとちょっと明るくファンキーになるのは、楽器との相性でしょうが、フルートの音色はユーゼフ・ラティーフを感じます。
5曲目はドラムスとパーカションの組み合わせの上にアルトのフレーズとベースラインが絡み合って形作られる演奏、アルト音はストレートにモーダルな粘りをいれた良い音です。フレーズもよどみありません。
6曲目ギターみたいなスワローの美しいベースイントロからアルトとのデュオでエリントンの“IN A SENTIMENTAL MOOD ”ゆったりとした雰囲気で和みます。
そして7曲目で出ました、HOJAKとはどのような楽器なのか知れません。激しいリズムにのって流れるメロディは東欧もしくは中近東の蛇使い、2枚リードのような、オーボエのオヤジのような音です。だからリズムもタブラなどを使ってこれが続くのかと思ったら、続けて8曲目のロックのリズムに変わってアルトに持ち替えカッコつけたジャズロックになり一安心です。
このアルバムジャケはなぜかヴイクター・ルイスさんの写真、ジャンケンで勝って乗ったような選び方が不思議です。
どう考えてもリードの人のアルバムですが、そこもこのレーベルの面白いところかもしれません。
9曲目、リズム構成が特異でちょっとねじれたようなベースとリズムの広がりの中に落ち着いたアルトのバラッドで、普通とは少し変わったボヤッとしたのかにはっきりした線があるような感じです。
ちょっと不思議なアルバムと思っているとタイトル名「GREY」ってこんな感じでしょうか。

GREY / PUSHNIG SWALLOW ALIAS LEWIS

WOLFGANG PUSCHNIG(as,fl,hojak)
STEVE SWALLOW(b)
DON ALIAS(ds)
VICTOR LEWIS(ds)

2001.8.19-21 NYC

1 ON BROADWAY
2 HOMMAGE
3 DOWN BY THE RIVERSIDE
4 LIGHT BLUE
5 BLAST FROM THE PAST
6 IN A SENTIMENTAL MOOD
7 SUFI SOUFFLE
8 BOUSHOUISHA
9 UNSPOKEN
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一人を考える 希望の扉 / Ludovico Einaudi

2009-07-05 17:03:00 | 聞いてますCDおすすめ


エイベックスという日本の音楽の販売会社は有名です。
倖田來未とか安室奈美恵いて忌野清志郎もいたのですね。
渋さ知らずなんかもいるのですが、まさかこのレーベルからアルバムを買うとは思っていませんでした。エイベック・グループのリスペクトレコードというところからの販売です。

ショップでみているうちに試聴の一枚がいたく気に入りました。
JAZZのコーナーにありましたが、JAZZではありません。でも、わずか数十秒しか聴かないうちに購入です。
はずれかも知れませんが、とてもピアノの音が良い、Ketil Bjoronstandや Galati の「all Alone」を思い浮かびますし、一時期よく癒しとして聞いていたDavid Darlingの「Circle」も思い出します。
日本にも同じような方向のPOP音楽を作る人がいますが、はるかに越えた充実感のあるあるアルバムです。
すべての曲を解説する意味はありませんが、1曲目コンピュータ音の出だしに上手くピアノをかぶせて始まる演奏は凄い、この曲の出だしで、特出したアルバムだとかんが働きました。結構この手の音楽すきですが、これはよく出来ている。
2曲目素晴らしい弦楽の響きを作るリバプール・ロイヤル・フィルとの一体感が素晴らしい。
3曲目、落ち着いた、やさしい響きの曲、心はゆっくりと深い淵に下りていくように、周りの風景はだんだんと消えていき、私だけがそこに残されていくような、静寂な中で、求められる責任みたいなものに対峙する責任を求めるような、力ある曲と演奏です。
この作曲者であり、演奏者のルドヴィコ・エイヌディという人は1955年生まれですから、十分に実績を積んだ方で、映画のサウンド・トラックが多く「私の目の光」とか「ジバゴ」を手がけたようです。
6曲目とてもクラシカルな味わいのある曲、ゆったりとはじまり、曲はだんだんと急流を流れるような展開、曲名は「春」、ヴバルディの「四季」を髣髴させえるストリングスパートの演奏が素晴らしい。絶賛です。ここら辺が一般のアルバムと違うところです。
7曲目流れるような激しさから戻ると、やはり一人の自分がみえてきます。
何年生きたのでしょう、何年生きるのでしょう、何が出来たのでしょう、何が出来るのでしょう。
神の裁きの前にまだ行ってはいないものの、その前に自分をふりかえらせるような演奏です。
アルバムの邦題も「希望の扉」ですから、精神性を持ったアルバムだとも思うし、別に軽く聴いても、バックグラウンドとしても十分なアルバムです。
私は結構まじめに聞いています。
9曲目、ずっと続くピアノはとてもきちんとした音出しで、奥深く広がりがあり、そこがこのアルバムの懐深さだと納得します。
音楽を聴いて楽しむ、その音楽を聴くことで自分のことに思いがいたる、そんなこともあるのです。
だからだか、どうだか10曲目の題は「耳を傾けて」。
11曲目は映画のサントラにも使用さらた曲のようですが、曲調はこれまでとかわらないピアノ演奏、JAZZピアノでないけど、それはほとんど関係がなく、このアルバムに上手く出会えたことがとてもうれしくおもうのです。
12曲目、チェロ奏者マルコ・デシモとの競演も美しい、このアルバムクラシック部門では評判だったみたいですが、どの部門でもいい、エイベックにも普通行きませんが、演奏内容もかなり高いし、曲もいい、嬉しい出会いでした。
そして聴いているとなぜか、自分の日常を反省したくなるような、驚くべきアルバムでありました。

希望の扉 / Ludovico Einaudi

1. Uno
2. Divenire
3. Monday
4. Andare [Live]
5. Rose
6. Primavera
7. Oltremare
8. 'Origine Nascosta
9. Fly
10. Ascolta
11. Ritornare
12. Svanire


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