オクサンが好きなので、ついバイオリンを買ってしまいますが、知らないひとです。ジャケからして内容は想像が付きます。
このグループで2005年10月に来日しているようですが、このアルバムのその時の紹介がこう書いてあります。
「巨匠ステファン・グラッペリの愛弟子ピエール・ブランシャールがマヌーシュ・スウィングの首領ドラド・シュミットらと共に捧げるグラッペリとジャンゴへの熱いオマージュ」
まさにその通り、フランス・ホット・クラブ五重奏団への思いが、中心で録音がよく、グラッペリの音より張りがあるみたいで、こちらのほうが歴史的な名演よりか聴きやすいかもしれません。
ナウタイムでお付き合いした演奏ならともかく、時代をさかのぼった演奏を血眼になって探す方が居ますが、私はそこのところが少し疎いので、このような良い音であの雰囲気を味あわせてくれるこのアルバム、楽しいです。
全部の曲に心血注ぐ必要もないし、このアルバムでこの曲良かったと、済ませられるのもうれしい、少しずれているかも知れませんがじいちゃんの思い出からこれを聴くと、そんな感じです。
1曲目まさに若々しいグラッペリを思わせる演奏に驚くし、ジプシーギターも最初から、聴かせてくれるとてもしまった一曲です。
マヌーシュの音楽、またクレズマーだったり、イスラエルだったり、その風土のもしくは漂う民衆の悲哀がこもった音楽に惹かれないとこの分野の音楽はまるで関係ないかも知れません。
なぜかずっと惹かれているので、この関係のアルバムは新しいものまでとてもきになります。
2曲目の線のしっかりしたバイオリンは、グラッペリの弟子かもしれませんが、テクがしっかりとしているのが解ります。
3曲目結ったりしたバイオリンに、このアルバムはバイオリンだけではないギターが重要な役割をはたしているのを感じます。そして二つが溶け合った、恋人たちが目線を交わすような素敵な雰囲気が出来るのでしょう。
そして4曲目はおなじみの“ Djangologie ”掛け声で始まる曲は知り尽くした曲を、尚且つまた演奏することが楽しいと思わせる歌心です。
5曲目“As Time Goes By”はちょっとアレンジに懲りすぎで、もっと単純に歌ってくれたら、好きな女優の顔も浮かんだのにと思います。
6曲目ラインハルトの曲“Dinette”は日本の名歌手(?)デック・ミネの“ダイナ”の元歌みたいです。
そしって続いてラインハルトの“Tears”が哀愁もかもして良い感じで、時代を超えて、心が和みます。
10曲目も大好きな“Someone to Watch Over Me”と“I Got Rhythm ”をあわせた面白い演奏です。
12曲目は昨日も聞いた“Sweet George Brown”、演奏の場所がちがいますが、まあ白熱という意味では昨日のほうが星は多いのはしょうがない。
愛弟子がそしてジャンゴを尊敬するミュージシャンが2005年になって尚且つほぼ二人の演奏をなぞるのは、革命的な変化はないにしても、そこにある本質を感じ、どうしても超えたいという思いではないでしょうか。
ここで演奏されているのは、昔の尊敬したミュージシャンが演奏した曲を同じ様に弾くということとは、まるで違う、ミュージシャンの性を感じるのです。
それは暗い悩みではなく、最後の曲“Chicago ”の演奏のように、歌いながらその演奏の中にずっと続く演奏者の心が感じるのです。
rendez vous / Pierre Blanchard & Dorado Schmitt
Pierre Blanchard Violon
Dorado Schmitt Guitare (violin9&14)
Samson Schmitt Guitare
Diego Imbert Contrebasse
Mathilde Febrer Violon (violin5 & 12)
Date octobre 2004
1. Charleston
2. Mnilmontant
3. Mlodie au Crpuscule
4. Djangologie
5. As Time Goes By
6. Dinette
7. Tears
8. Velleville
9. Sinti Rhapsodie
10. Someone to Watch Over Me/I Got Rhythm
11. Double Scotch
12. Sweet George Brown
13. Balladorado
14. Chicago