JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

じいちゃんに捧ぐ rendez vous / P・ Blanchard & D・ Schmitt

2009-07-03 20:39:12 | 聞いてますCDいいと思う


オクサンが好きなので、ついバイオリンを買ってしまいますが、知らないひとです。ジャケからして内容は想像が付きます。
このグループで2005年10月に来日しているようですが、このアルバムのその時の紹介がこう書いてあります。
「巨匠ステファン・グラッペリの愛弟子ピエール・ブランシャールがマヌーシュ・スウィングの首領ドラド・シュミットらと共に捧げるグラッペリとジャンゴへの熱いオマージュ」
まさにその通り、フランス・ホット・クラブ五重奏団への思いが、中心で録音がよく、グラッペリの音より張りがあるみたいで、こちらのほうが歴史的な名演よりか聴きやすいかもしれません。
ナウタイムでお付き合いした演奏ならともかく、時代をさかのぼった演奏を血眼になって探す方が居ますが、私はそこのところが少し疎いので、このような良い音であの雰囲気を味あわせてくれるこのアルバム、楽しいです。
全部の曲に心血注ぐ必要もないし、このアルバムでこの曲良かったと、済ませられるのもうれしい、少しずれているかも知れませんがじいちゃんの思い出からこれを聴くと、そんな感じです。
1曲目まさに若々しいグラッペリを思わせる演奏に驚くし、ジプシーギターも最初から、聴かせてくれるとてもしまった一曲です。
マヌーシュの音楽、またクレズマーだったり、イスラエルだったり、その風土のもしくは漂う民衆の悲哀がこもった音楽に惹かれないとこの分野の音楽はまるで関係ないかも知れません。
なぜかずっと惹かれているので、この関係のアルバムは新しいものまでとてもきになります。
2曲目の線のしっかりしたバイオリンは、グラッペリの弟子かもしれませんが、テクがしっかりとしているのが解ります。
3曲目結ったりしたバイオリンに、このアルバムはバイオリンだけではないギターが重要な役割をはたしているのを感じます。そして二つが溶け合った、恋人たちが目線を交わすような素敵な雰囲気が出来るのでしょう。
そして4曲目はおなじみの“ Djangologie ”掛け声で始まる曲は知り尽くした曲を、尚且つまた演奏することが楽しいと思わせる歌心です。
5曲目“As Time Goes By”はちょっとアレンジに懲りすぎで、もっと単純に歌ってくれたら、好きな女優の顔も浮かんだのにと思います。
6曲目ラインハルトの曲“Dinette”は日本の名歌手(?)デック・ミネの“ダイナ”の元歌みたいです。
そしって続いてラインハルトの“Tears”が哀愁もかもして良い感じで、時代を超えて、心が和みます。
10曲目も大好きな“Someone to Watch Over Me”と“I Got Rhythm ”をあわせた面白い演奏です。
12曲目は昨日も聞いた“Sweet George Brown”、演奏の場所がちがいますが、まあ白熱という意味では昨日のほうが星は多いのはしょうがない。
愛弟子がそしてジャンゴを尊敬するミュージシャンが2005年になって尚且つほぼ二人の演奏をなぞるのは、革命的な変化はないにしても、そこにある本質を感じ、どうしても超えたいという思いではないでしょうか。
ここで演奏されているのは、昔の尊敬したミュージシャンが演奏した曲を同じ様に弾くということとは、まるで違う、ミュージシャンの性を感じるのです。
それは暗い悩みではなく、最後の曲“Chicago ”の演奏のように、歌いながらその演奏の中にずっと続く演奏者の心が感じるのです。

rendez vous / Pierre Blanchard & Dorado Schmitt

Pierre Blanchard Violon
Dorado Schmitt Guitare (violin9&14)
Samson Schmitt Guitare
Diego Imbert Contrebasse
Mathilde Febrer Violon (violin5 & 12)

Date octobre 2004


1. Charleston
2. Mnilmontant
3. Mlodie au Crpuscule
4. Djangologie
5. As Time Goes By
6. Dinette
7. Tears
8. Velleville
9. Sinti Rhapsodie
10. Someone to Watch Over Me/I Got Rhythm
11. Double Scotch
12. Sweet George Brown
13. Balladorado
14. Chicago
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じいちゃん再び  Live / S・Grappelli & D・Grisman

2009-07-02 21:48:05 | 聞いてますCDいいと思う


ステファン・フラッペリに関しては以前にいつもおじいちゃんみたいに感じていたと幾つかの記事にしたので、もう新しくアルバムを買おうとは思っていませんでした。
中古屋さんでみていたら、ジャケットがなんとも楽しそうで、おじいちゃんのぐらっぺりと若いギターが移っているので、ロックっぽいギターと共演でもしたのかと、ギターリストは知らないけれど買ってみました。
このギターと思ったのはフラットマンドリンで、リーダーのデヴィッド・グリスマンが作ったドーグ・ミュージックという、ジャズやスウィング、ジプシー、ラテンなどのとブルーグラスを融合させた音楽に尊敬するS・グラッペリを招いた1974年のライブの模様です。
1曲目「ミスター・バイオリン」と紹介された後の演奏はマンドリンとバイオリンのマヌーシュ・ミュージック、で始り、66歳のグラッペリは音に張りがあり一安心です。
2曲目はおなじみの曲で、LIVEが和んでいくようにする演奏のようです。
3曲目グラッペリのソロからリズムが入るとこれはゆったりとした“Misty”でこれもおなじみ、マンドリンソロが雰囲気を変えます。
4曲目が“Sweet Georgia Brown”、LIVEはどんどんと熱を帯び始めます。
5曲目マイク・オコナーとの2バイオリンで始まる曲は、インリズムになると白熱のバトルに進展します。
6曲目、なつかしのロブ・ワサーマンの4ビートベースが効いて、モダンさが増す“Satin Doll”カントリーロック調のピックアップギターのメロディがうれしい、こうゆうの聴きたかった。
7曲目そのまま白熱した演奏が続いきます。
最後はD・グリスマンの3曲のオリジナル・メドレー、熱を冷ますような哀愁たっぷりの“Tzigani”ではじまり、これもまた良い、ところが次の曲では熱がぶり返し、哀愁と混沌となって大団円を迎えます。
凄いコンサートだったのでしょう、熱がつたわります。
おじいちゃんの思い出がまた一つ残りました。

Live / S・Grappelli & D・Grisman

Stephane Grappelli violin
david Grisman mandlin
Mike Marshall mandlin, guitar on 5
Maarl O'connor guitar, violin on 5
Rob Wasserman bass
Tiny Moore el mandlin


1. Shine
2. Pent-Up House
3. Misty
4. Sweet Georgia Brown
5. Tiger Rag (Hold That Tiger)
6. Satin Doll
7. Swing
8. Medley: Tzigani/Fisztorza/Fulginiti
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伝統的実力 Automne 08 / Pascal Mohy

2009-07-01 20:43:06 | 聞いてますCDいいと思う


ジャケットも地味で、でも“Naima”なんかも演っているので購入しました。
1980年生まれのベルギーの人、頭角を現しつつある人のようです。
3曲目オリジナル曲の出だしのハーモニーとタッチ、とても上品です。それは次のモンクの曲でもわかります。この曲をモンクはソロで弾いていましたが、すぐ思い出したぐらいハーモニーとタッチ雰囲気をつかんでいます。
5曲目もオリジナル、ここら辺でうまさがジンワリと効いて来ます。ヨーロッパのピアノの伝統的実力を感じます。
6曲目の“Just In Time ”はパンチ力がちょっと弱い、ドラムスもブラシでなくてステックでスコッと叩いたら雰囲気変わっているかも知れません。
7曲目はオリジナル、曲が良いので良い塩梅で配置されています。
9曲目の“If I Were A Bell ”はキース風に攻めます。アルバムの中で一番ラインのはっきりした演奏ですが、これをどう受け入れるかで、印象が変わってくる感じです。
私は良いほうに、タッチが柔らかく、引き出しも多く、インタープレーもうまく流れていて、そういえば歌伴もしていたようで、またどこかで変わった形で会いそうです。

Automne 08 / Pascal Mohy

Pascal Mohy(p)
Sal La Rocca(b)
Joost Van Schaik(ds)

1.12 Huitres Boogie
2.Prelude To A Kiss
3.Jojo
4.Ruby My Dear
5.La Polka
6.Just In Time
7.6.4.2
8.Naima
9.If I Were A Bell
10.Ballade En C Min.

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