JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

Fred Herch ライブ・アット・コットン・クラブ 2013 4 19 2nd

2013-04-20 17:54:30 | サポート中、ライブ


村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると「晴れ美巡礼の年」は発売7日目で100万部突破だそうで、前作「IQ84」の12日を破って記録だそうで、それはなによりだと思う。
前作の発売初日で本屋に本が見当たらないことを経験して焦ったから今回はきちんと確保はしたけれど、やはり翌日には本屋さんに一版はなかったから、それはちょっと困ったことだと思う。
「蕎麦屋の出前持ちまでが、ジャズ・メッセンジャーズの『モーニン』を口ずさんだ」という1961年のことはしらないけれど、そんな文を思い出してしまいました。
フレッド・ハーシュのライブになぜこんな書き出しかというと、自由席の2ndだから、できるだけ早くいって並んでいる間に読みかけを読もうという魂胆です。
さすがに蕎麦屋の出前持ちではないのですが、電車の中ではこの本は恥ずかしくて広げられない、コットンクラブの店先が最低限度でしょう。



会社を終えて一生懸命東京駅へ、ちょこっと丸善によってからコットン・クラブに急ぎます。



ついたら前から3番目だったのでちょっと拍子抜け、村上春樹を開いたけれどやっぱり集中できない、1章をどうにか読んだ程度、一番前の方も同じ本を読んでいたと思うけど、恥ずかしくはなかった。

さて中に案内されて、席は指先が見えるところがいいですかといわれながらしばし舞台前で位置確認、結構入った順に良い席を案内してくれるけれど、ここは私の好みで2列目の二人目の席にしました。前からは少し離れているけれどいいかと思っていると、「ハーイ、monakaさん!」と何のことは無い、悩んだ私の席の隣にアッと言う間に座るのは、イタリアジャズ姫、向かい側は中年音楽狂さんで、マルチン・ボシレフスキー以来の再会です。
席に着いたら情報交換、まずはエンリコ来日の話、もすぐ来るボッソはどうする、イオナータはなにやっているのと、アリィヤリャ始まる前にワインなくなっちゃう。

ちょっとした事故でこの記事を書くのが遅くなったおかげで、セット・リストをお借りすることを中年音楽狂さんにお許し願った。と言うことでひとえにその責任は音楽狂さんにあります。(といってとても正確ですが)

2nd
まずは、とても暖かい拍手で登場です。

1 Funkallero(Bill Evans)
分散したハーモニーから、それを一瞬にして集合してもはやハーシュの川が流れ始めます。まず最初に気がいくのがタッチ、両手でつくるハーモニーの均衡のとれていること、短く終わって小手調べ。

2 Dream of Monk(Fred Hersch)
モンクのハーモニーの再現として私の記憶のなかでも素晴らしい表現、なぜ多くの人がモンクの曲を弾くのかと考える。譜面の中にモンクの魂があり、それがピアニストと対峙してコラボレーションするのでないでしょうか。
気負いなくとてもストレートなモンク表現はやわらかな気分を伝えてきます。

3 Pastorale(fred Hersch)
とてもやさしい空気の層が、上から黄緑色、きくちなし色、薄青色、あめ色と美しく見えてそれがゆったりと波打ちながら一つの淡い光となっていくような、ピアノの打鍵音を感じさせないやさしい流れです。

4 Whirl(Fred Hersch)
これはモダンで緊張感を伴って、でもクラシカルな表現の度合いが増えたように感じるハーシュのピアノ、落ち着きというものがピアノにあるのは、この数年を超えたからではないでしょうか。

5 I Fall in Love Too Easily(Jule Styne,Sammy Cahn)
拍手の後、そのまま引き始めたのがこのスタンダード、ハーシュのピアノがハーシュを語っているのに、それを聞いているこちらは自分の事を考えてしまうような、表現が押し付けがましくなく、自分とハーシュの間を行き来するような、これは素敵な演奏です。

6My Old Man(Joni Mitchell)
ハーモニーは、そしてタッチは、そしてメロディーはあくまでもやさしい。シンプルな中にこそ輝きがあるというような、ソロ表現は昔と変わったような気がするけれど、それもうれしい。

7 In the Wee Small Hours of the Morning(Boob Hilloard,David Mann)
シングルトーンの音を楽しむことをわすれていたのではと、メロディ・ラインの集中力が全体を作っていくような演奏。

8 Doce de Coco(Jacob do Bandolim)
JAZZ演奏のスタンダードなフィールドは維持されながら、ハーシュがその中で自分の生を見つけたという感じで、うれしくなるような演奏です。

9Whisper Not(Benny Golson)
これはバップの語調に乗って、思い切り良くアドリブすることをみせてくれた、活き活きとした演奏がとてもうれしい。

そしてすぐにアンコール
1 Valentine(Fred Hersch)
和音は安定して、スケールは秩序を持って、それでも影が生まれ、そこに日が射して、平安が生まれた。短いけれど素晴らしいアンコール曲。
2 Lotus Blossom(Billy Strayhom)
ビリー・ストレイ-ホーンが持っていた寂しさとつながるのか、いや二人に共通した達観した世界、ハーシュのストレイホーン集でも最初に持ってきているお気に入りをこれも短く、この短い心の芯をみせるようなアンコールが、逆に強く彼の存在を残してステージを降りた。

皆さんへのフレッド・ハーシュのメッセイージです。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全貌 TINGVALL TRIO IN CONCERT

2013-04-18 22:02:58 | 聞いてますCDおすすめ


TINGVALL TRIOの新しいアルバムがでた。デヴュー・アルバムいらいコンスタントにリリースされていて、今や賞などもとり凄い人気を博しているようです。
ピアノのマーティン・ティグバルのアルバムを入れると今度で6枚目になります。



今度のアルバムは2012年10月27日のドイツと28日のオーストリアのライヴ録音です。
全13曲すべてこれまでのトリオ、4枚に収録されている曲が演奏れさています。
2006年にこのトリオと出会ったのが「SKAGERRAK」というアルバム、まるで知らないグループでほとんど情報もありません。ネットにいっても顔もわからない、ジャケのこの写真だけが像を結ぶものでした。



バルト海のジャケ写真と演奏は揺らぐような不思議な、それでいて確固たる個性をもあるものでしたから、どんなグループか良く解らないところと落差があるミステリアスな存在でした。
それから7年、その後めきめき頭角を現し、賞をとり、でこのような自信に満ちた写真にまで進化してきたのです。



今回、ライブという、肌に一番近い録音でこれまでのアルバムの曲を演奏しているのですから、私にとってはついにこのトリオの全貌が明らかになったという感じです。

一曲一曲の解説は必要なし、まず凄い。人気があるはずです。
1曲目のベース・ソロでまずうれしくなるし、2曲目のダイナミックな展開は進化しています。
7曲目など凄いという言葉がぴったりで、観客の反応も的確です。
9曲目はあのもの悲しいアクアの記憶がよみがえります。

緩急、強弱、濃淡、剛柔、陰陽の狭間で揺らぐTINGVALL TRIOの全貌は明らかになりましたが、あと一つ残されているとすると、日本にその姿を見せることでしょう。

ちなみに一番好きなというか、私を吃驚させた1枚目「SKAGERRAK」から演奏が多く6曲、①②③⑤⑥⑬、2枚目「NORR」からは⑧⑩⑪、3枚目「VATTENSAGA」から⑦⑨、前作「VAGEN」から④⑫が演奏されています。

とにかく日本に来たときが全貌です。


TINGVALL TRIO IN CONCERT

Martin Tingvall (p)
Omar Rodriguez Calvo (b)
Jurgen Spiegel (ds)
2013年作品

1.HJALTEN
2.NU DJAVLAR
3.AVSKED
4.VAGEN
5.MUSTASCH
6.MOVIE
7.HAJSKRAJ
8.UTSIKT
9.VALSANG
10.MJAU
11.TROLLDANS-MONSTER
12.EFTER LIVET
13.NIMIS

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前衛の継承 AVANTGARDE Buenos Aires

2013-04-17 22:38:20 | 聞いてますCDおすすめ


タンゴのアルバムは演奏者をまるでしらないから、ハズレでも喪失感のない中古で面白そうなものを買っている。
JAZZの方が3枚だけだったので、インスト中心みたいなジャケの新譜を買ってみました。これが大正解でした。
キケ・シネシというギタリストとバルテル・カストロというバンドネオンの人が中心の新しいプロジェクトだそうで、2012年のアルバムです。

1曲目ギターの爪弾きと高いバンドネオンの音が静かに忍びよって始まります。ベースのアルコの音もうつくしい。ドラムスも切れがあって演奏者各人がそれぞれ力を発揮するバンドだと感じます。
2曲目バンドネオンのソロから始まって続けてギターのソロそれぞれかなりインプロ色が強いソロ、ベースソロなどは音が良い、もうこれはJAZZと呼ぶべきだと思う。



フォントが読みずらいので気が付かなかったけれど2と3がつながった曲で“ Berliner tanguismo”という曲名のイントロと合奏で、4つの同じ構成を4人が順繰りにソロのイントロを付ける演奏でした。
ジャケには2,3と書かれていますが、盤の記録は同一になっているので、最初ここにとまどったわけで解って納得です。
ですから次が4曲目表示のギターのソロから、フリーインプロへ、アルコベースのフレーズはこれはジャズを演奏する人でも一目するであろうフリー・アプローチ、驚いたのでサービスで写真を増やしました。



このグループ、名前が「アバンギャルド・ブエノス・アイレス」(キャ、カッコイイ)だそうで、ギター・のキケ・シネシという人はエンヤでチャーリー・マリアーノなどとも一緒に録音した人だそうです。
バンドネオンの人もおなじみの、パブロ・シーグレルと一緒に演奏している人でした。

6曲目はちょっとフォーク的な明るいタンゴ
78が今度はパーカションのイントロから始まってギターとバンドネオンのインタープレー、この同一名の4曲を中心に5曲を散らした演奏でとても意図的に作られたアルバムなのです。
ですから9曲目はピアソラの曲でオーソドックスなスタイルの演奏です。
10、11はベースがイントロのソロ、アルコとピッチカートを組み合わせたソロはお見事としか言いようがない。もはやタンゴをきいているという気分ではありません。
12曲目はなんと曲名も“Impro for Vitto”で4名の共作になっていますから、完全即興だとおもわれます。

昔アバンギャルドと言って一世を風靡したあの文化名がブエノス・アイレスでバンド名になっていることをうれしく感じます。
前衛と書くと一寸誤解されそうなのですが、聞いていてとても楽しく、聞きやすい音楽になっています。
ブエノス・アイレスに舞い降りたアバンギャルドは昔日本にあったアバンギャルドとは違って、ノートにも書かれているように、それはあくまでブエノス・アイレスの血がなせるもの、タンゴ演奏の先鋭であるのです。
パブロ・シーグレルに持っていた不満が一気に解消しました。

それが最後の曲にも表現されて、自由な演奏形態でありながら、哀愁あるメロディ、深いアルコの低重音、前衛の方法も精神ブエノス・アイレスで息づくのです。


AVANTGARDE Buenos Aires

AVANTGARDE BUENOS AIRES

Quique Sinesi (guitar)
Horacio Hurtado (bass)
Walther Castro (bandoneon)
Facundo Barreyra (drums, percussion)

1. Entre suenos
2. Intro Berliner tanguismo III
3. Berliner tanguismo III
4. Intro Berliner tanguismo I
5. Berliner tanguismo I
6. Hojas de Abril
7. Intro Berliner tanguismo II
8. Berliner tanguismo II
9. Revirado
10. Intro Berliner tanguismo IV
11. Berliner tanguismo IV
12. Impro for Vitto
13. Ramon


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

調和と摩擦 A DIFFERENT TIME / JOHN MEDESKI

2013-04-16 21:15:40 | 聞いてますCDいいと思う


日曜日はとても天気が良くてオクサンの実家にお見舞いとお祝いを兼ねて出かけていたけれど、庭でまさにこれからの勢いが開いていました。





義母をつれて義母のお墓参りもいくことができて、そこも燃えるような生がはじまっていて、まぶしいくらいです。



老いてかれるものと、勢いがあるものが調和したり、不協したりしながら、成り立つのが季節の変化かもしれませんね。
義母も久しぶりに外に出て日に当たることができました。

という枕はすこしこじつけですが、この義母よりももっと年を取ったピアノと現代の勢いが調和するのが今日のアルバムです。

ジョン・メデスキがソロを弾くアルバム、ピアノは1924年パリのガボー社で作られたヴィンテージピアノですから、もう一人の主人公はこのピアノということになります。それを2マイク、テープ録音をしたもののようです。
実は私、このメデスキと相性が悪い、いまだ一枚もアルバムを保有していなかったけれど、今度はソロでヴィンテージ・ピアノということで買ってみました。

静かにピアノに対面するように始まるソロはこれまでの彼の演奏とは違って、シンプルで落ち着いた語り口です。
私の応援するハクエイ・キムは、いろいろな箱でピアノに会ってそれに合わせてひかなければならなくて、今日はこれ以上は無理ですなどということもあるけれど、それはそれで大切な場所なので顔には出さない。
逆に素晴らしいピアノに出会うと、とてもよく鳴って、それはそれはフレーズがあふれ出てという経験も幾度もしています。

ですからこのアルバム、ピアノが主人公の一人、メデスキがこのピアノのための弾き方をしていつというのが何時もと違うという感じをいだかせるのでしょう。
それでも3曲目などはメデスキらしいのかもしれません、4曲目も、寸ダークなフレーズここら辺がめメデスキの現代を見据えた自己主張でしょうか。
しかし気に入ったのはその後の3曲、5曲目“Graveyard Fields”ではピアノの音色が主役になるような、とてもシンプルな演奏です。
6曲目、雨だれの音のように始まる曲はロマンチッックでリリカル、曲名は女性の名前“Luz Marina”はどこかの聖母ではないかという感じです。(調べたらとっちょけばいオネィチャンの写真と行きあたって驚いたけど)
7曲目もこれも美しい曲で美曲好きにはこの3曲メデスキを見直しました。
8曲目は古いピアノを現代にもってこようとした演奏になって、それもメデスキの意思でしょう。

古いものと、新しいものの調和と摩擦、まさにこのアルバムでメデスキがしたことだろうし、春の一日にもそんなことがあるのでした。

A DIFFERENT TIME / JOHN MEDESKI

JOHN MEDESKI 7-FOOT 1924 GAVEAU PIANO

1. A Different Time
2. I'm Falling In Love Again
3. His Eye Is On The Sparrow
4. Ran
5. Graveyard Fields
6. Luz Marina
7. Waiting At The Gait
8. Lacrima
9. Otis


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フュージョン久しぶり DE / ULTRAMARINE

2013-04-15 20:26:20 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでみていてNguen Leが入っているので後は知らない人たちだけれど買ってみました。
ULTRAMARINEというグループ名での1989年フランス録音のアルバムです。

グエン・レ以外知らないと書きましたが、ピアノのマリオ・カノンジュは来日もし、トリオ・アルバムの顔は覚えているカリブ、マルチニック出身のピアニスト、もう一人ベースを弾いているエティユネ・バッペはカメルーン生まれでザヴィヌルのアルバムで弾いているのを持っていました。



全部で13曲、そのバッペが6曲、カノンジュが5曲、レが2曲持ち寄ったアルバムで、雰囲気もその比率で決まった、いえ、レの役がもう少し多い感じです。
1曲目プロローグみたいなリズムのあとカリプソ調のエレべラインにサックスのフュージョン、ザビヌルをライトにした感じ、グループ名のウルトラマリンがそのまんまか、久しぶりのフュージョン・サウンド。
3曲目ではコーラスで数名がゲスト参加。
4曲目、エレベのラインからサックスとシンセのユニゾンのテーマ、そのあとそれぞれのソロはまあ、平均的なところ。
5曲目がレの曲で、レだとすぐわかるベトナム風ギター、レ中心でうれしい。
6曲目、ヴォーカルが吉幾三の“おら東京さいぐだ”みたいでひっくりかえるけれど、その後のカノンジュの生ピアノが素晴らしい。
7曲目サックスがトム・スコットのL・Aエキスプレスみたいに吹くけれど、残念ながら一寸華が足りない。
8曲目ここでもカノンジュの生ピアノが光ります。
10曲目、レの曲はやっぱりレが思いっきりプログレしてくれます。

ということでフュージョンしたアルバム久しぶりですが、レが思い通り、カノンジュの生ピアノが拾い物でした。


DE / ULTRAMARINE

Mario Canonge (vocals, piano, keyboards, synthesizer, percussion)
Nguyen Le (guitar, electric guitar, programming)
Pierre Olivier Govin (saxophone, soprano saxophone, alto saxophone)
Etienne Mbappe (6-string bass, percussion)
Mokhtar Samba (drums, percussion)
Bago (percussion)

1 Vamos! (M. Canonge)
2 Djanéa (E.Mbappé)
3 Ivory coast (E.Mbappé)
4 Modafoka (E.Mbappé)
5 U song (N. Lê)
6 Dé (M. Canonge)
7 Emmy (E.Mbappé)
8 Tokyo project (E.Mbappé)
9 Maëva (M. Canonge)
10 Lieutenant uura (N. Lê)
11 Dub it (E.Mbappé)
12 Pogo (M. Canonge)
13 Bôd kan' nal (M. Canonge)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二度のまどい FROM THE HOT AFTERNOON / PAUL DESMOND

2013-04-13 21:03:35 | 聞いてますCDいいと思う


家のJAZZ棚をみると同じアルバムがいくつかあって、実は最近もまるで同じものを買ってしまってどうしようかとかんがえていたら、これも同じアルバムがあった。(実は若干ちがうのだけれど)
持っているのにまた買ってしまうのは、忘れてしまったからか、曖昧だからだけれど、好きなミュージシャンのアルバムをみるともっていたか記憶があいまいだとついかってします。
中古の棚などでここで別れたらと思うと止まらないし、新盤でももしかして聞いたことがないアルバムかもとおもうと、そうであってほしいという欲望が冷静さを失わさせてかってしまう。
同じデザインのジャケなら、こちらのボケを嘆くのですむが、違う写真などにしてリイシュ―されると、こちらはちと腹がたつ。



これなんかは、しばらく新しいのが出なかったから、未発売のものであってほしいと欲望したけれど持っているアルバムだった。

最初にかったのはこれ、まるで違うアルバムだと思う。



さて今日のアルバムのもう一枚はこのジャけでほぼいっしょ、両方ともジャケがひしゃげているから両方とも水をかぶっているからだいぶ前の2枚、記事の一枚目の写真はどこからかお借りしてきました。



1969年にCTIで録音されたアルバムのリイシュ―盤です。
久しぶりにきいたらいい気持ちになりました。デスモンドがミルトン・ナシメントとエド・ロボの曲を演奏しているボサノヴァ集、エド・ロボはギター、ヴォーカルでも参加しています。
当時のCTIの特有のオケをばっくにゆったりとデスモンドがボサルのもいいものです。
実は同じでないと書いたのは、あとの方は収録10曲のオリジナルと同じもの、そちらが本来正しいききかたでしょうが、こちらはそのあと6曲別テイクが収録されています。
CTIのこのころの録音はコンボで録って、あとからアレンジしてオケを加える方法をとっていましたから、聞くとすぐわかるサウンドでした。そのコンボ版がこの6曲で、ギターをいれたカルテット演奏でボッサを演奏していてこれが良い。これだけだととても軽いかもしれないけれどこの軽やかさがとても良い。当時には出ない楽屋おちです。
こんなんだったら2枚もっていてもまあ許せるか。

で最近失敗したのは、ミッチェル・フォアマンのアルバムで、ネットで買ったのをわすれていて、ショップでつい買ってしまった。(フォアマンとしては印象が薄かったかも)
素晴らしいアルバムというほどでもないので人様にプレゼントするのもどうかと、少し悩んでいます。

2度買いの秘密暴露でしたが、女性ヴォーカルのジャケにまどって同じ女性に2度も踊らされた人いそうですね。


FROM THE HOT AFTERNOON / PAUL DESMOND

Paul Desmond (alto saxophone)
Edu Lobo (vocals, guitar)
Wanda De Sah (vocals)
Phil Bodner, George Marge (saxophone, clarinet, oboe)
Marky Markowitz, Marvin Stamm (trumpet, flugelhorn)
Paul Faulise (bass trombone)
Jimmy Buffington (French horn)
Stan Webb Jr. (flute, alto flute, percussion)
Don Hammond, Hubert Laws (flute, alto flute)
Patrick Rebillot (acoustic & electric piano)
Dorio Ferreira (guitar)
Ron Carter (bass)
Airto Moreira (drums, percussion)

1. October
2. Round 'N' Round
3. Faithful Brother
4. To Say Goodbye
5. From The Hot Afternoon
6. Circles
7. Martha & Romao
8. Catavento
9. Latin Chant
10. Crystal Illusions
11. Round 'N' Round (Alternative Take)
12. Faithful Brother (Alternative Take)
13. From The Hot Afternoon (Alternative Take)
14. Catavento (Alternative Take)
15. Latin Chant (Alternative Take)
16. From The Hot Afternoon (Alternative Take)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豪華な拾い物 CELTIC CROSSROADS / DOVG CAMERON

2013-04-12 21:17:35 | 聞いてますCDいいと思う


こちらもまるでしらないバイオリニストのアルバムを買ってみた。

1曲目JAZZロック調のリズムにフレーズもロック風、ワゥのギターが入ったり、エレベが聞こえたり、カントリーロックという感じか、かなり派手な始まりです。
2曲目バグパイプが入ってアイルランドの感じ、運転をしながらライナーを観たりするのだけれど一寸飛び上がった。ピアノを弾いているのはなんと大好きなミシェル・フォアマンではないですか。一曲目のギターはチック・コリアのエレクトリックにいたマイク・ミラーだし、どうやらこのヴァイオリニスト、ロスのミュージシャンを動員して作ったような感じで、好感増しました。
4曲目カントリーというかケルト音楽と思ったら、アイルランドのトラディショナルでした。
5曲目もバグパイプが入ってゆったりした、シンセが大きく広がりを作る曲は、これだけプロデュースとしてDavid Fosterの名前がクレジットされています。
6曲目も朗々と弾く熱唱タイプの曲。
7曲目“Time To Say Goodbye”は知っていました“コン・テ・パルチェロ”というアンドレ・ボッチェリの原曲で映画「アマルフィ」で朗々と歌われていた曲でした。
8曲目“Havana Reel”という曲名のこのバイオリストの曲はリズミックで派手だけれど、うまくバイオリンのテクニックを見せる曲、オクサンの好きなバイオリニスト、デヴィッド・ギャレットと演奏の雰囲気が似ています。
11曲目もしっていました、セリーヌ・ディオンがうたっていた映画「タイタニック」のテーマ、これらの選曲でわかるように、凝ったアレンジをバック結構朗々てテーマをヴァイオリンが弾く感じで、決して嫌いではありません。フォアマンたちバックミュージシャンはあまり目立ちませんが、コンボ演奏ではないのでしょうがないでしょう、ピアノ音は聞こえます。

CELTIC CROSSROADS / DOVG CAMERON

1.Dublin Groove
2.Lord Of The Dance Medley: Cry Of The Celts/Warriors/Lord Of The Dance/Lament/Stolen Kiss
3.Book Of Days
4.Drowsie Maggie
5.John Jr.
6.Mummer's Dance
7.Time To Say Goodbye
8.Havana Reel
9.Runaway
10.Medley: Reel Around The Sun/The Countess Cathleen/Riverdance/American Wake
11.My Heart Will Go On
12.The Jig Set: The Lonesome Jig/Lark In The Morning/An Irishman's Heart To The Ladies
13.Heart Of Ireland
14.Reel Around The Sun (Cameron Hip-Hop Version)
15.Mason's Apron


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イメージとは違ったけど Something New,Something Old / CSABA DESEO

2013-04-11 21:30:54 | 聞いたけどCDどちらでも


久しぶりにPANNON JAZZのCDを見つけて、ジャケットがこの感じだからロマ系かなと思いながら買ってきた。
ハンガリーでクラシックにも活躍している人のようで、アルバムは思っていたのとはかなり違った感じだった。

一曲目から軽めのイージーリスニング系、東欧のバイオリンのアルバムにたまにこうゆう予想と違うのがある。
1曲目から9曲めまでが1997年の録音でAkos GYORGYという人の打ち込みのアレンジ、その後は1970年代から83年までのラジオ音源だそうで、ダントツに最初の9曲が良い。後のは古臭い感じでこれはいらない。
3曲目、優しく殺してのアレンジも良いし、バイオリン自体もうまいので、聞いていて違和感なく聞き流せる感じです。
4曲目“アレクサンダーズ・ラグタイム”と“バードランド”を組み合わせたアレンジもたのしめて、バイオリンの使用巾は広い国なんだと変なことを感じいるアルバムだったけれどたぶんあんまり選ばないだろうな。

Something New,Something Old / CSABA DESEO

Csaba DESEO violin

1 Bloody Mary Blues
2 April Shower
3 Killing Me Softly With His Song
4 Aexander's Ragtime-Birdland
5 Pink Panther
6 Fair Lite Love
7 James Lee Chee
8 Besame Mucho
9 Radio Interlude
10 Above The Clouds
11 Papaya
12 Walking Violin
13 Gallop
14 Country Serenade
15 Hello,Dolly

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いずれにしても最後の LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD / ENRICO PIERANUNZI

2013-04-10 21:09:44 | 聞いてますCDおすすめ


2012年度で選んだ年間ベストのトップ3枚のうちの1枚はエンリコの「Permutation」だったから(ちなみに後の2枚は「LIBERATANGO IN TOKYO / NAOKO TERAI & RICHARD GALLIANO」と「Alter Ego / Yaron Herman」だった。)新しいアルバムはもちろん即買だけれど、前作でスコット・コリーとアントニオ・サンチェスがすばらしいのでメンバーをみて一寸残念な気がしないでもないけれど、それもVillage Vangerdとなるとモチアンだったのかもと不満はありません。

1曲目、モンクの“ I mean you ”から始まるところなど、いかにもクラブにいる感じで、そして多彩に叩くのがポール・モチアンなのは感慨深い。リー・コニッツやメルドーとのバートランドのECMのライブ録音は2009年11月で素晴らしかった。
この録音が翌年で、ほとんど最後、いまのところWINTER&WINTERからの「The Windmills Of Your Mind」が9月録音で最後かもしれません。
2曲目オリジナルはエンリコらしい優美なはじまりから、マーク・ジョンソンがベースの一節を弾くと、フッとビル・エバンスがヴィレッジ・ヴァンガードをよぎるののです。
3曲目はちょっと沈んだ感じで淡くバラッド。
4曲目、マイファニーのテーマを変奏させながら、マークのベース・ソロは好みが分かれるところでしょうか、その後のエンリコのピアノソロが良い、インプロの醍醐味です。
5曲目も落ち着いた感じで優雅なピアノ・フレーズ、クラシカルな感じでこのように弾くのは、エンリコが群をぬいているのでないでしょうか。
6曲目、インプロから入るいかにもジャジーなフレーズはリー・コニッツの曲。
7曲目、ロモンチックで内省的な曲はエンリコのオリジナル、オリジナルが一寸沈んだ内省的な曲で間にJAZZの香り強いものは挟んだ編集なのでしょうか。
ところが最後がニーノ・ロータの「甘い生活」イタリアンに甘くいくのかと思ったらそうは演らない、アグレッシブなインター・プレーをベースにクラシックに行って、ラグに飛んで、ファンタジックな映画の中に入ったような、アメリカの人はこんなのが好きなのかもしれません。

なんといってもポール・モチアンとヴィレッジ・ヴァンガード、いずれにしてもこの組み合わせは最後の演奏でしょう。


LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD / ENRICO PIERANUNZI

Enrico Pieranunzi(p)
Marc Johnson(b)
Paul Motian(ds)
2010年7月7日, 8日録音  NY ヴィッレッジ・ヴァンガード

1. I mean you (Thelonious Monk)
2. Tales from the unexpected (Enrico Pieranunzi)
3. Pensive fragments (Enrico Pieranunzi)
4. My funny Valentine (Richard Rodgers - Lorenz Hart)
5. Fellini's waltz (Enrico Pieranunzi)
6. Subconscious Lee (Lee Konitz)
7. Unless they love you (Enrico Pieranunzi)
8. La dolce vita (Nino Rota)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みつめていたい

2013-04-08 21:51:23 | その他


うちのオヨメサンは時々メールををくれるけれど去年は1度しか会っていない。とても遠いところにいるからしょうがないのだけれど、今月末には久ぶりに会うこととなった。
JAZZを教えてくださいなどとうれしいことを言うので、お土産を作って持っていくことにしました。
昨年セレモニーのために作ったコンピ・アルバムにつづいて、癒し系のコンピをつくったら、これが結構評判が良かった。
オクサンの友達なんかもとても喜んでくれたから、今度は映画音楽や有名曲などを多くして、すこし楽しくなる、まあ入門編みたいな、でもジャズとして充分満足のいくものを選んでみました。好きなタンゴも1曲えらびました。
アルバム名は日本題が「みつめていたい」という「Every Breath You Take」、スティングの曲でダイアン・リーヴスが歌っている演奏です。
タンゴはピアソラの「忘却」を二人のバンドネオン奏者のそれぞれの演奏にしました。

曲年つくったコンピ「FOEVER YOU」はもちろん好きなものを選んでいるので、結構しょっちゅうトレーに乗せています。
このコンピも同じようになりそうです。

ジャケは一昨年行ったニューヨーク州の田舎町、息子1が住んでいた家の前、林の中の散歩道でであった鹿の写真、とても上手い出会いで見つめあってしまいました。




このアルバムは売るわけにはいかないから、お土産やプレゼントに使おうと思います。
楽しみにしてください。


なお曲名と収録アルバム名を書いておきます。

「みつめていたい」 / Every Breath You Take


1 Port of Spanisshuffle Barney Wilen
 「WILD DOG OF THE RUWENZORI」 BARNEY WILEN

2 Noches Calientes The rosenberg Trio
 「NOCHES CALIENTES」 THE ROSENBERG TRIO
 

3 Love Thema-from Cinema Paradiso Mira Opalinska
 「LUMIERE」 Opalinska&whates

4 Humanity is One   Lars Jamson
 「TRIO84」 LARS JANSSON 

5 It Once Was Lase Janson
 「minh」 Chris Minh Doky

6 Every Breath You Take Chris Minh Doky
 「minh」 Chris Minh Doky

7 Smile Gene DiNovi
 「Smile」 Gene Dinovi

8 What are You Doing The Rest of your Life Bill Evans
 「From Left to Right」 Bill Evans

9 Ovlivion Daniel Mille
 「apres la pluie」 DANIEL MILLE 

10 Ovlivion Richrd Galliano
 「Tango live forever」 RICHARD GALLIANO

11 Come eN Vetenam Gary Burton
  「GARY BURTON&KEITH JARRETT」

12 Lost Number Mitchel Forman
  「CHILDHOOD DREAMS」 MITCHEL FORMAN


13 Miagetegoran Yorunohosio Toru Dodo
  「Do You Like Cappuccino?」 Toru Dodo

14 The Sea Ketil Bjornstad  
  「The Sea」 KETIL BJORNSTAD


15 Love Is real Ulf Wakenius
  「Love Is real」 Ulf Wakenius

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする