JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

古着屋総兵衛影始末 / 佐伯泰英著

2013-04-07 21:47:59 | 


今年になって図書館に予約した順番が回ってくる間に読み継いできた小説を読み終わった。
佐伯泰英が書いた「古着屋総兵衛影始末」は1巻づつ読み切れる形式で全11巻、こんなに長いのを読み切るのは五味川純平の「人間の條件」以来かもしれない。

話は徳川家康の特命をうけ表は古着屋「大黒屋」を江戸で営む隠れ旗本鳶沢総兵衛勝頼一族と、利権をわがものとする江戸老中柳沢美濃守吉保の戦いの物語。
よみ始めずいぶん簡単に登場人物を殺してしまうのがこれが人情話でないから面白くてよみ薦めました。

普段は買わない小説群ですが、オクサンの義兄がこの手の本をたくさん買っていっぺんにくれたものでした。
実はこの古着屋総兵衛以外に佐伯泰英の「酔いどれ小藤次留書」とか「居眠り巖根江戸双紙」それと上田秀人の文庫もももらっていて1年分の本はあるのだけれど、うれしいような困ったような、図書館に予約した1冊が順番が来たのでまずはそちらに行ってから考えることにしよう。
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体操を見るから I REMEMBER/ MICHAL WROBLEWSKI

2013-04-06 20:56:16 | 聞いてますCDいいと思う


このアルバムを知った時にはどれほど良いのかわからないからスルーしていたら、オラシオさんが日本でリリースしたと知ったたから頭に入った。すぐに中古の棚でみつけたから、朦朧頭でも忘れずに拾ってきた。

1曲目をきいてみると、良く弾くピアノだというが第一印象。
2曲目、左右に見事に広がるような、スケールの大きな動きは、体操の床演技をみているような、この人1983年生まれで今年30才、オッというのをところどころ見せます。
3曲目、高音から始めて、フレーズが流れるようにつながるから、ベース・ソロへの移り方も自然、2曲目のベースソロよりずっと良い。
4曲目、バッハのインヴェンションみたいな始まりは曲名“Fuga”左右の手が均衡のとてた音を出しています。
ドラムスのソロは以外とオーソドックスかもしれません。
5曲目、陰影を含んだ紡ぐような曲は題名“Shadows”ですから、作曲表現もあるようです。
7曲目はジャイアント・ステップスの変奏曲で“Little Giant”ステップスをベースにピアノの即興を聞かせます。
最後は1曲目と同じ曲ですが、ドラマーが代わっている。1曲目のおとなしいドラムスより手数あって、こちらの方が躍動感があっていい。

聴かせるピアノって、もちろんピアニストは聴かせるために弾いているのだけれど、床体操の演技みたいと感じましたが、体操選手が演技を見せるように、決めているというのが伝わるのが若々しい。
聞かせる意識が、無意識で音楽を弾いている様に(実はすごくミュージシャンは意識しているのだけれど)なって欲しい。
今のは難度いくつだなどと点数を意識しないで、美しさに心奪われるように演奏をきくことにこの人はなるだろうと思います。

I REMEMBER/ MICHAL WROBLEWSKI

Michal Wroblewski (p)
Michal Jarus (b)
Michal Bryndal (ds)1,2,5-8
Wojciech Romanowski (ds) 3-5,9
2010年5月10日録音

1. I Remember
2. One for Dotti
3. Jarretude
4. Fuga
5. Shadows
6. Polish Chant
7. Little Giant (Giant Steps)
8. Seven Days Only
9. I Remember (Alt take)
コメント (4)
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異形の森 green / Hank Roberts

2013-04-04 22:06:53 | 聞いてますCDいいと思う


ギターのマルク・デュプレは知っているけれどリーダーは知らない、なぜこのアルバムを買ったかというと、WINTER&WINDOWは癖があって当たり外れが激しくて、刺激が欲しい時にはというか知らないのがあると逆に手が行ってしまうからです。

1曲目チェロをボロンと掻き鳴らしながらのヴォイス、バロックとカントリーが合わさった感じ、そこにエレキ音のギターで宇宙交信みたいになって、一寸危ないのデュプレのギターだからしょうがない。
2曲目、太いチェロの弓の音が周りのエレクトロニックのサウンドと対比をみせて面白い。
3曲目、ヴァイオリンと聞こえるのはチェロの凄い弾き方、ロック的な曲調です。
5曲目、エレべに聞こえるのはこれ、プログラムなのかわからないけれど、3人とは思えない、プログレ風、題名も“IN THE 60’S”だからうなずける。
7曲目チェロをバンジョーのように弾いてのヴォーカルはカントリー・フォーク・ロック。
8曲目、室内楽的ハーモニーにチェロのメロディ・ライン、そこにエレクトロニック。
11曲目、題名からするとかなり不思議な世界、エレキとアコギがプログレしだしてヴォイスもはいってオーヴァー・ダブ、静動が見え隠れして一寸経験のないサウンド、異形の森に彷徨うような感じです。
12曲目チェロのアルペジオにエレキギターMMPメロディ、その上にゆったりしたチェロをオーバー・ダブして結構いろいろなサウンドを見せる、やはり異形の森。

このレーベールのものとしては結構落ち着いた造り、最後なんかカントリーみたいで、この人歌うのとチェロの音楽の2つがだいぶ離れていてやっぱり異形の森なんだ。

green / Hank Roberts

HANK ROBERTS(cello,vo,g)
MARC DUCRET(g)
JIM BLACK(ds,electronics)

1. AZUL
2. BERNIE(SUITE):BERNIAE ALAP
3. BERNIE(SUITE):PRAYER
4. BERNIE(SUITE):BERNIE
5. IN THE 60’S
6. COLA PEOPLE
7. TREES
8. FIRST
9. LEMAPE(SUITE):LENAPE ALAP
10. LEMAPE(SUITE):NASFET
11. LEMAPE(SUITE):THE DEPARTING HUNTER’S SONG/WAR DANCE SONG/JERESEY SONG
12. LONG WALK
13. GENTLE
14. PICTURES

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窓辺でネーブルを Canto alla Terra / DANIELE DI BONAVENTURA

2013-04-03 22:14:33 | 聞いてますCDいいと思う


バンドネオンがすきだから、楽器編成をみて決めたアルバム、このDODICILUNEというレーベルはアコーデオンなりバンドネオンのリリースの実績がかなりあり、レベルをたもっているので、知らない人でも見つけると買うことが多い。
このダニエーレ・デ・イボナヴェントゥーラという人ECMで2010年Paolo Freseとも共演があるイタリアの有名奏者だそうで、でも初めてかもしれません。

1曲目10弦のMarcello Peghinのクラシカルなギター・ソロからやさしく入り込んでくるバンドネオンとベース、強いラインといううよりか、浮遊感があるように始まりました。
2曲目、一寸もの悲しげなバンドネオンのメロディ、ギターはスペインギターがベースのようです。
4曲目、基本的にはゆったりしたテンポで、メロディを紡いでいく感じで特に気負わずに聞いています。
5曲目まで、ギターとバンドネオンが半々という感じですが、ここではベースソロの音が良い。
7曲目アブストラクトなスタートでオヤッと思いますがやがてスパニシュな曲調に変化してこの演奏は強いラインを作ります。
8曲目は哀愁曲、ギターが深い音でソロします。

ピアソラのような激しい主張ではなくて、淡い風のそよぎとか、香りをギターとバンドネオンが伝えて、特にこれは凄いということではないけれど、逆にこうゆうのも良いと思う。

たとえば炬燵に入って普通のみかん食べていることもあっていいし、強い感情ではない安心感みたいなものを感じるけれど、もう4月に入っていて、地中海の風も感じるので、窓辺でネーブルなんかたべるのもいいねという感じです。

Canto alla Terra / DANIELE DI BONAVENTURA

Daniele di Bonaventura Bandoneon
Marcello Peghin Chitarra 10 corde
Felice Del Gaudio Contrabbasso
Alfredo Laviano Percussioni

1. La Mia Terra
2. La Nave
3. Orizzonte
4. Come Canta il Mio Cuore
5. Tarantella per Ralph
6. Noth Sun
7. Appunti Grati
8. Sanctus
9. Buon Compleanno
10. Spiro
11. How My Heart Sings!
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平野に逞しい花を見つけた TAT TNAM ASI / STEPHAN COSTA

2013-04-02 20:55:40 | 聞いてますCDおすすめ


まるで知らない人だったけれど、楽器がKLAVIERとあったので、いろんな楽器のJAZZを集めるているので、てっきりクラヴィコードのJAZZかと思って買ってきた。
聞きだすとピアノなので、調べてみたら“クラヴィーア”はオルガンを除く鍵盤楽器の総称で最近ではピアノのことだそうで、知っていたらたぶん買わなかったと思う。

1曲目クラシックの宮廷音楽みたいな変わったテーマから入り、しばらくするとブルース・スケールみたいなジャズ・ピアノに変わります。
2曲目、とってもオーソドックスな左手のバッキングと癖のない軽快な右手のメロディ、結構弾くな~と思う。
3曲目とってもリリカルなでだしから、大きな展開のフレーズ、アレッとこのピアノの動きに耳が行きます。
4曲目軽やかな明るい色彩の曲、ここまでバラエティに富んだピアノを弾く人だと感じます。
5曲目、スパニシュの入ったベース・ソロから始まって、コンテンポラリーなピアノ・フレーズ、私座りなおしてしまいました。このステファン・コスタというピアニスト、1961年生まれのオーストリアの人、モンセフ・ジュヌと同じ年、もっと出てきても良い人だと思うけれど、きっとローカルで活躍しているのでしょうね。
6曲目、とてもやさしいメロディはタイトル曲、クラシックも弾けるような感じです。
8曲目はジャッズ・ロック風、9曲目は静かな曲のピアノの音が美しい。
10曲目、見事な4ビートJAZZはルパートしながらバース交換、お見事です。
11曲目がモーダルなフレーズで12曲目はフラワー・ミュージックという感じがちかいフォーク・タッチ、最後は美しく落ち着いた曲で終わらせます。

いやはやここまで幅広のピアノを弾き分けるのはとても癖の少ないタッチとフレーズがあるからかなと思う。
この癖の少なさが、実はどのような野でも順応するような逞しいものを根にもった花を見つけたようで、いやいや普通では出会わなかったの見つけたと驚きますした。

TAT TNAM ASI / STEPHAN COSTA

Stephan Costa (p)
Gosta Muller (b)
Wolfi Rainer (ds)
2010年

1. HETZT GEHT'S LOS
2. WALTZ FOR K
3. 3:45
4. ONE MORE FOR THE LADIES
5. BLASTS
6. TAT TVAM ASI
7. MANTA REY
8. PEPPONE
9. GEHEN UND BLEIBEN
10. SOHO
11. P.O.V.
12. LOCKER SCHNITZEL
13. UND LASS ALLE...
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アーテスト

2013-04-01 21:21:24 | 映画


年度末の最後のお休みはオクサンが実家に帰っているのでショップに行って見た。しばらく言っていなかったいつものお店、いつもの席が空いていたのでそこに入ってビールを飲みながらお昼を頂きました。



しっかり食べることはないのでこのソーセージの焼いたもの3種



それにジャガイモとシラスの焼いたもの
ビールはハーフアンドハーフです。

ここで中古で買ってきたアルバムを眺めるのが好きです。



そのアルバムについては後にして、借りてあった映画を見ましたのでその感想、サイレントでどうかなと思ってみましたが、これは映画を見ている場数の違いでオクサンよりか楽しめたみたいです。

オクサンと一緒に見る映画を選びます。
これも劇場で見ようかと思いながら見逃したのので、モノクロ、無声で作った映画です。

見始めて5分、実は昔結構、無声映画を見ていたのでモノクロの美しさに引き込まれます。
そして犬の演技が良い、それは他の俳優にわるいか。
無声ですから画面の音楽がとても重要、シドニー・ベッシェ風の音楽が流れますからこれはたまりません。
1927年に始まって1929年のCRASHの時代の映画で、サイレントからトーキーへ移る業界でのスターのお話です。
この切り替わり、コップの音が画面に入り一画面が音声入りになるのですが、無声のゆったりした幸せ感がプッツリときる映像凄いです。
その後は大スターの苦悶と再生になる映画ですが、この映画サイレントを体験した人といない人では随分感覚が違うでしょうね。
オクサンはサイレントをしらないのであまりという意見でしたが、サイレント映画を知っている私はかなり楽しく見ることが出来ました。

40分過ぎに流れる音楽ですが素晴らしい、新しく録音しているみたいですが良いです。
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