このアルバムを知った時にはどれほど良いのかわからないからスルーしていたら、オラシオさんが日本でリリースしたと知ったたから頭に入った。すぐに中古の棚でみつけたから、朦朧頭でも忘れずに拾ってきた。
1曲目をきいてみると、良く弾くピアノだというが第一印象。
2曲目、左右に見事に広がるような、スケールの大きな動きは、体操の床演技をみているような、この人1983年生まれで今年30才、オッというのをところどころ見せます。
3曲目、高音から始めて、フレーズが流れるようにつながるから、ベース・ソロへの移り方も自然、2曲目のベースソロよりずっと良い。
4曲目、バッハのインヴェンションみたいな始まりは曲名“Fuga”左右の手が均衡のとてた音を出しています。
ドラムスのソロは以外とオーソドックスかもしれません。
5曲目、陰影を含んだ紡ぐような曲は題名“Shadows”ですから、作曲表現もあるようです。
7曲目はジャイアント・ステップスの変奏曲で“Little Giant”ステップスをベースにピアノの即興を聞かせます。
最後は1曲目と同じ曲ですが、ドラマーが代わっている。1曲目のおとなしいドラムスより手数あって、こちらの方が躍動感があっていい。
聴かせるピアノって、もちろんピアニストは聴かせるために弾いているのだけれど、床体操の演技みたいと感じましたが、体操選手が演技を見せるように、決めているというのが伝わるのが若々しい。
聞かせる意識が、無意識で音楽を弾いている様に(実はすごくミュージシャンは意識しているのだけれど)なって欲しい。
今のは難度いくつだなどと点数を意識しないで、美しさに心奪われるように演奏をきくことにこの人はなるだろうと思います。
I REMEMBER/ MICHAL WROBLEWSKI
Michal Wroblewski (p)
Michal Jarus (b)
Michal Bryndal (ds)1,2,5-8
Wojciech Romanowski (ds) 3-5,9
2010年5月10日録音
1. I Remember
2. One for Dotti
3. Jarretude
4. Fuga
5. Shadows
6. Polish Chant
7. Little Giant (Giant Steps)
8. Seven Days Only
9. I Remember (Alt take)