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映画「イントゥ・ザ・ワイルドInto the wild ’07」劇場公開2008年9月

2012-07-27 13:00:25 | 映画

                            
 1992年9月アラスカの荒野に乗り捨てられたバスの中で、アメリカ人青年の遺体が発見された。名前をクリストファー・マッカンドレス(エミール・ハーシュ)と言う。
 ワシントン州シアトル在住の登山家・ジャーナリストのジョン・クラカワーが、クリスの生い立ちや旅の途中で出合った人々にインタビューして彼の軌跡をたどり「荒野にてInto the wild」を著した。

 それをもとに脚本を書いて映画化したのがショーン・ペンだ。ジョージア州アトランタのエモリー大学をハーバードのロースクールに入れる成績で卒業したクリスは、妹以外誰にもなにも言わず愛車のダットサンで放浪の旅に出た。
 車で仮眠したはいいが鉄砲水に流され、車を放棄し持ち金も焼却した。義務的に4年間大学生活を送り、ようやく過剰な物質的世界から解放され“存在の真理”を追求できるわけだ。

 アリゾナ州ではヒッピー夫婦の世話になり、サウスダコタ州ではトーモロコシ農家のウェインと親しくなる。
 ヒッピーの妻に金の焼却を聞かれ「金は必要ない。疑い深くなるしね」。また、葉や木の実では生きれない。「それ以上は望んでいない」
 両親はどこに?「どこかで生きてる」女が言う「公平に見ないと……」クリス「ソローを引用する。”愛よりも金銭よりも信心よりも名声よりも公平さよりも真理を与えてくれ”」女は黙ってうつむく。彼女も対応に戸惑いを感じたのかもしれない。

 親しくなったウェインが言う。「お前は頭でっかちだ。そんなことばかり考えるな!」人はどう生きようと自由だ。だが、社会の束縛から逃れるには荒野以外にない。クリスが純粋な気持ちで荒野に飛び込んだのかは疑問だ。ウェインにこう言った。「帰ったら旅行記を書くかもしれない」と。
            
            
            
                        
            
            
            
         
テーマ曲「Into the wild」をエディ・ヴェダーでどうぞ!
Into the Wild - Eddie Vedder

監督・脚本
ショーン・ペン1960年8月カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。

音楽
エディ・ヴェダー1964年12月イリノイ州シカゴ生まれ。

キャスト
エミール・ハーシュ1985年3月カリフォルニア州生まれ。
マーシャ・ゲイ・ハーデン1959年8月カリフォルニア州生まれ。
ウィリアム・ハート1950年3月ワシントンDC生まれ。
ジェナ・マローン1984年11月ネヴァダ州スパークス生まれ。
クリステン・スチューワート1990年4月カリフォルニア州ロサンジェルス生まれ。