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読書「40代からの心と体に効く「生涯SEX」のすすめ」竹越昭彦 扶桑社2011年3月刊

2012-07-14 10:24:23 | 読書

                 
 40代からと断ってあるが、40代以上の高年者にとっても参考になる。序章には2011年発表の厚生労働省の調査データの婚姻関係にある男女のセックスレスの割合が40・8%になり、40歳以上では50%近くにもなる。世界に類を見ないセックスレス大国だという。

 その一つにEDがある。EDというのは、Erectile Dysfunctionからで「勃起不全」を意味する。じゃあ、どうすれば? というのが本書の大半を占めている。

 その中で目を引いたのが「サイクリングED」だ。“長時間自転車に乗っていると会陰部にサドルの圧力がかかり、ここを通っている勃起に必要な血管や神経が圧迫される。ペニスへの血液の循環が持続的に妨げられることで、結果、器質性EDを招いてしまうのである”という。

 初耳で驚いているが、それらを緩和するサドルやパンツも売られているようだ。それにED治療薬の詳細や最適な体位など実際的な記述に溢れている。中でも期待したいのがED治療薬の低価格化だ。

 この本では、2013年にはバイアグラの特許期限が切れて、ジェネリック医薬品となるかも知れないと言う。三大ED治療薬と言えばバイアグラ、レビトラ、シアリスだが、ある医療機関のホームページでの一錠あたりの値段がバイアグラ25mg1300円、レビトラ20mg2100円、シアリス20mg2100円となっている。レビトラやシアリスの一錠2100円はやはり高い。ネットでの購入は偽物が多いので危険だという。

 このジェネリック医薬品に大いに期待したい。成人男性のうち1800万人がED患者と推定される。3人に1人が患者ということになるらしい。しかも医療機関を訪れた人数は、4.8%に過ぎない。アメリカの10分の1という低水準。悩みを抱えながら毎日を過ごすか、諦めてしまったかのどちらかだろう。

 私の近所にもED治療薬を扱う医療機関があるが、受付とか看護師は女性が多くかなり敷居が高くなっているのが現状だろう。それでも私は身を縮こませながら受付に向かう。院外薬局で薬を受け取り、外に出たときには正直ほっとする。

 そんなストレスを受けながらもらってきた薬の効用が問題だ。私の場合、糖尿病を抱えているからなお問題だ。服薬リストのうちトーワラートという薬の副作用で勃起を妨げている可能性もある。これはかかりつけの先生も言っているのでまず間違いない。
 そこで効き目だが、シアリスを服用して最初の日は思うようにならなかった。こういう薬は、毎日飲めないので一日置きになる。それでも二錠目あたりから効果が見えてきた。

 恥ずかしながら、そのときの嬉しさは言葉にならないが、諦めていた女体の感触がこれほどまでに愛おしいとは思ってもみなかった。というのが正直な感想だろう。
 ましてや糖尿病を抱えていないED患者は、意を決して医療機関のドアをたたくべきだ。体の健康にもいいし、精神の安定にも役立つ。
 EDを経験して再び甦れば女体に対する敬意も持つようになり、自分本位の行為から脱却するはずだ。

 朝、目覚めたとき彼女を思うまだ若々しい感情がみなぎる私の好きな曲「朝まだきの小さな時間 In the wee small hours of the morning」をフランク・シナトラでどうぞ!
In The Wee Small Hours Of The Morning (Frank Sinatra - with Lyrics)