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時期を同じくして「ホワイトハウス・ダウン」も公開されアメリカのシンボル、ホワイトハウスがテロリストの攻撃にさらされるという屈辱的な映画だ。しかし、将来このようなことが起こらないという保証はない。
韓国首相訪米に紛れ込んだ朝鮮系テロリストがアッシャー大統領(アーロン・エッカート)ほか主要閣僚を人質にとって最終的には合衆国全土にある核ミサイルをサイロ内で爆発させ焦土と化す作戦だった。それを阻止するのは元シークレットサービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)だ。
息つく暇もないアクションの展開と朝鮮系テロリストへの強烈な嫌悪感と憎悪が久しぶりに映画に感情移入して興奮してしまった。そこでふと朝鮮系テロリストへのこの感情はどうしてだろうと反省してみると、現実の日韓関係が反映しているように思われる。朴槿恵大統領の悪口外交を筆頭に嫌韓意識が高まったせいだろう。
これはかなり危険な兆候と言える。対中国においても防空識別圏問題がエスカレートしてジェット戦闘機の空中戦にでも発展すれば、両国の国民の意識には「相手をやっつけろ!」という単純な感情に満たされる。平和な時代には、戦争は悲惨でイヤだといいながら、不満が極限に達するといとも簡単に戦争に突入する。
この映画を観ながら嫌な予感がよぎった。理屈っぽく観なければ、非常に楽しめる映画ではある。
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監督
アントワーン・フークワ1966年1月ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。
キャスト
ジェラルド・バトラー1969年11月イギリス、スコットランド、グラスゴー生まれ。
アーロン・エッカート1968年3月カリフォルニア州サンタクララ生まれ。
モーガン・フリーマン1937年6月テネシー州メンフィス生まれ。’04「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞受賞。