「山岳遭難が2014年に全国で2293件起き、遭難者は2794人に上ったことが18日、警察庁のまとめで分かった。件数、人数ともに3年連続で増加し、統計の残る1961年以降で最多。この10年間にいずれも66%増えた。単独登山者や中高年の遭難が目立っている」とあり、
さらに「負傷者や無事救出も含めた全ての遭難者を年齢別にみると、40歳以上の中高年が2136人となり、統計の残る96年以降初めて2000人を超えた。全体に占める割合は76%で、死者・不明者に限ると92%に上っている」という。
これはこの数字だけをもって「大変だ。登山のモラルや知識をもっと普及しないといけなし中高年者には教育も必要」なんて考えることもない。
登山を愛好する人が増えれば、当然事故や遭難が増えるのは当たり前。そして今の登山ブームは、中高年者が中心であることが分かる。
40歳以上の中高年とあるが、40歳から60歳ぐらいまではそれほど体力を心配することもないだろう。私が日本で第二の高峰、北岳に登ったのは57歳の夏だった。ただし、日ごろトレーニングを何もしないで、3000メートル級の登山は無謀としかいいようがない。

車が増えて事故も増えるといって放置できないのと同様、登山の事故や遭難も出来れば皆無を目指したい。じゃあ、どうすればいい? それには最悪の場合を想定した装備と撤退の勇気は必要条件だろう。
それに山を甘く見ないことだ。エベレストの5メートルも高尾山の5メートルも同じだ。高尾山でも5メートルを滑落すれば怪我や死亡も避けられない。エベレストに登ったベテランの女流登山家が、2000メートル級の山で、浮石に足を取られ滑落死したことがある。山は、ベテランと初心者を選り好みしない。
いよいよ夏山シーズン、楽しい登山であって欲しい。私はもう汗臭い登山とは縁を切った。青い海とビキニのお姉さんのほうが断然いい。デッキチェアでトロピカル・カクテルでも飲みながら、広い海原を眺めていれば遭難とは無縁の安全地帯だ。
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