ギャング映画といえば何度でも観たくなる1972年の「ゴッドファーザー」がある。「夜に生きる」を観ながら思い出していた。「夜に生きる」を監督したベン・アフレックもレベルの高い作品を目指したのだろうが、残念ながら期待外れと言える。
「ゴッドファーザー」と比較すると気の毒ではあるが、キャストの顔ぶれからして全く魅力に欠ける。「ゴッドファーザー」は、マーロン・ブランド、アル・パチーノなど個性的だった。この映画では特筆する俳優がいない。ベン・アフレックが主役だが、凄味がないからギャングには似合わない。ホワイト・カラーの役どころか。
お話というのは、海兵隊として従軍していたジョー・コフリン(ベン・アフレック)は、何の罪もない善良な若者が銃弾に斃れて短い命を失うのを目の当たりにした。それは上官の命令でありもっと言えば政治家の命令でもあった。その死に一切の責任をとらないことから、命令には一切応じないと心に決めた。
しかし、会社勤めをしても上司からの命令がある。では、どうする。賭場荒らしだった。これにはエマ(シェナ・ミラー)の手引きがあった。エマは情婦だった。裏社会ではコフリンたちの行状は、広く知られマフィアの親分たちに目をつけられることになる。ギャングの一員になればやはり命令を受けなければならない。それが嫌で拒否するが、そう甘くない。親分の情婦と通じているという弱みもある。一人の男のギャングとしての生きざまではあるが気持の乗らない映画だった。
監督フランシス・フォード・コッポラ、音楽ニーノ・ロータという「ゴッドファーザー」のテーマ曲もよかったから、三位一体でないといい映画はムリということか。
監督
ベン・アフレック1972年8月カリフォルニア州バークレー生まれ。
キャスト
ベン・アフレック エル・ファニング1998年4月ジョージア州生まれ。
ブレンダン・グリーソン1955年3月アイルランド、ダブリン生まれ。
クリス・メシーナ1974年8月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
シェナ・ミラー1981年12月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
ゾーイ・サルダナ1978年6月ニュージャージー州生まれ。
クリス・クーパー1951年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。2002年「アダプテーション」でアカデミー助演男優賞受賞。
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