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映画「The NC Don't Fade Away’10」劇場未公開

2011-04-19 09:12:42 | 映画

              
 邦題のNCは、ノースカロライナ州のこと。何でこんな題名になったのかよく分からない。確かに物語の背景は、ノースカロライナの小さな町だがNCとすることもないだろうと思う。「ノースカロライナ」でもいいのではないか。「The NC」では、最初から客を否定しているみたいだ。

 それはともかく、この映画もなんでこんな作り方をするのだろうと言う疑問が湧く。ロサンゼルスの怪しげな裏町の夜。一人の男が金品を奪われて殺される。男が絶命するまでに、ここロサンゼルスに戻るまでの過去を振り返る。

 音楽プロデューサーのジャクソン(ライアン・クワンテン)は、父クリス(ボー・ブリッジス)の入院で故郷ノースカロライナに帰郷する。父はガンで手遅れだった。父と子の絆が再び築かれ、ジャクソンの旧友とも親交が戻る。
 そういう中で出会ったのは、キャット(ミーシャ・バートン)だった。彼女の故郷に残って? という願いも断り、父の死後ロサンゼルスに戻って災難に合う。

 彼の死後キャットも飛び降り自殺をする。そのとき、天使(といっても、スーツを着た男)が現れ大きな館に案内される。そこには、父やキャットもいた。死後の世界。こんな描き方をしないといけないのか? 疑問が湧く。もっとリアルな現実感を伴ったヒューマン・ドラマにできなかったのかとも思う。

 ファンタジーならそれなりの描き方もあろうというもの。死というものをファンタジーで補って中途半端で終っている。劇場で公開しても興行収入を見込めないから、DVDなら観る人もいるだろうという魂胆が見えてくる。配給会社の姑息な手段で、題名もお座なりの所以だろう。
           
           
           
           
監督
ルーク・カスダン

キャスト
ミーシャ・バートン1986年1月ロンドン生まれ。
ライアン・クワンテン1976年11月オールトラリア、シドニー生まれ。
ボー・ブリッジス1941年12月ロサンゼルス生まれ。
コメント
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