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映画「恋とニュースのつくり方」劇場公開2011年2月

2013-04-13 16:29:46 | 映画

                
 ニューヨークのローカル・テレビibsニュースに就職し、“デイブレイク”という視聴率の低い番組を再生させるという女の子の根性物語。
 行くとソンといわれるディキソン大学を出てプロデューサーの職にありついたベッキー・フラー(レイチェル・マクアダムス)。
 
 現在の“デイブレイク”は、コリーン(ダイアン・キートン)とポール・マクヴィー(タイ・バレル)のコンビで放送中だが、サブ・プロデューサーの説明では、「コリーンは古株キャスターでギャラはマクヴィーが上。二人は犬猿の仲。昔はいい仲で彼が捨てた」と秘密の情報を教えてくれるんです。

 そのポールは朝の打ち合わせに出ないし、ベッキーにセクハラもどきの態度もあってベッキーはクビにする。敢然と。スタッフ一同拍手喝采。

 さあ、後釜を探すのが大変。先輩プロデューサーアダム・ベネット(パトリック・ウィルソン)が世界で3番目にイヤなやつと言う往年のニュース・キャスター、マイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)を説き伏せることに成功する。

 このポメロイ、苦虫を噛み潰した表情で何でも難癖をつける。しかし、ベッキーの獅子奮迅の働きはやがて番組の視聴率がアップしていく。それにアダムとの恋も成就メデタシ、メデタシ。

 レイチェル・マクアダムスが可愛いいし仕事に積極的な女性を好演している。特に何度か走る場面があるが、さすが若さがものいい、走る姿がいい感じだ。
 スカート姿もパンツ姿もいい。そこで気づいたのが、女性のビジネス・スーツ。
日本でもよく見かけるようなった。映画の影響なのかなあ。なかなか格好いい。

 ダイアン・キートンが出ているので観たけど、脇役でいま一つ魅力に欠けた。年とともにだんだん脇役に追いやられるんどろうね。
            
            
            
            

監督
ロジャー・ミッシェル1956年6月南アフリカ生まれ。’97「ノッティング・ヒルの恋人」’02「チェンジング・レーン」など確かな作り手。

キャスト
レイチェル・マクアダムス1978年11月カナダ、オンタリオ州生まれ。
ハリソン・フォード1942年7月イリノイ州シカゴ生まれ。
ダイアン・キートン1946年1月ロサンゼルス生まれ。
パトリック・ウィルソン1973年7月ヴァージニア州ノーフォーク生まれ。

シンガポール航空、「A380」にダブルベッド・ルーム ロイターの記事

2013-04-12 11:48:00 | 旅行

                
 『世界で初めてエアバスの超大型旅客機「A380」の商業運航を開始したシンガポール航空(SIA)は、12の個室からなるスイートクラスの利用客に対し、飛行中に愛の行為を行わないよう呼び掛ける意向を示した。
 ファーストクラスよりも豪華なスイートクラスは、世界で初めてダブルベッドを搭載。しかし、部屋は防音加工されておらず、完全に閉め切ることもできないという。
 
 SIAはロイターに対し文書で、同航空の利用客に対しては、どの座席にいても、ほかの乗客や乗務員の気分を害することを行わないとの規範を順守するよう求めると説明。スイートクラスの利用者も例外ではないとした』というロイターの記事。

 確かに、シンガポール航空のホームページには、スィート紹介の動画が観られるが、一言で言えばパネルで仕切ったようなもので、アメリカ映画でよく見るオフィスの仕切りを上等にしたものと思えばいい。大声で叫べば、はた迷惑は間違いない。

とは言っても次のような意見もあるようだ。
 『夫人とともに同クラスを利用したトニー・エルウッド氏は英タイムズ紙に対し「(SIAは)ダブルベッド(の席)を販売し、プライバシーと飲み放題のシャンパンを提供しながら、その後必然的に生じることをしてはいけないと言っている」とコメント。
 夫人のジュリー氏もSIAがロマンチックな環境を作るためにあらゆることをしているように思えるとして、「(SIAが)文句を言うべきことではないのではないか」と述べた』とある。
 
 こういう意見もあるが、私が思うに、愛の行為はひっそりとしたものだし、また、エルウッド氏が言うようにプライバシーの不完全な状態で「必然的に」生じるものなのかなあ。この人は相当飛行機の旅に慣れているんだね。

 そういう使い方をしないでも、飛行機にベッドというのは怖い気がする。寝転がってテレビを観ているときエアポケットに入れば、天井まで飛ばされて首の骨を折らないとも限らない。

 私は飛行機が嫌いで、乗ったときはシートベルトを締めっぱなしだ。命が惜しければ、行為を自重するのがいいと思うんだけどなあ。

20カ国語を操る17歳、習得のコツは「ニューヨークの生活」ロイターの記事

2013-04-10 16:12:42 | 時事

 どうやら外国語を習得するには、ニューヨークに住むのが一番手っ取り早いのかも。

 17歳の男子高校生、ティモシー・ドナーは、フランス語、オランダ語、日本語、中国語、ヘブライ語、ペルシャ語、スワヒリ語、ウォロフ語など20言語が話せるという。

 中東政治やイスラエルの歴史に興味があって最初の外国語としてヘブライ語を「イスラエルの音楽を聴いて歌詞を覚えたり、真似して歌っているうちに自分でも文章を作れるようになった。それから半年ぐらいで人との会話がスムーズに出来るようになった」

 それにスカイプも大いに役立っているらしい。ヨーロッパや日本、中国、シンガポール、アフガニスタンなど世界150カ所以上の人々と「スカイプ」でつながっているという。それになにより人種のるつぼニューヨークに住んでいることが、外国語習得には役立っているともいう。

 じゃあ、私もニューヨークに住もう。 と言ってもそれほど簡単だとは思えない。英語の音楽を聴いて、歌詞を覚えて、真似して歌い、文章まで作れるとは思えないからだ。
 もし出来るのなら、とっくに英語を話せるようになっているはず。洋楽を真似して歌っていたんだけどなあ。彼はひょっとしてスシバーに通って日本語を憶えたのかもしれないね。彼は才能のある人間だと思うよ。

ニューズウィーク日本版は、JFKの娘を駐日大使に起用する理由という記事を書いているが?

2013-04-08 15:46:15 | 時事

                
 第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの長女、キャロライン・ケネディ(55)が次の駐日大使の噂があるらしい。

 ニューヨーク・ポスト紙は、ケネディのような「スーパースター」が駐日大使になれば、日本人は大喜びするだろうとしている。これが理由らしい。しかし、大喜びするかなあ? 

 確かに現在のルース大使よりも注目度はある。日本のマスコミも大々的に報道するはずだ。が、もっと他に理由がありそうだ。作家で弁護士のキャロライン・ケネディは、政治経験がゼロ。08年の大統領選挙でいち早くオバマ支持を表明した。それの論功行賞の人事や初の女性駐日大使というのも緊密な日米関係を構築するための配慮とか、本人の上院議員選挙への布石とか。いずれにしても当たらずとも遠からずだろう。

 それにしても、父親のジョン・F・ケネディの女癖の悪さ。母親ジャックリーンの浪費癖と愛のないギリシャの海運王オナシスとの結婚。その血を受け継いだキャロライン。しかし、今のところ堅実な家庭を築いているようだ。

 ジョン・F・ケネディは、マリリン・モンローとも不倫していたと言うし、元大統領のクリントンも大統領執務室で桃色遊戯に耽ったという。
 どうしてこうも、大統領という立場にありながら平気で行えるのか理解できないね。せめて、在任中ぐらい控えるべきだよなあ。

 とはいっても、肉食系の人種にはありがちなことかな。そういう点から見ると草食系の日本の首相は、絵に描いたように清く正しくという面白味のない人種に見えてしまう。日本人がそういう純粋性を求めるからかもしれない。そうなると、面白味のない日本人と言うことになるなあ。話がかなり逸れちまったよねえ。

映画「最強のふたりUntouchable ’11」劇場公開2012年9月

2013-04-06 13:51:36 | 映画

                 
 大金持ちのフィリップ(フランソワ・グリュゼ)は、パラグライダー事故で首から上だけが動き、体のほとんどは麻痺している重度の身体障害者だ。

 フィリップは新しい看護人を募集していた。面接に来た男は型破りだった。ドリス(オマール・シー)といって身長2メートル近くで手足の長い黒人だった。しかも、本人は言わないが宝石強盗で半年服役の前科モノだった。

 面接は失業手当を貰うために来ただけ。秘書が「推薦は?」と聞くと「あるよ」
「言ってみて」
「クール&ザ・ギャングとか。お薦めだ」採用を期待していないから言いたい放題。

 「書類にサインしておくから、明日9時に来い」と言われてその時間行って見ると「1ヶ月の試用期間だけ働くか?」家を追い出されたドリスはこれを受けるしかない。

 生まれも生い立ちも人生経験も全く違う人間、しかもリッチとプアの極端な二人。お互い嫌悪するか、意気投合するかのどちらかだろう。一般的には、嫌悪するほうが多い。

 しかし、生身の人間は分からない。この二人はお互いに補完する関係にあったのが心を許し合える仲になった。エスプリが効いていて洒落た作品になっている。

 フィリップの誕生会は、ドリスがアース・ウィンド&ファイヤーの「Boogie Wonderland」の曲をプレイヤーに放り込み、黒いスーツと手足の長いドリスのダンスで、今まで静かなしかも面白味のない空気は一変した。。なかなかドリスは格好良かった。

 この映画のラストがまた余情に包まれてよかった。フィリップはある女性と文通していた。ドリスが知るところとなって、女性からの手紙に電話番号があるのを見つけて「電話番号が書いてあるのは、もっと親しくなりたいと言う気持ちの表れだ」と携帯電話をフィリップの耳に押し付ける。

 デートの約束をして、そのレストランへ出向くが一足違いですれ違いの結果に終わる。ドリスは今一度デートのプランを実行に移す。海浜のガラス張りのレストラン。外のテラスからニヤニヤするドリス。女性がやってきてフィリップの顔が笑みで満たされる。ちょっとジーンとくる場面だった。
この映画はお薦めで、嬉しい気分になれるよ。
            
            
            
            
            
            
            

アース・ウィンド&ファイヤーで「Boogie Wonderland」をそうぞ!

監督
エリック・トレダノ1971年7月パリ生まれ。オリヴィエ・ナカシュ1973年4月フランス生まれ。

キャスト
フランソワ・クリュゼ1955年9月パリ生まれ。
オマール・シー1978年1月フランス生まれ。

読書「七人目の刺客」早乙女貢

2013-04-03 12:59:27 | 読書

                 
 これは8編からなる短編集である。著者のあとがきに「ここに収めた短編は幕末維新に材を採ったものだけに、作者としても何れも愛着があり、それぞれに思い出がある。
 一口に幕末というが、黒船が来て、極端な勤皇攘夷思想の盛り上がりとなり、封建体制が揺れ動いてから幕府の倒壊までは、せいぜい15年間である。
 この15年間に江戸も地方も、二世紀半に及ぶ平安の時代にない激震に翻弄され血風にさらされねばならなかった。そこに多くの悲劇が生じている」とある。

 その悲劇が8編となって読む者の心にグサリと突き刺さる。なかでも私の心を捉えたのは、「虎の尾」「世良斬殺」「竹子の首」である。

 「虎の尾」は、幕末の上総飯野藩の精武流(しょうぶりゅう)指南森要蔵親子の悲劇を描いてある。
 上総飯野藩は、現在の千葉県富津市に存在した藩で、日本三大陣屋の一つといわれる。その要蔵に一人息子の虎尾がいた。虎尾は父が女を囲っているのを知っていた。それが原因で母が亡くなったと思っている。父と子は犬猿の仲だった。

 そして虎尾は、夜半女を殺すために忍び込んだ。行灯に照らし出された女は、虎尾が憎しみで想像していた女とは違った。
 想像の女は、酒臭い息を吐き、安物のびん付け油の濃い髪をふり乱したあばずれ女のおぞましい寝乱れた姿だったが、その女は余りにも静かで美しくもあった。

 16歳の虎尾に変化が起きた。ここから強姦の場面になるが、その行為が自然に行われる描写は、ここで事細かに言えることではない。
 ことが終わって「入ったところから出て行って。そして、もう来ないで」と女は言った。虎尾の顔が引きつった。
「お前、そんなことを言って、父上をだます気だろう」
「えっ!」
「父上は何も知らないで、こんな女に こんな女に」
「あ、待って、お前さまは……」女の声は途切れた。虎尾の手は頚にかかっていた。女はだますつもりはなかった。しかし、虎尾には分かるはずがなかった。

 父要蔵と虎尾は、薩長その他の大軍との白河城の攻防戦で討死している。この話を読むと何か虚脱感に襲われる。

 「世良斬殺」については、世良修蔵という男。戦続きで残虐性を帯びる性格に変わっていく悲しみを描く。

 「竹子の首」は、江戸屋敷から国入りした竹子さま。その容姿のあでやかさと気品が、若者に人気となっている。

 上野吉三郎と小野徳兵衛の二人も一目みたいと熱を上げている若者だった。当時銭湯は混浴だった。この二人も銭湯に張り込んで、竹子さまの裸を見たいという気持ちが抑えられない。

 その竹子さまは、生半可な男では薙刀や抜刀術ではかなわないという噂も流れていた。時代が流れ薩長が官軍として好き放題の世に中。会津にもその大群が押し寄せてきた。

 竹子さまは、髪を短く切って鉢巻をしめて、青みががった縮緬(ちりめん)を着て、白羽二重のたすきで袖をからげ細い兵児帯に裾をくくる義経袴という模様の入った短い袴をはき、脚絆にわらじは紐で締め大小刀を手挟みに薙刀を小脇に抱えてすっくと立つ姿はお色気と共に胸がドキドキとするほどの美しさ。

 この辺は早乙女貢、もっとうまく書いているんだよね。さすがだよ。読んでいても、竹子さまに惚れてしまいそうだった。

 その戦で竹子さまは銃弾に斃れる。竹子さまの首級は、絶対に薩長には渡さない。吉三郎も敵弾に斃れ、徳兵衛が必死で法界寺へ走る。いつの世も女のために命をかける男がいる。すがすがしい印象を残した。