猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

竹宮 惠子 「紅にほふ」

2006年06月01日 11時21分19秒 | マンガ家名 た行
     竹宮作品では、これが好き。

 膨大な量の作品のある竹宮 惠子先生。これまたとても全ては買い揃えられないので、家にあるのは「風と木の詩」とこの1・2巻のみ。マンガ喫茶では「天馬の血族」をじっくり読みました。そういえば、「天馬の血族」は完全版というのが出ているようだけれど、最後のバタバタを書き直した物なんでしょうか。どなたか教えて。

 「私を月まで連れてって」は、連載中に楽しみに読んでいて、(ビッグコミック スピリッツだったっけ)コミックになってからマンガ喫茶で読み直し。通して読むと又、竹宮先生のポップな魅力全開で楽しい作品でしたね~。


 で、「紅にほふ」ですが、
             
                 

                紅にほふ2巻の表紙

 
 最初、小学館のビッグゴールドコミックスの1巻を手に入れて、続きが読みたくて、読みたくて、でも2巻と3巻が見つからなくて。持っているものは初版で、帯に月刊「ビッグゴールド」にて連載中とある。これを買ったのは出版後ずっと後ですが。


                 
 

                最初持っていたのはこっち



 去年、ネットで取り寄せてコンビニで支払いと受け取りができる、と言うセブンアンドワイというシステムを利用するようになったので、中公文庫コミック版の1巻と2巻を買いました。ビッグゴールドコミックスの方が版が大きくて好きなんですが、絶版になっているらしくて。ビッグの方は3巻ありますが、中公文庫の方は2巻にまとまってます。

 作者の家族とおぼしき女性達の戦前・戦中・戦後の女性史。旧満州の、今となっては珍しい風俗とか、華やかなで悲しい芸者さんの世界とか(芸者置屋が前半の舞台)一転して、戦中・戦後の厳しい生活など、教科書で勉強するより、こちらを読んだほうがよっぽど現代史の勉強になる。途中写真を転写したようなページに当時の政情を説明してあって分かりやすい。

 手製のリュックひとつで南方から引き上げてきた自分の父親の姿がだぶって、(見たわけじゃないけど) 2度目3度目に読んだ時の方が泣けました。

 50歳代の私でも、先の大戦は歴史のかなた。月並みだけど、若い方にこそ、読んでもらいたいと思います。

 
コメント (4)
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