猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

篠原 烏童 「1/4&1/2」 クォートアンドハーフ 及び そのR丸付き

2007年08月06日 10時51分03秒 | マンガ家名 さ行
 篠原 烏童(うどう) 「1/4×1/2 クォート&ハーフ」 及び左側 R丸付き 朝日ソノラマ 

         たれぞ~さんにお借りしています。

 一見してなんで大きさ違うのかなと思いましたが、この作品なんと右側の文庫本の1話目と左側の本の最後のお話とでは、実に15年の隔たりがあるのです。
 右側の文庫の方は 一話目 1991年、6話目 1995年、11話目 1996年発表。
 左側R付の方は 一話目 2005年3月~2006年11月号まで。飛び飛びに6話

 そりゃ、表紙の主人公のお顔も違って来て当たり前ですよ~でもそれってファンは忘れずにいてくれた、続編を望む声が高かった、と言うことですよね。熱心な編集の方もいたのかも。おかげで私も好きな作品、好きな作家さんに出会うことが出来ました。
 黒猫ちゃんが出てくるのでも、(もちろんそれもあるけど) 主人公がイケメン霊媒師だからと言うのでもなく、(も、もちろんそれもあるけど) 私いっぺんでお気に入りです~

 あっ~クォートさんの紹介ならわたくしにお任せくださいよ~。

 あれれ、はいはい、そうですね、ではバトンタッチ。

  はっあ~いわたくし、レポーターのトム・ライミーでございます~。本日は私の大々親友、動物霊媒師のクォート・フラナガンさんをご紹介いたします~~。彼はめったにTVに出ては下さらないのですが、私とのよしみでTV出演してくれているんですよ~。今では人間専門のラクシャスという毒舌美形霊媒師と一緒にわたくしの番組の二本柱になっています~~。
 なんたって、可愛いペットを亡くされた奥様方にペットの霊を呼び寄せ、心のこりを無くして上げる技と話術はその甘いマスクと相まって天下一品でございますよ~~



 あーあ、ライミーめ、勝手なこと言っちゃって・・・。すみません、私上でご紹介いただいてるクォートですがね、本当の所を申しますとね・・・。

 代々霊媒師の家に生まれながら、霊感が家族の1/4しかなく、(だからクォートなの) 霊は呼べても自分には見えないなんて知られたくない。でも依頼主の手を握るとその人には霊が見えるんですよ~。(泣)
 人間の霊相手ではなく動物霊専門となり、霊の見える愛猫のハーフに助けられ、ホスト張りのイケメン振りと商売上手の話し方で何とか食えているなんて、誰にも言えない・・・。

 あっ黒猫のハーフは前世が犬なんです。(だからハーフなの) そのときの記憶が半分残っているので、飼い主への忠実さでいろいろ教えてくれるのですよ。霊の見える猫と犬の忠実さでわたしを助けてくれるハーフは無くてはならない私の恋人なんです。

 まったくライミーったら、親友親友とうるさいが、実はね、うちの大家さんの親戚なもんで、無理やり自分の番組に出演させているんですよ。TVは嫌いだというのに~~。私のファンのお金持ち奥様達を相手にしてるだけでも結構商売になるんだから。
 偉大な霊媒師のおばあちゃんにバカにされ、励まされながらも僕の動物霊媒師家業は続くかに見えたのに~~

 ライバル登場、毒舌美形、しかも人間相手の人気霊媒師ラクシャスと言うんですが、デモね、私とハーフにはわかっちゃったんです。彼には昔飼っていたスパイスというハムスターの子がついてて、彼を守ってあげているんですね~。あーー、言ってあげたいけどなぜか言えない。


 はい、ライミーさんは勝手にしゃべっててね、クォートさんは悩んでてください。

  昨年猫の息子を亡くした私 (トミー。(管理人) にとっては、動物達が霊になって飼い主にコンタクトするところとか、霊になっても飼い主を守っている馬とか、最後の命令を忠実に守ろうとする犬の話とか、人間の都合や欲も絡んで、もうもう涙無しには読めないお話のオンパレード。
 
 オイオイ泣きながら1回目を読み、慣れたかと思いながらやっぱり泣く泣く2回目を読み、ここがいいのよね~と3回目で又涙し、毎日のようにパラパラ読んでいます。

 ペットを死なせた飼い主が陥るペットロスって、死んだことが悲しいのもあるけど、もっと一生懸命介護してあげられたんじゃないのか、という後悔が強いと思うんです。(私もそう) どんなにいろいろやってあげても死んでしまうとその思いは残るの。親の介護もそうかなと思うんですが、そんな事も考えさせるところがあって、結構深いんですよこちらの作品は。

 絵柄も綺麗だし、動物達、特に黒にゃんハーフの可愛さは特別で、さすがにたれぞ~さん、私にぴったりな作品をセレクトしてお送りいただきましたわ。隠れた名品ってあるのね~。 (私が知らないだけでしたか?) 
 もっと続いて読みたい作品ですわ~
コメント (12)
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