よっ、おいら ペル ってんだ。ここにもたまに出てくるけど、初めての人はよろしくな。
毎日暑い日が続くけど、おいらっちもこの毛皮でしかも体温調節が舌だけだろ、大変だ~な。でもうちの人たちは優しいんだぜ。散歩から帰ってくると待っているのは氷入りの飲料水 ↓
ここんちのおばさんが帰る頃を見計らって入れておいてくれる。実際生き返るぜ !
それにこの頃は毎日、昼ごはん過ぎになるとクーラーの入った室内に入れてくれるんだ。なにしろ俺がいつも居る場所は下がコンクリート打ちの駐車場で、隣の家のクーラー室外機の風がまともに当たるところでよ、たまんないぜ。
あっでも、駐車場用の屋根がついてて雨は直接当たらないし、夏以外はいたって快適よ。
じゃあ車はどこにあるんだって ? へっへっ、裏の砂利敷きの駐車場に代金払って停めてんのよ。車を追い出して俺が駐車場に住んでるわけ。おいらは言ってみりゃ~月○万円の豪邸住まいってわけさ。今の車が大きくてここに入らないのが理由らしいけどな。前の車の時からここに居るけどな~ ?
トミママさんはさ、おいらと散歩してる時、時々しっぽを握りやがるんだ。やめて欲しいよな。嫌~な顔して振り返るとその顔が面白いってんで又わざとやるんだぜ、性格悪いよな。だから最近は知らん振りしてやんだ。つまんないみたいで又なんか考えてるらしい。ガキじゃあるめーし、いい加減にしろよな。
でもな、そもそも俺が1歳になるかならぬかの頃、前の飼い主に捨てられて川原を放浪し、やっと情けある家の飼い犬のごはんをもらって食べていた時に拾ってくれたのはトミママさんなんだ。なんでもここのボス (うちのだんな) が子供の頃飼っていた犬に似ていると言ってな、飼ってあげようと言ってくれたらしい。そのままじゃ保健所に行くしかなかったからな、足向けて寝られね~よ。もっともトミママさんたちが寝てるのは3階だからな、足向けようにも向けられねぇ~ってか
あちこち放浪してる時はな、保健所の職員に追っかけられて、あやうく捕まりそうな時もあったんだ。その時首に引っ掛けられた針金の後はいまだに毛が生えなくなってんだぜ。あんときゃ~ほんとに生きた心地がしなかったよ。他にもいっぱいつかまっててな、あいつら可哀想だったな。おいらはアレからでも13年、長生きできてほんとに幸せだ。いけねぇや、こんなこと言ってるとちっとばかし涙腺が緩んで来ちまった。おいらも年取ったもんだ。
さて、そろそろ散歩の時間が来たようだ。今日はボスの番かな。ボスについても話したかったがそれは今度にしよう。じゃ~又な、それまで腹壊すなよ !