猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

史上最大の作戦、我が家の超大作。

2010年01月27日 10時26分05秒 | 雑記

 以前、同居の叔母について書いた。 → 家族九景 もしくは 女の一生・叔母編 

 詳しくは上の記事に書いてあるが、だんなの母親の末の妹である 叔母 と結婚以来15年以上一緒に暮らしている。なんで親でもない 叔母 の面倒をみなければいけないのかという思いもあるが、共働きしていた我々夫婦には何かと便利であったことも確かである。いろいろあったが一応3人表面上は仲良く暮らしてきた。

 さて、それぞれ年を取り特に 叔母 は80歳を越え、近年は衰えが目立つようになってきた。ボケてきたとは言えないが、ま~つまりやっぱり衰えてきたとしか言いようがない状態だ。 
 そこに降ってわいた 我がだんな の病気である。
「おいおい病人二人はキツイヨ。猫の介護も入れたらいずれ3人の介護をしなければならないのかい
これは私の偽らざる心の声。

 だんな の姉ズ3人もあせった。各々20代でお嫁に行き、現在連れ合いも健在、子供も育って孫もいる。だが自分も年を取り体の無理が利かなくなってきた60代。
「末っ子の男の子 (だんな) に押しつけた 叔母 だが、末っ子男子に何かあったらこっちじゃ面倒なんて見られないよ !」
たぶんこれが彼女らの心の声。

 そんなに意地悪に考えなくたって、このままでは皆困るのは目に見えているので、姉ズが3人揃ってまず 区役所 に相談に行った。

「80歳超えた老女を入れてくれる施設はありませんか」
「現在は甥御さんとお暮らしですか、幸せな方ですね。
しかし、家があって一緒に暮らしてくれる親族がいる人は公共の高齢者施設に入れないんですよ。」
順番待ちも出来ないそうな。他の地方自治体は知らないが、東京はそうらしい。
「お宅はまだいい方ですよ、おばあちゃんひとりでフラフラやってきて、
アパート追い出されて、今日から住むところないんです~。
なんて人がいっぱい来るんですから」
 日本の福祉政策はどーなっとるんだ !

 前置きが長くなったが。。。

 自分の蓄えだけでは有料の民間老人施設に入れない 叔母 がいずれ公共の施設に入るためには一人住まいして居るのが条件である。そこで 姉ズ及びだんな は 叔母 に独立を薦める作戦を立て、先日ついに我が家にてその話を 叔母 にした。
 当日なんで姪が3人そろって急に遊びに来るのか知らない 叔母 は久しぶりのことで楽しみに待っていた。自分の人生が招いた結果とは言え、ちょっと哀れではある。
 姉一人は同じ区の高年齢者向けマンションまで事前に見に行ったそうだ。

 私は実家に行くと言って、その実映画とマンガ喫茶で時間をつぶし、はたしてあの叔母が納得するか、どういう話になるか、ハラハラとしていたのだった。
 案の定 叔母 は泣いて抵抗したそうだが、いろいろ事情を説明し、
「今まで我々はあなたに甘すぎた」
とまで言われていったん納得するしかなかったようだ。

 その後、善は急げと前述の高齢者向けマンションを皆で見に行ったそうだ。年収400万以下の人には 都 から2万円位の補助が出て、そう広くないし、少し駅からは遠いが周りに商店街もあって住みやすそうなところだったとか。家賃は 23区内 なのに破格の金額の6万円台である。 (補助込み) 
 姉ズの一人は埼玉県に住んでいるが、そういった補助はないそうで、なんだかんだ言っても福祉関係は東京都が一番充実している。障害児を持つ親はそれを目当てに都内に引っ越してくる家族もいるそうだ。

 私がうらやましいと思ったのは、最上階に広いお風呂があって、自分で掃除しなくても入れるというところ。その分の公共料金は管理費に含まれるということで、お金もあまりかからない。一人なら叔母じゃなくて私が入りたいところだ。 
 しかし、今の家から歩いて行ける場所ではないのでさっそく 叔母 が拒否権発動。知り合いもいないのでは私も可哀そうだとは思う。
 ちょうど近所に以前親戚が住んでいて今は空いているボロ屋があるので安く借りられるかどうか聞いてみることになった。今はその返事待ちの状態だ。

 しかし、私はまだ疑っている。84年間子供の時はいざ知らず、自分の姉、姉の旦那、姉の長男、またまた姉の末っ子 (わたしのだんな) 姪・甥に頼って生きてきた 叔母 がはたして一人暮らしなんてできるのか。
 今は意地になって
「決まったらすぐにも出て行く」
なんて言ってるが、いざとなったら泣いて喚いて嫌だと言い出さないか…。
 はたまた一人暮らしの何たるかがわかっていない 叔母 は、出たはいいが環境の変化についていけないですぐに体でも壊すんじゃないか…。
 近所のボロ家は風呂が生きてるか分からないと言われたら
「うちに入りに来るからいいよ」
と、ちっとも一人立ち気分でないところとか、(笑い事じゃないよオイ !)

 心配は尽きないのだが、せっかく動き出したこの我が家最大のプロジェクト。なんたって80年に一度の大作戦だ。(笑) 
 皆様には今後の進展にも期待して頂こう。


     空いた叔母の部屋は、私専用図書室にしようと目論むトミー。

 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする