![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/bd/b18b64dbeea2edf247bb07d7079373e1.jpg)
新鋭まんが家競作集 テーマは「晩夏」
表紙の絵はどなたのかどこにも書いてないです ? 表紙の裏、見返しページには岡田 史子女史のイラストと詩 詩を引用させて頂きます。
くらいへや
ほこりっぽいまど
ちょうつがい
ひっそりとふくを
ぬいでみよう
いつまたなつが
くるのかな
大きな窓の前にいすに腰掛けた多分裸 (いすの背もたれにかけた服で見えない) の少年。はかなげです。
掲載順に説明します。黒字は作中からの引用です。
1. 晩夏 作・構成 みやわき 心太郎
夏の終わり。しゃれた海の家 (良く見ると今でもなさそうなくらいおしゃれなつくりの海の家です) そこの息子がバイトの子達を送り出しながら回想する。
「とうとうこなかった!」
昨年バイトで来た女の子の一人が気になってしょうがなかったのだ。今年もきっと来ると約束させたのに・・・。店じまいの支度をしながら去年の彼女との思い出をいろいろと蘇らせる息子。
「ばかだった・・・・。雇い主の息子という立場をふりまわさずにひとりの男としてはっきりうちあければよかったのだ・・・。」
海の家を後にする父親と息子に顔見知りが今年は遅くまでがんばったねーと声をかける。いやせがれが商売っ気出しやがってなどと返す父親。遠くに去っていく後姿。
知り合いの漁師さん、海の家の前を通りかかると女の子が一人。
「あの、ここはもうしめたのですか」
「ははは あんたもう夏は終わっただよ」
女の子のモノローグ
いまごろ気づいても遅いわ 人を愛するのにテクニックはいらない 自分に値打ちをつけようとして今頃来てもなにもならない ―略―
う~んいいなー。この人当時大好きでした。他にもアイドルと偶然付き合った男の子の話とか、年上の2号さんやってるような女の人にあこがれてしまった少年とか、ハートウォームな作品を次々COM紙上で発表してました。絵もすごく上手いんですよ。後に見たときには青年誌にちよっとエッチなものを発表していた。
2. それからの男 はせがわ ほうせい
西部の男が現代の日本にタイムトラベルしてという話の続編。最後は又消えてしまっておしまい。
3. 包帯をまいたおばけ 川柳 敬太郎
トラホームになった三つ目小僧が一人ぼっちの少女と出会って・・・・という、ちょっと古い絵柄ですが、ほのぼのタッチの作品。
4. 秋の使い BY 河 あきら
夏の終わりに終わらない宿題を必死でしている少年。上の方からモミジと笑い声がはらりと。秋の使いというその声に美少女を思い浮かべ宿題も忘れて話し込んでしまったが、実は幼い少女が本と去年のモミジを元にお芝居をしていたというお話。彼はその後あの2時間を悔やみながら宿題をやっているというコマで終わりです。
5. 星は流れて 神江 里美
大きな団地に引っ越してきた少年に少女ともう一人のヒロシという少年の友達ができる。3人で隠れ家を作って遊んでいた。思い込みの三角関係なども有りまして、ある日隠れ家がブルドーザーに壊されていた。悲しい終わりが待っている作品ですが、子供の気持ちになって描いている。この方、小池 一夫原作の 「弐十手物語」 の作画の人ね、当時からデッサン上手くて実力ありそう。
この中ではやはり、「晩夏」 が一番と思いました。
表紙の絵はどなたのかどこにも書いてないです ? 表紙の裏、見返しページには岡田 史子女史のイラストと詩 詩を引用させて頂きます。
くらいへや
ほこりっぽいまど
ちょうつがい
ひっそりとふくを
ぬいでみよう
いつまたなつが
くるのかな
大きな窓の前にいすに腰掛けた多分裸 (いすの背もたれにかけた服で見えない) の少年。はかなげです。
掲載順に説明します。黒字は作中からの引用です。
1. 晩夏 作・構成 みやわき 心太郎
夏の終わり。しゃれた海の家 (良く見ると今でもなさそうなくらいおしゃれなつくりの海の家です) そこの息子がバイトの子達を送り出しながら回想する。
「とうとうこなかった!」
昨年バイトで来た女の子の一人が気になってしょうがなかったのだ。今年もきっと来ると約束させたのに・・・。店じまいの支度をしながら去年の彼女との思い出をいろいろと蘇らせる息子。
「ばかだった・・・・。雇い主の息子という立場をふりまわさずにひとりの男としてはっきりうちあければよかったのだ・・・。」
海の家を後にする父親と息子に顔見知りが今年は遅くまでがんばったねーと声をかける。いやせがれが商売っ気出しやがってなどと返す父親。遠くに去っていく後姿。
知り合いの漁師さん、海の家の前を通りかかると女の子が一人。
「あの、ここはもうしめたのですか」
「ははは あんたもう夏は終わっただよ」
女の子のモノローグ
いまごろ気づいても遅いわ 人を愛するのにテクニックはいらない 自分に値打ちをつけようとして今頃来てもなにもならない ―略―
う~んいいなー。この人当時大好きでした。他にもアイドルと偶然付き合った男の子の話とか、年上の2号さんやってるような女の人にあこがれてしまった少年とか、ハートウォームな作品を次々COM紙上で発表してました。絵もすごく上手いんですよ。後に見たときには青年誌にちよっとエッチなものを発表していた。
2. それからの男 はせがわ ほうせい
西部の男が現代の日本にタイムトラベルしてという話の続編。最後は又消えてしまっておしまい。
3. 包帯をまいたおばけ 川柳 敬太郎
トラホームになった三つ目小僧が一人ぼっちの少女と出会って・・・・という、ちょっと古い絵柄ですが、ほのぼのタッチの作品。
4. 秋の使い BY 河 あきら
夏の終わりに終わらない宿題を必死でしている少年。上の方からモミジと笑い声がはらりと。秋の使いというその声に美少女を思い浮かべ宿題も忘れて話し込んでしまったが、実は幼い少女が本と去年のモミジを元にお芝居をしていたというお話。彼はその後あの2時間を悔やみながら宿題をやっているというコマで終わりです。
5. 星は流れて 神江 里美
大きな団地に引っ越してきた少年に少女ともう一人のヒロシという少年の友達ができる。3人で隠れ家を作って遊んでいた。思い込みの三角関係なども有りまして、ある日隠れ家がブルドーザーに壊されていた。悲しい終わりが待っている作品ですが、子供の気持ちになって描いている。この方、小池 一夫原作の 「弐十手物語」 の作画の人ね、当時からデッサン上手くて実力ありそう。
この中ではやはり、「晩夏」 が一番と思いました。
昨日はblogへのコメント、ありがとうございました。
ぐらこんの競作企画は、毎回、興味シンシンでしたね。
きっと作者たちも、気合が入っていたでしょうね。
俺も、この号では、みやわき心太郎さんの『晩夏』が一番好きでした。何十年も経ったのに、あの短編の海辺のシーンが心に焼きついて残っています。
短編になればなるほど、無駄を削り落として、『ひとつ、ふたつの、大切な言葉を読者に確実に伝えよう』…という、作者の研磨が必要なのかもしれませんね。
みやわきさんは、『フーテン』の永島慎二さんとは、また別の、柔らかい素敵な画風と物語づくりの人でしたね。
何年か経った、ある夏に、中野に住んでいたマンガ関係の友人の家に遊びに行ったとき、『この近くに、みやわきさんが住んでいるよ』と彼女が言うので、そこへ案内してもらいました。(間接の知り合いだったらしいのです)
その晩は、みやわきさんと、もう一人のマンガ家さんと中野のスナックで酒を飲み、その二人のマンガ家が部屋を借りていた、『古い旅館の跡のような年代アパート』に、泊めてもらいました。
リアルの、みやわきさんは、『晩夏』や、他の繊細な作品からは、想像もつかないような、(良い意味で)野放図でダラケタ感じの人でした(笑)。
わーい、こちらでは始めまして。早速お越し頂きありがとうございます。
昔話さんは年代的、まんが生活的には私よりほんの少し上で、しかも本職のまんが家さんということで、とてもよいブログを発見したと喜んでいる次第です。 今すこしづつ 「唄いながら夜を往け」 の過去ログを読んでいるところですが、歌の話題も当時の歌満載で懐かしさ通り越して読みふけってます。私も中学生の頃はオープンリールのテープレコーダーで下手な歌を吹き込んでいたなぁ。
女子高校生とスーパースターのお話は、私の「古城 武司氏の思い出」 2006/10/31付け拙ブログと酷似していてびっくりです。当時は漫画家とファンてあんな感じでしたよね。
長くなりました、今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。
マンガ家だったのは、18歳から20代の終わり頃までなのですが、ブログのネタには、あの頃の思い出を書くのが楽しいです。
トミー。さんの『カテゴリー分け』に習って、いまさらながら自分のブログ内でのカテゴリー分類をはじめたところです^^
雑多なことばかり書いているので、分類しないと、わけわかんなくなりそうなので^^
まだまだ分類に時間がかかりそう(汗・笑)。
関係ないことだけ、書いてしまいました。
これからパートの仕事に行ってきます^^ではまた。
中学生の時に、さいとう・プロに行って「アシスタントにしてください!」と頼んだら、確か神江里美さんが「せめて高校は出た方がいいよ」と言ってくれたのを思い出しました。
「フーテン」いいなぁ・・・
以前梅田で「COM」を数冊買ったときはみやわきさん掲載号中心、でも「ぐらこん」夏号なかったので手元にありません
その後単行本「花嫁」に長いバージョン見つけたのでとりわけ探さなかったんですが、河あきらさんのも載ってるとなると
よそのブログを覗く余裕が少しできました、またおじゃましますね
森乃屋さんのブログは今は本の話題が多いので、参考になります。(辛口の世評も)
さいとう・プロに行かれたのですか
そうだと思いますよ。絵柄もそうだと思うし(石森・竹宮調の可愛い男の子) ぐらこん出身というか、同人誌出身なんですね。
むうくんsページいつも見てます~。膨大な量のまんが、それも昔のから今のまでを良くぞお読みになって、またそれを記事にして毎日のようにアップしている仕事量に尊敬します。見つけたときは欣喜雀躍しましたよ。
みやわきさんのファンだったのですね。ということは、結構お年も行ってるのかな ? (推測ですみません) COMに発表している頃は、とても好きな作家さんでした。その後青年誌のほうに活躍の場を移されて、私は少女漫画のほうに行ってしまったので、あまり見る機会がなくなり残念です。コミックスなど出ているのでしょうか、遅ればせながら探してみよう。「新宿24時の天使たち」 読んで見たいです。