猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

動物病院で逢った5匹の子犬たち

2007年09月10日 09時54分11秒 | 猫・犬・動物
 動物病院にいたアメリカン・コッカースパニエルの子犬のうちの一匹

 も、こんな顔されて寝てたらふにゃ~と見つめてしまいます~。アメリカン・コッカースパニエルというのは、ディズニーアニメの 「わんわん物語」 の女の子の方ね。



   ↑  見えるかしら。全部で5匹いるんですよ。



              

   ↑  んで、マウンテンしてる母親となぜかされてる父親。


 なぜ動物病院へ行ったかというと、ご推察のとおり愛猫 亜美嬢が18歳という年齢で最近具合が悪そうだったので、検査及び治療に行ってきました。結果は年齢の割には元気な方ということでしたが、腎臓の機能が低下しているということで、これから毎日家で水分補給のため点滴をすることになりました。(猫の場合皮と皮の間に針を刺すので、血管注射ではないです)

 以前オス猫の ユウ にも何ヶ月かやっていたので慣れてはいるのですが、毎日というのが結構難題でして。お医者さんはこれやってれば食欲出て、元気になって走り回って、あと3年は大丈夫ですよ、とおっしゃる。いよいよ長い旅行は出来なくなりますが、亜美 のために夫婦で頑張ろう。
 
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まんが百人一首

2007年09月05日 14時03分04秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓
  新作が載っております。一度寄っていただいた方もぜひもう一度。

 上の図版は美女の代名詞 小野 小町さん。持ち歌は 「花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
 どんな美女も時の移ろいによる容色の衰えには勝てません。 


 ブログ仲間、本をいっぱい貸して頂いてる 夜様のところで まんがカルタ をやっていて、もうこれがおもしろーておもしろーて。 → マンガいろはカルタ募集中 !!

 で私も真似っこ、以前ゴルフで ゴルフ百人一首 と言うのを作ったことがあって

→ ゴルフ百人一首

→ ゴルフ百人一首 Ⅱ

 結構好評だったので、まんがで作ってみようかと・・・。


 手始めは、
足曳きの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも読む (byトミー。)

 <解説> 山鳥の長い尾よりも、いっそう長いこの夜を家人も忘れ、明日の仕事も忘れてマンガを読むことだなぁ。ああこんなこと、やってみたい!でも替え歌としてはまんまだなぁ。

元歌 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
 足曳きの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも寝む


忍ぶれど 色に出にけりわが好み 美形・動物・腐も少々 (byトミー。)

 <解説> 想いのうちをじっと心に忍んできたけれど、いつか私の趣味心がブログに出てしまい、「こういうのが好きなのか」と人に尋ねられるようになってしまった。

元歌 平兼盛(たいらのかねもり)
 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問うまで


巡りあいて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 掘り出し物かな  (byトミー。)

 <解説> ブック○フでめぐりあって、ちょっと迷ってしまううちに、貴重本は雲に隠れる夜半の月のように無くなってしまったことだ。古書は一期一会よ~~

元歌 紫 式部(むらさきしきぶ)
 巡りあいて 見しや夫(それ)ともわかぬまに 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな


 百敷や 古き書棚のしのぶにも 猶あまりある 昔なりけり (byトミー。)

 <解説> ブック○フの上の棚にしのぶまんが本をみるにつけても、忍んでも忍びきれない華やかな昔の人気であったことよ。うーんちょっと分かりづらいかな。

元歌 順徳院(じゅんとくいん)
 百敷や 古き軒端のしのぶにも 猶あまりある 昔なりけり

 
我が庵は 都のたつみ本と住む 世をうぢ山と 人はいうなり (byトミー。)

 <解説> 私は都の辰巳(東南)に家を構え、こうして心静かにまんが本を読んでいる。それなのに世間の人達は、つらい(憂き)山に世を憂えてこもっているように言うのだ。ほっといてくれる!

元歌 喜撰法師(きせんほっし)
 我が庵は 都のたつみ鹿と住む 世をうぢ山と 人はいうなり


本の色は 移りにけりないたづらに 新作・古書と ながめせしまに (byトミー。)

 <解説> 本の色は黄ばんできてしまった、本棚に長い間あるうちに。それと同じように、私がマンガ本ばかり読んでいる間に、私の若さも過去のものとなってしまった。ああぁぁぁ~身につまされます~。

元歌 小野小町(おののこまち)
 花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに

 我が身をかえり見たところでひとまず筆を置きます。多分第2弾も考えます。皆様 マンガ百人一首 大々募集いたしますので、閃いたら是非コメント欄に入れておいてくださいませ~。

参考HP → 小倉百人一首

 早速皆様からどんどん届きましたので、発表させて頂きます。

もろともにあはれと思へ山桜 花より外にしる人もなし 大僧正行尊(だいそうじょうぎょうそん) ↓

もろともに読み感ずるオタク人 漫画のほかに話すこともなし (by夜さん)

<解説> 読んだ漫画の感動を共感し、その話を心置きなく出来ることこそ至上の幸せという意味


心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな 三条院 (さんじょういん)
        ↓
心にもかなひ浮き世にながらへば 読みつくしたき未読の山かな (by夜さん)

 <解説> 思いのままに長生きできたなら、この世の未読漫画を読破したい!との意


淋しさに宿を立ち出でてながむれば いづこも同じ秋のゆふぐれ 良ぜん法師 (りょうぜんほっし)
        ↓
読みたさにBOに入りてながむれば いづこも同じ本の並びは (by夜さん)

 <解説> 欲しい本があってBOへ行ったのに、どこにも無くてあるのは読んだことのある本ばかり。。。の意


夕されば門田のいなばおとずれて あしのまろやに秋風ぞふく 大納言経信 (だいなごんつねのぶ)
        ↓
夕暮れに角のBO訪れて お足の無さに秋風ぞふく  (by夜さん)


 <解説> ある日の夕方、ふらっと立ち寄ったBOに欲しかった漫画を見つけたのに、財布が空で泣く泣く諦めた、との意


憂かりける人をはつせの山おろし はげしかれとは祈らぬものを 源俊頼朝臣 (みなもとのとしよりあそん) 
         ↓
憂かりける漫画の初のドラマ化を 面白かれと祈り願へば (by夜さん)

 <解説> 人気漫画のドラマ化決定で、原作の良さをちゃんと引き出せるのかと心配しながらせめて面白い物を作ってくれと願うファンの気持ちを歌ったもの     
  
かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける(中納言家持)
        ↓
鳥の声聞こえて窓を見て空の 白きを見れば夜ぞ明けにける (by夜さん)

<解説>読んでる漫画のあまりの面白さに
つい徹夜してしまって、鳥の声にふと気付けば
もう朝になっていた。。。。ああ、仕事はどうしよう~~~という、漫画読みの歌


ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ(紀友則)
        ↓
ひさかたの光のどけき春の日に 乙女心持て漫画読むらん (by夜さん)

<解説>まんまです。のんびりした春の日に乙女漫画を読んで恋の世界へトリップ。。。ああ、良いわ~~


誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに(藤原興風)
         ↓
誰もかも知る人ぞ知る宮崎の 手塚の昔の影ならなくに (by夜さん)

<解説>今をときめくアニメ監督宮崎駿さん、手塚さんへの批判など色々取りざたされるけどそれでもやっぱり、手塚漫画の影響はあるのよ!何だかんだ言っても、やっぱり手塚治虫は偉大だ!との意


あまつ風雲のかよひ路吹きとぢよ 乙女の姿しばしとどめん(僧正遍照)
         ↓
腐の風に萌えのかよひ路踏み抜けて 乙女の姿はまだ未練なる(by夜さん)

<解説>萌え一途の腐女子たち。。。自分ではいつまでも乙女だと思っても、端からはそうは見えないから~~!という、オタク腐女子に対する警句
 

 ああっ全部身に憶えのあることばかり・・・。せめてこういう歌をつくり、分かる友人を持ったことを幸せと思おう。

 自分でももう少しひねらなくちゃ、と

逢見ての 後の心にくらぶれば 昔は物を思わざりけり 権中納言敦忠(あつただ)
       ↓
読書後の 後の心にくらぶれば 未見は物を思わざりけり (byトミー。)

 <解説> 知らない作者のまんがを読んでからの後の執着に比べれば、未見の時の私の思いなんて底の浅いものであったのだ。


是やこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸
       ↓  
是やこの 行きも帰りも避けられぬ 古書も新刊も本屋の関  (byトミー)

 <解説> これが行きも帰りもよらずにはいられないという、関所のような本屋の店々なのか。

 
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佐藤 史生 「羅陵王」 

2007年09月04日 18時24分25秒 | マンガ家名 さ行
 白泉社 JETS COMICS 1988年1月31日初版 写真のものは1989年1月20日の6刷のもの 

羅陵王・アレフ・タピオ・緑柱庭園(エメラルド・ガーデン) の4作収録

 ちゃととさんにお借りしています。ちゃととさんのブログ → シネマるマンガぁ?byちゃとと

 このうち羅陵王 (初出 LaLa 1985年12月号)と緑柱庭園 (初出 吉祥花人 単行本 1987年8月)が未見でした。特に 「羅陵王」 が前から見たかったので、借りられて嬉しかったです。ちゃととさんありがとうございます。

 実は・・・お借りしてひと読みした後、地元のブック○フで同じものを見つけ、迷ったのにその日は買わなかったのです。後でやっぱり手元に置いときたいと3日後くらいに行ったら案の定見当たりませんでした。
 逃がしたマンガは大きい (byアガサさん)夜さんのブログ → 漫トラ日記 のマンガいろはカルタ そのものでございました・・・古書とは一期一会だって分かっていたのに・・・

 羅陵王って昔の中国の王様で、あまりの美男子ぶりにこれじゃ戦の時に押しが利かないと怖いお面をかぶって戦ったという王様だよな~、舞楽にあったし、山岸 凉子氏は 「日出処の天子」 の厩戸の王子様にその衣装をつけて魅力的なイラストを描かれているし。(チェリッシュギャラリー 白泉社 自選複製原画集) 
 源氏物語の中でも若菜下巻の朱雀院五十の賀の試楽で髭黒大将の三男(玉鬘腹の第一子)が童舞で舞う場面が有りますな、と早速 はてな で検索しました。


 羅陵王 とは、以下はてなダイアリーより引用 ↓

 中国・北斉後期の武将;「高長恭」〔カウチャウキョウ〕のこと。東魏・興和年間(539~543)ごろ生まれ。現代人好みの、中性的な、凄いイケメンだった。ために部下が従わず、その対策として「恐面」〔こわもて〕で奇抜な面を着け、それで戦場へ赴き、無理から部下をきっぱり指揮して連戦連勝、大いに話題になり、重用され→尚書令↑太尉と出世していく。だが強引すぎる無慈悲な命令と、その美貌および名声に対して反感をもち、第五代皇帝・後主など恨みを抱える者があって、鴆酒〔チンシュ〕という毒酒を飲まされて死んでしまう。573年に亡くなっている。よって30~34歳という若さで亡くなった訳だ。この悲運話は当然、人口に膾炙して、京劇の題材として偲ばれていく。この際、遺品の鬼面が当然もちいられたのだ。そして日本の舞楽にも伝わり、「蘭陵王」・「欄陵王」・「羅陵王」・「陵王」(+入陣曲)などの題で演ぜられている

 なるほど~、美形オレ様の元祖みたいな王様ね。でも30~34歳で毒殺されたって可哀想。

 
 さて、佐藤氏の方の 「羅陵王」 のお話はと言うと、作者独特のSF宇宙物です。独特と言うのはSFだし宇宙空間の未来のお話なんだけど、どこか地球の古代か中世初期を思い出すような設定と衣装などが雰囲気を醸し出している作品群だからです。
 念願かなって読めた期待にたがわず、佐藤氏のSFの中でも面白いほうだと思います。前も書きましたけど、やっぱり私個人的には、原作付きのものよりこの方のオリジナルなSFのセンスが好き。もちろん原作付きも氏の感覚と似ていて、佐藤氏もだから作品化しているし、読ませて面白いもの多数なのだけど。
 感覚としか言いようのないところで好きなんです。こう思っているファンは多数と踏んでいるけど ? 

あらすじを簡単に。

 帝国と呼ばれる国家郡の中でもユニークな都市国家ラーフ・シティ (蝕市)。そこに帝国協議会から租税としてアムリタ (不老長寿の薬) を取り立てに来た 大使 と名乗る男とその従者。
 実はラーフ・シティの専売薬であるアムリタを盗み出し、帝国と有利に取引して独立国を立国する腹積もりの悪人だった。(もちろんエネルギッシュな美青年)しかし、アムリタには二面性が有り善の顔は不老長寿、悪は疫病として瞬く間に全帝国に広がる恐れのある恐ろしい物だった。

 まんまとアムリタの盗み出しに成功したかに見えた 大使たち は、しかしラーフ・シティの少女の姿をした祭主 (女王みたいなものですな) に疫病を広める役をやらされただけだった。実はラーフ・シティはこの事態を利用して帝国を封鎖させ、帝国以外の国にはアムリタを供給して罹患者を救い、帝国についてもラーフ・シティの言い分を認めればただちに供給する用意がある、と脅して帝国からの独立をもくろんだのだ。

 最後にもう一ひねりあるのですが、とにかくストーリーをかいつまんでもまんがにするには多くのページを必要と思われるのに、40ページにまとめているのはいつもの佐藤氏らしい。最後の方、種明かし的な所では説明書きが多くなってしまうのはしょうがないところです。

 
 4作の最後に収録されている 「緑柱庭園」 は絵物語的な短編作品で、残酷なおとぎ話で、好き好きこういうの。
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