RoboCup 2019 Sydney の運営についてですが・・・
前回(2018年のモントリオール世界大会)が最低だったので、何をどうやっても、モントリオール大会を下回ることはないので、良い評価がもらえてお得ですね。(笑)
国際ボランティアには、Tシャツがもらえましたが、それ以外は何もありませんでした。
食事はともかく、水くらいは欲しかったですが・・・シドニーでは、レストランで水が出たし、公園に水飲み場があるくらいなので、水道水が、そのまま飲めるのかもしれません。我が家では(心配なので)スーパーマーケットで水を買っていました。
競技運営を手伝ってくれたローカルボランティアは、数も十分だし、質も良かったです。
モントリオール大会の時には、ローカルボランティアがほとんどおらずに、OC/TCと国際ボランティアだけで、競技運営をしなければならずに、苦労しましたが・・・今回は、潤沢な数のローカルボランティアが用意され、何回か競技を経験すると、主審ができるようになりました。
少なくとも、Rescue Maze に割り当てられたローカルボランティアは個別競技の3日間連続で参加してくれたので、競技の説明も1回で済み、大変役に立ちました。
また、時間を指定すれば、その時間にちゃんと来るし(逆に時間を指定しないと、来なかったりする・・・)競技が終わってから、フィールドのコース変更も進んで手伝ってくれました。おかげで、Rescue Maze は、それほど残業がなく競技運営ができました。
次にLOCが用意してくれたフィールドについてですが・・・ちゃんとまともなものでした。
大会前のOC/TCミーティングがキャンセルされたり、会場視察の時間が遅れたりして、「モントリオール世界大会の悪夢再び・・・」と心配しましたが、LOCが用意してくれたレスキューフィールドはRescue LineもRescue Mazeもまともなものでした。
図面は、日本大会のもの(ダイセンさんのもの)を送付していたので、それを模してあるのは当たり前ですが・・・そのままでも競技がちゃんとできるようなものでした。(昨年は、フィールドの部品どころか、原材料が積んであるだけでした 苦笑)
ちょっと、製作精度に難があるものの、競技は普通にできました。
その製作精度というのは・・・Rescue Maze では、ベースの板にポールを立てて、そのポールとポールの間に壁を差し込みます。
まず、ポールが、真っ直ぐ立たないものがありました。(ねじのねじ切りが真っすぐでないので、ポールが斜めに立つ)
それから、壁のポールに差し込む部分の厚さがまちまちなので、壁を作るときにスカっと入るものもあれば、ぎちぎちでなかなか入らないものもありました。
それから、3×4のベースボードを並べるのですが、すべてのベースボードに外壁が付くようになっています。ですからベースボードを組み合わせると、接続部分に2つの壁が重なることになります。そこだけ隣のタイルとの距離が異なってしまいます。(日本のフィールドは外壁有と外壁無のベースボードを組み合わせるので、隣のタイルとの距離がどれも一定です)
また、作成された傾斜路が、「傾斜路だけ」「傾斜路の両端に踊り場がある」の2種類しかなく、「傾斜路と下の踊り場」というのが欲しかったのですが、それを今から作るのは面倒なので、あるもので代用しました。
さて、一番心配していた、Heated Victim ですが・・・なかなかの出来でした。
電源ユニットとコントローラーの2つのユニットがあり、1つのコントローラーで最大5個のヒーターをコントロールできます。
ヒーター(ペルティエ素子)には、温度センサー(サーミスタと言っていた)が装着されており、コントローラとは4本の配線で結びます。(この配線が結構太いのですが・・・)
コントローラは、温度センサーの値を読み取って、ヒーターの温度を制御して、あらかじめ設定した温度を保つようになっていました。
素晴らしい!
ただ、(コントローラーが!?)オーバーヒートすると、自動的にヒーターへの給電を停止する機能があり、稀にヒーターが止まっている(冷たくなっている)ことがありました。ですので、競技前に必ずコントローラが機能しているかを確認する必要がありました。(機能していれば、LEDが点滅、オーバーヒートで停止していればLEDが点灯)
木材が並んでいて、のこぎりで部品を作りながらフィールドを組み立てた昨年と大違いの素晴らしいフィールドでした。
後は、LOCが用意してくれたマテリアル(物品)ですが・・・意味不明なものが多く用意されていました。でも、これは、OC Chair が伝えたマテリアルリストが悪い、ということでLOCの問題では無かったようです。むしろLOCは、このマテリアルリストから、よくこれだけのものを揃えてくれたと感謝されるべきかと・・・(笑)
ちょっと困ったのが、白テープ不足(実際にはギリギセーフ)と、よく分からないけど準備されたものを使わずに捨てるのでは忍びないということで、無理やり使わざるを得なかったモノたちです。(大量に用意されたストローも瓦礫として使用しました。)