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RoboCupJunior Rescue Maze – Rules 2020

2020-01-09 | Rescue Rules 2020

前の記事はこちら RoboCupJunior Rescue Line – Rules 2020 その7

 

じゃあ今度は Rescue Maze の2020年ルールです。

Rescue Line と共通の部分などはさくっと省略します。

 

Summary of notable changes to the rules
● The construction of the arena is made simpler and modular, by using tiles as ramps
● Stairs are added to the path
● Coloured victims (red, yellow, green) are added as another type of victim to be identified
● Conditions of victim identification and rescue kit deployment is modified
● Robots must be equipped with a handle and a binary switch or button
● The Code of Conduct is now moved to section 1

ルールの変更の概要
●タイルを傾斜路として使用することにより、アリーナの構築がよりシンプルかつモジュール式になりました
●階段が経路に追加されました
●これまでとは別のタイプの被災者として、色の被災者(赤、黄、緑)が追加されました
●被災者の発見とレスキューキットの配布条件が変更されました
●ロボットには、ハンドルとバイナリスイッチまたはボタンを装備する必要があります
●行動規範を1章に移動しました

こんな感じでしょうかねぇ。

これまで、傾斜路は部屋と部屋をつなぐ接続部分のような形で使われてきましたが・・・Rescue Line のように、部屋の中にも(コンパクトに)設置することができるようになりました。

それから、階段の新設ですね。現状では2段だけのようですが・・・そのうち、さらに多くの段数や厳しい傾斜になっていくものと思われます。

新しい種類の被災者も追加になりました。

まあ、そんなところです。

 

NEW Summary

サマリーの内容も変更になっていますが・・・大きな変更は階段の追加と、被災者の得点の変更(見直し)でしょう。

詳細は、各項目で説明します。

 

まず、Rescue Line と同様に「行動規範」が1章に移動されました。

全てのチームは、まずこの行動規範を読んで理解して欲しいです。(特に、あの国のチームは・・・笑)

1章の内容(行動規範)に変更はありません。

 

2.1.3 All walls used to create the maze are at least 15 cm high from any floor or the peaks of stairs, 30 cm in length, and are mounted on the edges of the tiles.

「NEW」マークが付いていませんが、変更されています。壁の高さは少なくとも15cmなのは変わりませんが、階段で床が高くなっている部分もちゃんと15cmの壁があるようにしましょう・・・というものです。

これはこれで正しいのでしょうけど・・・だったら、バンプとして厚さ2cmの板を置いた場合にもそこから15cmの壁が必要なのではないか・・・と、思うのですが・・・

個人的には・・・逆に、階段で床が上がっても地面から15cmの壁は変わらない・・・の方がすっきりして良いと思います。壁の高さを変えると、階段を設置する場所の壁だけ、高い(特別な)壁に置き換えないといけなくなるので、運営側としては面倒なことになるので・・・

 

NEW 2.1.4 Tiles will be used as ramps. They will have an incline with a maximum of 25 degrees from the horizontal and are always straight.

タイルは傾斜路としても使用されます。 傾斜路は水平に対して最大25度の傾斜を持ち、常に真っ直ぐです。

上のサマリーでも書きましたが、部屋の中にコンパクトに傾斜路を作ることができるようになりました。

ただ・・・上の文章の表現では、床に使うタイルをそのまま斜めに設置して傾斜路にするように書かれてますが、実際にはそうしませんよね。なぜなら、傾斜路に使う板は、ちょっと長くなければダメなので、専用の(ちょっと長い)タイルを使います。このちょっと長い傾斜路専用のタイルを含めて「Tiles」という表現なのでしょう。

最後の always straight は・・・複数の傾斜路を連続して設置するときの注意点なんだろうなぁ。

 

NEW 2.3.2 Teams must prepare for the pathways to be slightly smaller in dimension (±10% variation on the tile size) than a tile due to the nature of placing walls.

チームは、壁を配置する性質上、通路幅がタイルよりもわずかに小さい(タイルサイズの±10%の変動)ことに対応する必要があります。

ここは・・・いままで、会場で何度も文句を受けていたところなので・・・文章を見直したようです。

ベースのタイルの大きさが30cm×30cmで、そのタイルを敷き詰めた上に壁を設置すると(当たり前ですが)実際の通路は30cmよりも狭くなります。それが許せないチームが多く「ルールには通路幅は30cmと書かれているけど、この競技台の通路の幅は30cmより狭いぞ!」と文句を言ってきたので、2019年ルールでは「通路の幅は29cm」とか苦しいルールでした。でも、今回はスッキリです。

別のルールで数値の許容度差は10%となったので、最低27cmまで合法になりました。(笑)

 

再度まとめると、タイルの基本は30cm×30cmの大きさで、それを敷き詰めてフィールドを作ります。その上に壁を立てて迷路を作ります。壁には厚さがあるので、迷路の経路の幅は30cmよりも狭くなります。(当たり前ですね) 壁が厚ければ厚いほど経路の幅は狭くなります。最大(というか最低)27cmまで狭くなりうる・・・ということです。

チームはできるだけコンパクトなロボットを作ってください。

 

NEW 2.4.7 Stairs of path x 30 cm space and maximum height is 2 cm.

階段は、経路の幅×30 cmの大きさで、最大の高さは2 cmです。

まあ、これを階段というのか・・・経路幅いっぱいに長さ30cmの板(高さは最大2cm)を置いたものが階段ということです。

一つ置いただけでは、単なるスピードバンプの一種ですね。

 

NEW 2.4.8 The incline of stairs (i.e.: the incline of a plate to the horizontal when placed on the stairs) will be less than 25 degrees.

階段の傾斜(つまり、階段に板を置いたときの水平からの傾斜角度)は25度未満になります。

階段は、何段も重ねるから階段ですね。高さ2cmの板を何段か重ねて階段を作るのですが、その角度は25度以下にしましょう、というものです。

で、実際に2段の階段を作るためには60cmの経路が必要です。3段の階段を作るためには90cmの経路が必要です。これを階段というのか・・・(笑)

 

NEW 2.4.9 Stairs will be placed between walls

階段は壁の間に配置されます

これは表現の好き嫌いなのかも・・・階段が壁の間に設置されるのではなく、「階段の両側には壁を設置します」の方がスッキリするかもです。

 

続きの記事はこちら RoboCupJunior Rescue Maze – Rules 2020 その2

コメント
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