前の記事はこちら RoboCupJunior Rescue Maze – Rules 2020
NEW 2.5.1 There are three types of victims: heated victims, visual victims, and coloured victim.
被災者には以下の3種類があります:暖かい被災者、文字の被災者、色の被災者。
2020年ルールで色の被災者が追加されました。
私は・・・文字の被災者を認識するためにはロボットにカメラを搭載しなければならないし、さらに文字認識をしなければならないので、非常に敷居が高いよね。そうすると、Rescue Maze に新規に参入するチームが減るよね。せめて、色で識別するくらいに簡易化した方が良いのでは・・・とコメントしたら・・・
何故か、文字の被災者は残って、色の被災者が追加されていました。(文字の被災者をやめて、色の被災者に変更して欲しかったのですが)
ということで、ますます敷居が高くなりました。(苦笑)
NEW 2.5.7 Coloured victim are printed on or attached to wall. Their size will be 4cm² . Three colours are used: red,yellow, and green.
色の被災者は、壁に印刷されるか、壁に取り付けられます。 サイズは4cm²になります。 赤、黄、緑の3色が使用されます。
色の被災者の大きさですが・・・4cm²です。普通に考えれば2cm×2cmです。他の被災者に比べてずいぶんと小さいですね。
(これ本当は・・・ 4cm×4cm=16cm² だったのではないかと・・・笑)
NEW 2.6.6 Deployment of the rescue kit must be very clear to the referee
レスキューキットの配布は、審判にとって非常に明確でなければならない
はい、素晴らしいルール変更です。
レスキューキットの配布(の成功/失敗の判断)は審判泣かせでした。
2019年ルールでは、キットの配布の判断は「ロボットがレスキューキットを落として、キットが最初に接地した場所」と書かれていて、その定義自体は明確でした。
しかし、それを実際の審判が確かめるのが大変でした。ロボットの真下にキットを落とすロボットでは、ちゃんと落としたのかどうかも判断できませんでした。キットと落としたあとに、ロボットが(判断できないうちに)移動してしまう場合もあります。本当に審判泣かせのルールでした。
NEW 2.7.6 All measurements in the rules have a tolerance of ±10%
ルールのすべての寸法の許容誤差は±10%です。
これまで、5%だったものが10%に拡大されました。
例えば、30cmの経路の幅は27cm~33cmは合法ということです。
NEW 3.1.5 Robots must be equipped with a handle which is to be used to pick up the robot during the scoring run.
ロボットには、得点走行中にロボットを持ち上げるために使用されるハンドルが装備されている必要があります
Rescue Line にも追加された、謎の追加ルールです。
何で、得点走行中にロボットを持ち上げなければならないのでしょうか?
これが無いと、車検に通らない・・・のだろうなぁ・・・私の頭には沢山のクエッションマークが立っています。
練習中や調整中ならまだしも、得点走行中に持ち上げなくて良いロボットを目ざしてください・・・
NEW 3.1.6 Robots must be equipped with a single binary switch or button, clearly visible to the referee, of any kind for restarting the robot when a lack of progress occurs
ロボットには、競技進行停止の場合にロボットを再スタートするために、審判にはっきりと見える単一のバイナリスイッチまたはボタンが装備されている必要があります。
これも、Rescue Line と共通で追加されたルールですね。競技進行停止の後の再スタートでの操作するスイッチを明確にしなさい、というルールなんでしょうね。昨年のシドニー世界大会でも、怪しい操作が沢山ありました。
これまでは右手法だったのに、競技進行停止の後は左手法になったり・・・競技進行絵停止の後に、急にスタートタイルに直行したり・・・
何か、交通事故が起きると、その交差点に信号機が設置されるような・・・感じです。
ということで、競技進行停止で再スタートするときの操作は(解釈にもよりますが)1つのスイッチを操作するだけ、しかできません。
3.2.5と3.2.6はNEWが付いてるけど、レーザーと無線の話なので省略します。