
瑛子さん作品コーナー。

今まで6回出品の作品はすべて着物地のパッチワークだった。
今回は着物地のマスク。
左上マスク地は赤い色が入った大島で右上クリーム色は黄八丈だが色が入った大島もクリーム色の黄八丈も初めて見た。
いつも一味違う着物地を作品に組み込む瑛子さんの着物地センスだ。

12点出品のマスクのうち2点はパッチワーク。
素材は友禅。

縮緬のマスク。
パッチワークは平面だと思っていたがマスクは立体だ。
試行錯誤したと思うがコロナのおかげで新しい作品世界が広がったようだ。

草木染地だがこの鳥模様をマスク型に組み入れるのには苦労したと思う。
コロナ騒動でマスク品切れになり作らざるを得ず、はじめは綿布にこだわっていたのが200枚以上作る間にウールやレース地、絹の着物地からパッチワークマスクに至る。
コロナ騒動中、数十年作り続けてきたパッチワークは中止、おのずと出品作品はマスクになった。
今までのキャリアでのマスク作りはやっぱし一味違う。
コロナ騒動のユーツな現実にしっかりチクチク縫う自分の武器?で向かい合い作品にしてしまった。
地に足が付いた状態で自分に向かい合い生まれた創作だ。

下3個マスクは着物地の型染地だがその他は伝統工芸注染の手ぬぐい地のマスク。
昔からの柄には意味があり選ばれた紙に自筆の説明文がつけられていた。
お客様がきれいな字だと言っていたが説明文込みの作品のようだ。
伝統工芸注染の手ぬぐい工房ではお祭りや歌舞伎、舞台の中止で手ぬぐいが売れず思わず手に入った伝統的な模様の手ぬぐいで作ったマスクだ。
”コロナ退散祈願マスク”

”コロナとマスク”として思いを書いてくれた。
ウイルスと人が共存状態になってコロナ騒動は終焉とか。
瑛子さんははやばやとコロナウイルスと共存関係になっているようだ。
去年の作品