メイン作品としてほぼその年のテーマをイメージしたタペストリーを創作している。
最後の仕上げは裾になる。
今回2020年,2021年、2022年、2023年、2024年とコロナ関係の作品を一堂に並べたが裾の仕上げに苦労したことをありありと思いだした。
2020年、タペストリーコロナの裾。
表情を出すため折り曲げるのが難しいナイロン製の素材を折り曲げた。
なぜそのテーマになったかの説明は毎回開催日2~3日前に急に思い立ち書く。
コロナ騒動によせて
最も近くの自然は自分の体だ。
体は自分の所有物のようで
制御できず生死はきめられない
通常それを忘れ効率よく
自分の意志で生きていると思っている
ここで本来の自然と脳が作り出した
自然が対立する
それで人はどうしたか
制御した自然を見ぬふりをした
見ぬふりをしても表れる自然が
今回のコロナ騒動ではなかったか
ウイルス騒動は古来より起こりつづけている
生まれれば死ぬ
交通事故しかり日常はリスクがつきもの
コロナコロナの息苦しさをどうにかしたい
同調圧力サベツとりあえずそれらを表現した
制御できない自然だが
おちつく場所へおちつく
2021年は孔雀明王をイメージした作品だがタペストリーでなく最後の仕上げでどこに苦労したかは思い出せない。
下の部分。
説明書き。
テーマ、仏教(コロナ)について
コロナ発生時は自然破壊など人間のおごりより生じたとの自戒の言葉もあった
今はワクチン接種消毒と科学一辺倒
そのはざまでコロナ差別や息苦しさと科学で解決できない問題多発
ただ生きるためだけにいきられな時代になっているのに
去年より孔雀明王さまに居ていただくことにした
野草、キノコなど常食の生活だからだ
孔雀明王さまはあらゆる毒をとりのぞいてくれる
煩悩の原因である貪瞋痴までもだ
印を切り真言をとなえるように孔雀明王さまのおられる仏教界に
コロナ禍の解決法がありそうな気がして
2022年見樹、不見林の裾。
ギブスの素材をベースにしたが重量感を出すのに苦労した。
説明書き。
見樹、不見林コロナ
マスク原理主義の男がいた
3年目に開かれた秋祭りに
幼い子供たちをつれタイコをかいた
我ら生きるためだけでは
生きられぬ
タペストリー渡海文殊の裾。
動きや量感を出すためいろん工夫する。
説明文。
慈悲の赤
清らかさの白
それがまじり
文殊さまのからし色
三いろをえがきながら
そうさく
2024年タペストリーグレーの裾
ヤエコが残してくれた着物地でタペストリーの支えになる4本のロープを飾ったがすべて違った動きにした。
説明書き。
グレー(共生)に到る
1920年スペインカゼの頃ヤエコ生まれる
2020年ヤエコ養護施設へ入所
ちまたは息ぐるしく面会は窓ごしの事もあり
2024年コロナ ヤエコ 去る
その間創作テーマはコロナ禍
5作目のテーマはぐれー(共生)に到る
人類はウイルスなどの力をかり生きつづけられた
コロナなくして人類なし ヤエコなくしてワタシなし
やっとコロナより開放されそうだ