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業績には関係ない。世界の株式市場の大暴落時は全ての企業が大暴落する。 問題は、今回は歴史上最大の超暴落(資本主義の終焉)かどうかである。

2022年11月09日 08時35分43秒 | USA/大西洋資本主義の大崩壊
「メタバース不振」で株暴落の米メタ、担当者に5つの疑問を直撃
2022.11.9

 米Meta(メタ)がFacebookから社名を変えて1年が過ぎた。新社名が表す通り、同社はメタバース(仮想空間)に力を注ぎ、多額の投資を継続してきた。その間、同社の株価は軟調に推移。社名変更した米国時間2021年10月29日の323.57ドルから丸1年で99.20ドルまで下落し、その価値は3分の1以下になった。
 
もちろんメタバースが先行投資フェーズであることは明らかだ。しかし、投資家は巨額投資にしびれを切らし始めている。
 22年10月26日に同社が発表した22年7~9月期決算では、メタバース事業部門であるReality Labs(リアリティーラボ)が36億7200万ドル(約5366億円)の営業損失を計上。セグメント売上高は2億8500万ドルで、前年同期比から半減した。さらに23年度は同部門の営業損失が大幅に増加する見通しを示し、同社の株価は発表後の時間外取引で約20%急落した。

 「一人負け」「期待はずれ」──。市場からこんな批判が漏れるなか、マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は決算会見で、メタバースへの巨額投資を継続する方針を示した。

 もっとも、この数カ月は業績や株価ばかりに注目が集まり、肝心のメタバースの可能性について議論される機会は少なくなった。同社は10月25日にVR(仮想現実)端末のハイエンドモデル「Meta Quest Pro(メタクエストプロ)」を発売したばかり。米Microsoft(マイクロソフト)との提携も合わせて発表した。

 足元の数字を見るだけでは、メタバースの真価を見逃す恐れがある。この新技術は私たちにどんな便益をもたらすのか。また、本当にメタの次代の主力事業になり得るのか。同社でメタバースにおける働き方やコラボレーションなどを統括するマイカ・コリンズ・ディレクターに「5つの疑問」をぶつけた。
(聞き手は島津翔=シリコンバレー支局特派員)

疑問①「セカンドライフ」のようにブームで終わらない?
仮想空間の一種だった「セカンドライフ」のブームが数年で終わったことを理由に、メタバースも一過性のブームで終わるのではないかという指摘があります。どう考えていますか?

マイカ・コリンズ氏(以下、コリンズ氏):当時はセカンドライフをVRで体験する方法を研究する機関がいくつかあっただけでした。でも、今は違います。バーチャルな3次元空間に人々が集まり、物をつくり、体験をし、参加し、共有する。こうした経験を通じて社会的なつながりが持てるプラットフォームが数多く出現しています。

Micah Collins(マイカ・コリンズ)氏Meta Director of Product Management for the Home & Work team。米Google(グーグル)でグーグルネストのディレクターを務めた後、2019年にメタ(当時はフェイスブック)入社。Meta Horizon Workplaceなどワークツールの戦略立案を担当する。オンライン取材の様子を撮影

 (セカンドライフが一過性のブームで終わったのは)セカンドライフの問題でしょう。(メタバースの)3次元空間は携帯電話やPC、ウェブインターフェースなどの2次元のデバイスからでも接続でき、ヘッドマウントデバイスで完全に没入できます。業務用のアプリを通じて、次第に真の価値や社会的なつながり、娯楽などを提供する多くの成功例が見えてくるでしょう。

 既に市場では多くの成功例が出てきていますし、業界は多くのことを学んでいます。セカンドライフ初期の基礎的なアイデアを基に、新しいサービスを構築している例もあります。

疑問②マイクロソフトとの提携で何が変わる?
10月11日にマイクロソフトとの提携を発表しました。コラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams(マイロソフトチームズ)」をクエストから接続できるようにするなど、アプリ連携に向けて動き出しています。同社との提携はどんな意味を持ちますか。

コリンズ氏:Horizon Workrooms(ホライズンワークルーム、メタが提供しているバーチャル会議室)では、人々が集まって映像や音声などを共有することで、社会的な存在を実感できるような空間をつくりたいと考えています。私たちはこの空間をより多くの人に体験してもらいたい。

 VRで共同作業できる空間をつくり、バーチャルな世界にも戻って来られる場所がある。ここでポジティブな経験をしてほしいのです。そして、仮想と現実の境界をなるべく意識せずに空間を接続できるようにしたい。それが(この提携の)狙いの1つです。

 チームズとの連携で、バーチャルな会議室が現実の会議室と接続できるようになります。誰もが常にVRヘッドセットで参加できるわけではありません。2次元のビデオ会議で参加する人や電話で参加する人、オフィスに戻って会議室から参加する人もいる。私たちは誰にでも公平に会議室を提供したいと考えています。

マイクロソフトチームズとクエストのコラボレーションの例。写真奥にチームズのオンライン会議の場面が見える(資料:メタ)
 今後、どのような展開になるかは「お楽しみに」と答えておきましょう。私たちはまだ初期段階にいて、ユーザーが抱えている問題点を洗い出しているところですから。

 私たちはマイクロソフトとの提携に興奮しています。同社は多くの企業が採用する生産性向上ソリューションを幅広く取りそろえています。グーグルもApple(アップル)も自社のハードウエアやソフトウエアで生産性アプリを持っていますが、(マイクロソフトが)競合する企業はそれほど多くありません。
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