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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月23日(火曜日)
通巻第6152号 <前日発行>
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フンセン、中国と海軍基地建設で秘密協定に署名か
30年担保、99年リース、コッコン空港は2020年に完成
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偵察衛星によってカンボジアのタイ湾に面するコッコンの郊外に3600メートルの滑走路がほぼ完成していることが判明した。大型ジェット機ばかりか、この長さがあれば軍用の大型輸送機が発着できる。
かねて情報を掴んでいた米国は昨秋、ペンス副大統領がフンセン首相に書簡を送り、中国の海軍基地使用を認めるのではないかと打診し、2019年一月には米国防総省が、カンボジア国防相に問い合わせをしている。
フンセン首相も、カンボジア国防相も「そんなことはあり得ない。フェイク情報だ」と頭から否定してきた。
コッコン開発はタイ国境に近いことからリゾート観光、ゴルフコースなどを建設し、一帯を「一帯一路」の一環プロジェクトとして、中国は38億ドルの投資を表明した地域である。
しかし疑惑は深まり、ウォールストリートジャーナルは7月21日付けで、「密約の機密文書にフンセンが署名した」と報じた。具体的にはコッコンを30年の担保、99年のリースとしたことが判明したと報道した。
この遣り方は、同様な契約を迫られて拒否したタンザニア大統領が、メディアに暴露してことで、世界的に中国が同様なオファーをしている事実も浮かんだ。
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