ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

サイクロンがやってきた!

2014-03-15 | 気候・災害・環境
サイクロン・ルシ
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!



・・・・・しかし、さいらん家のエリアはかーなーり

マイルドでした。
冬場によくあるゲール(暴風雨)並みでしたわ。


勝手に「トトロの木」と呼んでいる大木が、私の観測基準で

強雨だとこの木のかなり太くて葉もたくさんついた枝が落ちます。
(※なんちゅー単純な観測
今日のところはそんな被害もありません。


暴風雨のときは止まってしまうこともあるネットも衛星放送も
大丈夫
しっかり、NHKで深読み観ましたよー(←夫が小野アナファン
「東大出でおばちゃんぽいところ」
がいいんだそうです


ずーっと雨らしい雨もなくどこもカラカラだったので

草木には恵みの雨ですねぇ


このまま衛星放送がもってくれますように
夜はラグビーの試合が何試合もあるので、がっつり観ますー。



昨夜のうちにパンを焼いておいたら、
塩を入れるのを忘れる
という、致命的にして、たまにやってしまう大チョンボ


減塩なんてものじゃない無塩はやっぱり
激マズでして


一斤の3分の1は庭へ
スズメたち狂喜乱舞(←スズメじゃないけど)


残りの3分の2はソフトパン粉を作ろうかと(←めげない主婦
塩ナシはパン粉にしてもマズいのか?
試してみますわ


タラナキ行:ストラトフォード

2014-03-14 | 旅行
サイクロンがやってくる!
と言っていたものの、まだ来ないので
(※ノースランドはすでに暴風圏のようですが)

1月から延々やっているトンガリロ・タラナキ旅行の後半、
タラナキ旅行記のつづき行きます


今までの旅程をサラっと復習すると(必要ない?)

オークランドからハミルトン経由で一路南下して
トンガリロ国立公園(矢印の場所)


そこから国道4号線を南下して
ワンガヌイ


そこから右に国道3号線に折れて
パテア
を通過して
ハウェラ


ここから3号線は海岸線を離れて内陸へ。


あの見たことのある塔は


ストラトフォード

ハウェラからほんの30分ほどでした。


「そうか、ここだったのか



私たちは8年前の2006年にウェリントンで毎年行われている
7人制ラグビー「ウェリントン・セブンス」を見に行きました。



移住前から楽しみにしていた本場のセブンス

実際は動物園状態でもう2度と行くことはありませんが
病猫をかかえ、あれ以降チャッチャが亡くなる2010年末まで
家族旅行というものがなかったので、思い出深い旅行でした。


あの時オークランドから一路南下して4号線に入るはずが、
なぜか海岸沿いの3号線を走りつづけてしまい、

あれぇぇえ?富士山みたいな山が見えてきたー?
あれって、もしかして



タラナキ山
(※もしかしなくても、そうです





・・・・・・・




・・・・・・・




・・・・・・・




ってことは、
タラナキに来ちゃったのぉ


ということで、とーんでもない
大チョンボ



その時、やたらに目立つ時計台以外



当時、(いや今も)なにもないこのこの町で

焦った私たちはまたまた大チョンボな選択をしてしまいました


(つづく)

サイクロンがやってくる!

2014-03-13 | 気候・災害・環境
今日のオークランドは夏の再来を思わせるような

夏日
天気もよけりゃ、気温も高く、蝉もガンガン鳴いてます!
(※あっ、ミンミンですね)


し・か・し、
週末には超大型サイクロン「ルシ」に直撃される可能性があり、

こーんなカラカラも解消されるんでしょうか?


ルシは相当な規模と予想され、連日連日すごい報道ぶり。
つい先日クライストチャーチを襲った
『100年に1度』と言われる暴風雨に匹敵するんだとか。
被害から立ち直っていないチャーチには再び緊張が


北島は全域暴風雨圏に入る恐れもあり、すでに週末の
いろいろなイベントが中止になったり、延期になったり。
釣り大会なんて、考えるだけでも船酔いしそう
(※って、その前に危なすぎるってば
フェリーも欠航決定が出てますねー。


先週のラウンド・ザ・ベイズが今週末でなくてホントによかった


今日の新聞記事にあった、嵐の前の心得によると、
「家族の緊急避難計画を作成せよ」とか「停電・断水に備えよ」とか
「風に飛びそうなものを固定したり片付けたりせよ」「ペットは室内に」
というのに混じって、
「家畜をシェルターに移動させろ
というのがペットと横並びにあるところが、
実にNZ


「避難するときはペットも連れて行け」
というのは日本と大きな違いですね~
さすがに家畜はムリですが。

ダメかモー


明日はまだお天気がもつようで、

明日のうちにいろいろ用意を済ませて
週末は家にこもって





仕事っ
(※天気が良ければ激しくポリフェストに行きたいんですけど~)


キウイが絶対的に正解な点

2014-03-12 | 移住生活
「なんで7時からなんだよーーー
とブツブツ言いつつも、6時台の列車に乗るために
ちゃんと早起きした夫
やればできる子


シティーのどっかで

ブレックファスト・ミーティングだったんだそうな。


実際はホテルだったので

写真はイメージです。


「なんで7時なの?」
「終わってそのまま仕事に行け!ってことじゃない?」


こちらのオフィス勤務は業種や会社にもよるようですが、
8時や8時半始まりのところのほうが9時始まりより多いのでは?
8時20分とかでも普通に仕事の電話がかかってきます


その代わり、4時半ともなれば家の近所でも駅から帰宅中の人が
我が家の最寄り駅はシティーから約10分。
4時半にスーツ着てここまで来てるってことは4時にはオフィス出てる?


ちなみに高校生の善(16歳)が帰宅するのが4時です。
高校生と変わらないっちゅーわけですな


9時-5時の代わりに
8時-4時とか
8時半-4時半とか
いいかも


今なら8時近くまで明るいので、余裕で芝刈りして、ご飯作って
ワインやビール飲み飲みデッキで夕食とか、アリでしょう。


こう話すと、
「さすがNZ
と絶賛されがちなのですが、みんなが残業しないで帰れるのは
ある意味、仕事を犠牲にしてるから


「24時間以内の返事」「3日以内の対応」と保証しているのに限って
期限内に終わらないとかぁ


送ったメールに自動返信で
「メールを承りました。担当者が早急にお返事いたします」
と送られてくるのを、「24時間以内の返事」にカウントしてるとか???


とまぁ、サービスを受ける立場になると目がテンになることも
少なからずあるものの、当事者じゃなければ(←これ非常に重要)
7時のブレックファスト・ミーティングでも4時台の帰宅って
いいですよね


朝型という点ではキウイが絶対的に正解ですわ
「早起きは三文の得」はまさにテッパン。
見習わなくっちゃ


・・・と言いつつ、最近2、30分でもベッドに入る時間を早めてます。
がんばろっと


あれから3年

2014-03-11 | 私事・リタイア・人生
震災の犠牲者の方々のご冥福を謹んでお祈りいたします。



今日は珍しくシティーへ

週末には強力なサイクロン接近らしいですが、今のところは好天


本当にお世話になった方との名残惜し過ぎる最後のランチ

マネージャーに
「今日はベランダは開けません!」
と言われたのに、そこを説得して開けてもらいベランダで。


ほんのちょっとしか見えなくても

こんなハイストリート界隈を目に焼き付けて行ってください。
@ビバース


うぇぇぇん
淋しいです。


ハッピーバースデー!タラナキ

2014-03-10 | 家事・家計・リサイクル
ハッピーバースデー!タラナキ

今日はタラナキの市制記念日
夏休みに行ったばかりなので、やっぱり親近感湧きます。


しかし、こんな内容なのになぜカテゴリーが
「家計・家事・リサイクル」
なのかというと、


共同購入サイト「グラブワン」のタラナキで

こんなもの発見
9ドルのクレジットが1ドルで買えるというアレですよ。
西蘭夫婦がいつも出遅れて買ったことがないというアレ


さすがタラナキ、落ち着いてるのか、単に人口が少ないのか
お昼を過ぎてもSOLD OUTになっていなくて、
思わずゲット


タラナキに限らずなんのクーポンにでも使えるので

10ドルのカフェ・クーポンにしましたん。
クレジット1ドル+自腹1ドル=2ドル=20ドル分のお食事


これ、むちゃくちゃお得感ありませんかぁ
ということでカテゴリーの意味がおわかりいただけたかと。


Thanks Naki
(※旅行記のつづきもがんばらにゃ)


ラウンド・ザ・ベイズ2014

2014-03-09 | ランニング&ウォーキング
今年も参加
ラウンド・ザ・ベイズ

そして完走

もうそれだけで感無量・・・
(※写真は去年のです)


2月中旬から壊れかけている股関節の調子が一段と良くなかったので、
ギリギリまで出られるかどうかわからなかったのですが、
一昨日になって、
「うん。これなら
という気になり、出場しました。


好天で湿度も高くなかったのは幸いだったかも、です。
どうも湿度が高い方が調子が悪いので。


走るのはしばらく休んで安静を心がけていたので、
走り始めた直後は左脚がガクンガクン
ちゃんと股関節と脚がハマってない感じ


「まぁ、1㎞も走ったらそのうちハマるだろ~」
とかなり鷹揚な、変形性股関節症5年目の秋


ホントだ~
知らないうちにガクンガクンがなくなり、違和感はあっても痛くもなく
なんだか走ってるじゃないか、自分(笑)


周りに面白い人がいすぎて、笑ったにニヤニヤしたりで
はい、ケリータールトン


だいぶ人がばらけてきて、
はい、オカフベイ


ここを過ぎればもうゴールはすぐそこ!気分になれる(気分だけです)
はい、ミッションベイ


なぜか周りにを「オタラ・フィットネス」(濃ゆ)というTシャツの
アイ(ランダー)ちゃん軍団に囲まれて走っていた
はい、コヒマラマ


彼らがスゴいのは首からレイまでかけて走っていること
コスプレではなく、家族がかけてくれたんじゃないかな~
存在そのものが、もうコスプレですわ


そしてゴールの
セントへリアス
タイムは54分39秒


1回目:2008年 55分24秒
2回目:2009年 54分04秒
3回目:2013年 54分36秒
4回目:2014年 54分39秒


去年より3秒長いだけって、やろうと思っても普通できませんって!
時計も携帯も持ってないし~
トイレでけっこう並んじゃったし~
ネットでタイムを確認して驚き!桃の木!山椒の木!


こんなことってあるんでしょうか?


あまりの不思議さに一気にメルマガ1本書いてしまったほど
よろしかったらどうぞ。

Vol.0672  ~アラフィフの不思議なカラダ:54 分の幸せ~


まぁ、毎回同じことを言っていますが、とにかく完走できれば
時間はどうでもいいんです。


「今年も走れたなー」

という定点観測こそ大事


さーて、これで西蘭家の今年の2大スポーツイベントである
トンガリロ・クロッシング
ラウンド・ザ・ベイズ
が終了しました。


じゃ、また来年




タラナキ行:燃える町ハウェラ

2014-03-08 | 旅行
サウスタラナキのパテアを出てからずっと右手前方に見えていた塔

とうとう(って洒落じゃない
根元?まで来ました。


ここはハウェラ(人口1.1万人)というサウスタラナキの中心地。

ここも19~20世紀初頭の建物で町並みができていました。


ブルーの建物は1882年築。

1881年にマートン=ニュープリマス鉄道が開通したときのもの
隣のパテア同様に鉄道で町の反映に弾みがついたのでしょう。


左の建物は図書館

こんな光景、まるで時間が止まっているようです。
幌馬車が通りかかっても驚かない?
(※いや、驚きますけど)


ANZ銀行

建物にはかつてのナショナル銀行の名前が
(2003年に買収され、2012年から行名をANZで統一)


時代の趨勢を反映して、1977年にはニュープリマス=ウェリントン間の
旅客輸送が廃止され、今のマートン=ニュープリマス鉄道は貨物のみ。

かつては賑わったであろうホテル
今はバッパーかな?


ここも相当古そうなレストラン

かつては公共施設だったのでは?


マオリ企業

有力マオリはイウィ(部族)で事業を企業化していることが多いです。



さて、この塔は

ハウェラ給水塔
でした。
高さ55m、1912年着工1914年完工
今年でちょうど築100年


215段の階段があり、登ることもできたのですが、
開館時間が10:00-14:00だったので、間に合わず
(※なにせ計画性ゼロの行き当たりばったりな旅なので)


「登頂は約10分、自己責任でお登り下さい」

だそうです
まぁ、ぶっちゃけ、人生すべて自己責任ですよね。



なぜこんなに立派な給水塔が1世紀も前からあったかというと、
この町はその成り立ちから火と深く関連していたからだそうです。


ウィキによると、ここはかつてマオリ語でテ・ハウェラと呼ばれ
燃えた場所
という意味だそうです。


この地で覇権争いを続けていた2つの部族が真夜中に焼き討ちし合い、
「生存者がいないよう
徹底的に焼き払ったことに由来しているそうです


その後、ヨーロッパからの入植者がやってきて、名前がハウェラに。
(※マオリ語の「テ」は英語のtheなので、取っちゃったようです)


しかし、火災による被害は続きます。
1884年 ホテル火災
1888年 大火で5つの事業が消失
1912年 大火でメインストリートの大半が焼失


1912年の大火を機に、保険会社が町の防災機能の改善を求め、
同年に給水塔の建設が始まり、1914年に完成したというわけです


保険会社の権限の強さに今のクライストチャーチを見るようですが、
行政任せにしていると出費を伴うものはなあなあになってしまうのか?
官民が力を合わせてこその発展なんでしょうかね。


1932年に塔の冠部分に赤いネオンライトが取り付けられ、
今でも夜になると灯りがともるそうです。
2002-2004年には110万ドル(約1億円)をかけて改修されました。

末永くこの町を火災の被害から守るべく、見下ろしていそうですね。


かつての繁栄がしのばれる大きな教会

建てられたときの人口に見合ったものだったのでしょう。



ここもワンガヌイ同様に古い建物がいまでも現役で使われており

耐震建築の規制次第では
町ごと消滅する
という現実に直面しているはずです。
(この話はコチラで)


全国統一基準は人口や経済規模が限定されている小規模自治体には
実は不平等


建物の利用者数や規模・階数(3階以上とか)など例外を作らないと、
本当に大変なことになってしまいそうです


NZから歴史的建物がなくなりというノスタルジックな感傷どころか、
今の経済規模で十分な地方都市では、これだけ小規模な商業施設を
耐震構造化することも建て替える資金力もなく、取り壊しとなったら、
町そのものが立ち行かなくなってしまいます。


報道でもたびたび国に現実的な対応を求める声が挙がっていますが、
本当にそう思います。


クライストチャーチでも大被害が集中したのは近代的なビルが大半。
まったくもって皮肉な話です。

新築だったクライストチャーチ税務署ビル


地震があったときには引越しが始まっていたところでほぼ入居前。
最新の建築技術で造られたはずなのに、それでも取り壊しに
地盤の問題ではなさそうで、建築技術の問題ではないでしょうか?


建物が大きい分、経済的被害も大きいのはわかりますが、
2階建ての木造やレンガ造りの1世紀も前の建物と同時に語るには

あまりにも無理があるような・・・



ここからは内陸に入り、さらに旅はつづきます。


(つづく)


オークランドの片隅で

2014-03-07 | メルマガ・ブログ・占い
今日のオークランドは本当にいいお天気で

ちょっと外出しただけでも日に焼けそうでした


ミッションベイのビーチに行ったら、
「今日って日曜日だっけ
と思うほど、水着で日光浴中の人や泳いでいる人が


公園は家族連れやパパと来ている子、ママと来ている子がいて
親の男女比はどう見ても半々
これがNZのスゴいところ。
男女平等というか
平日週末平等というか?



そういう私たちもビーチを見ながらランチしてるし




そんな気ままなNZ暮らしも、かれこれ10年。
オークランドの片隅でひっそり棲息しています。




なぜか今年に入ってメルマガ「西蘭花通信」の読者登録が増え、
昨日で300人を越えました。


ランキングとかリンクとかに疎く、ぶっちゃけ興味もないので
どうしてなのかわかりませんが、確かずーっと150人ぐらいだったのが、
300人超えって、やっぱりなにかあったんですよね?


どこかで紹介してもらったのか
リンクを貼ってもらったのか
なにかのランキングに引っかかったのか
詳しいことはわかりませんが、新規で登録してくださった方、
ありがとうございます
(※皆さん、急にどこから来たの?)


また、以前から登録して下さっている長年の読者の方にも
お礼申し上げます


以前、もっとメルマガというものが幅を利かせていた時代には(笑)
読者登録が360人だか380人だかの時代もあったのですが、
配信に使っていたNEC系のカプライトがサービスを停止し
(※それ自体、メルマガの盛衰を物語っていると思いますが)
まぐまぐに引っ越した時に、読者が半分だか3分の1だかになった(笑)
という、うろ覚えな記憶があります。


それでもコツコツ配信を続け、再び300人という数になりました。
これからもオークランドの片隅から思いつくままに
リアルな移住生活の記録を配信していきますので、
よろしくお付き合い下さい。




そんな今日も、昨日の続きになるメルマガを配信しました。
よろしかったらどうぞ。

Vol.0671  ~アラフィフの不思議なカラダ:腸で考える~


この中で紹介している日経電子版にあった
「50歳からの食事 脳より賢い腸に従え」
は本当に学ぶところが多かったので、アラフィフ以上の方で
健康に興味がある方はぜひご覧下さい。
(※リンク切れご容赦下さい)


人間のカラダは不思議がいっぱい
できるだけちゃんと機能を理解して
大切に使って
いつまでもいつまでも心身ともに健やかでいたいですね~


よい週末をお過ごし下さい。


メルマガ「西蘭花通信」更新

2014-03-06 | メルマガ・ブログ・占い
メルマガ「西蘭花通信」を更新しました
よろしかったらどうぞ。

Vol.0670 ~アラフィフの不思議なカラダ:カラダ通信簿~


なぜか「ニュージーランド移住記録」の方に上手くアップロードされず
まぐまぐのリンクを貼ってみました。


もう世の中にはホームページビルダーは存在しないんですよね?
「どうにかしなきゃ!」
と思いつつ、放置プレーでホームページビルダーを使っていますが、
ご臨終も近いのか?
それともこのまま使えるものなのか?
知識のないアナログ人間なので、わかりません



と言いつつ、写真はメルマガの話つながりで

ラーメン道のラーメン


ご飯は年々食べなくなりましたが、相変わらずの麺食いです
麺だけは一生食べ続ける気がします。


タラナキ行:パテアの栄枯盛衰

2014-03-05 | 旅行
ワンガヌイを出て家並みが途切れると農村風景に。



すぐにこんな場所発見

「えぇぇえもうタラナキ?」 


ンなわけありません

まだ、ワンガヌイからクルマで10分だってば。
落ち着くんだ、自分


ウィンダミア・ファーム

イチゴ狩りができるカフェでした。


とりあえずイチゴソフト

美味しかった



その後は行けども行けども牧場です。

じき、タラナキに入りました。
(って、ずっとこんな眺めですが)



タラナキは人口11万人で、NZ16地方の中では10番目

ニュープリマス(7万4,000人)
ストラトフォード(9,000人)
サウスタラナキ(2万7,000人)
の3つの地区に分かれていて、愛称は「ナキ」


ワンガヌイの隣はサウスタラナキ

やったー!やっと、タラナキ
ブログ上では2ヶ月遅れにならんとしてますが


平らな平原のところどころが陥没してみえる

見慣れたワイカト平原とはずい分異なる眺め。


見上げる位置からだと

空中庭園のようです


あと、ファーマーの家がワイカトよりはるかに大きい

みーんな豪農
とーっても豊かに見えるんですけど。



最初に立ち寄ったのはパテアという人口1,000人の村

かつては自治体もあるほど大きな町だったようですが。


外海の荒々しさに感動

「海はこうでなくっちゃ
と思う、ほぼ湘南育ち


オークランドのワイテマタ湾とは全然違うー!



水煙で辺りが白っぽくなるほどでした。

この先オーストラリアまで何もないタスマン海


風も強くて寒かった

防風林も傾いてました。



あっ
あれは?

銀色に輝く貨物列車は天然ガスを輸送中
タラナキは天然ガスの産地として知られ、
どうやらワンガヌイに輸送中のよう。


ワンガヌイには市営のガス会社ワンガヌイ・ガスがあって
タラナキから天然ガスの供給を受けています―――
というのを今回の旅行で初めて知りました。
NZで自治体がガス供給までしているのは珍しい!


パテアは見るからにマオリの村

中心からしてこれですから
こんなワカ(舟)に乗ってこの地に来たのかも?


博物館もありましたが、閉まってました。

マラエ風(マオリの集会場)な入り口


可愛い図書館

誰だぁ?てっぺんにパイロン載せたの


ラグビー場



オフシーズンなので誰もいませんでした。

シーズンになったらちゃんと人数が揃うのかな?
とふと心配になるぐらい閑散とした場所でした。


ホテル兼バー

地方に行くと必ず1軒はあるこの手の建物
ほとんど店もなく、忘れ去られたような村でした。


帰ってから調べてみると、マオリと入植者の戦いが終了した後、
19世紀にはパテア川とタスマン海に通じる水上交通の要所として栄え、
1885年にはマートン=ニュープリマス鉄道が開通し、水陸両用に?
(※天然ガスを輸送していたあの線路)


1920年代には世界最大のチーズ輸出港で、サウスタラナキ一円から
ここにチーズが集まり、ウェリントンに集積して海外へ・・・
というルートだったようです。


しかし、1959年には港が閉鎖されチーズブームが終わりました。
多分、NZ全体で農協化が進み、生乳を一ヶ所に集約する方が
零細中小企業が個々にチーズという最終製品を作っているよりも
断然効率的で、時代の要求とともにブームが去ったのでしょう。


19世紀からパテアを影で支えてきたのが、パテア冷凍工場
1880年代にパテア川河畔に冷蔵施設が設立され、
20世紀に入るとパテア冷蔵協同組合がとなり、
サウスタラナキ最大の雇用を生んだそうです。


しかし、業務の非効率や全国的な過剰供給で1982年に閉鎖。
2008年の大火で建物は完全に解体されたそうです。


NZの地方で、多数の町が経験した栄枯盛衰。
そのほとんどが木材、鉱物資源、鯨などの天然資源を求め
とり尽くしたところで経済も発展も止まる!
というものでしたが、パテアは加工品で栄えた場所でした。


かつての繁栄がしのばれる立派な電話局

大勢の電話交換手がいたのでしょう。
メインストリートで一番大きい建物でしたが、今は空家のよう。


かつて自治体があったころの庁舎か、裁判所か?

今は看板もなく、これも空家。



その後走っていると、右手前方に高い高い塔が見え始めました。

ワンガヌイみたいな慰霊塔?それとも給水塔?


(つづく)

タラナキ行:ワンガヌイいつまでも

2014-03-04 | 旅行
「ワンガヌイってタラナキだったっけ?」
と、ツっこまれそうなほど、長々と続いているワンガヌイの話。
目指すタラナキのニュープリマスまではまだ150km以上あります


ワンガヌイの滞在時間はせいぜい4時間ほどで、
「せっかくだから2本ぐらい書いとく?」
程度の軽ノリで書き始めたのに、これで
とうとう6本目


ついでなのでこれまでの話を貼っときます。
タラナキ行:ワンガヌイのコーファイ公園
タラナキ行:ワンガヌイ映画村
タラナキ行:エレメント・カフェ
タラナキ行:ワンガヌイ早歩き
タラナキ行:哀悼を捧げる町ワンガヌイ
(※こんなに書くんだったら「ワンガヌイ行」にすべきだった?)


昨年末の1泊2日のロトルア旅行が7本になって、
自分でも驚きだったのに、時間当たりで余裕で超えました


それぐらい

印象深かったワンガヌイ


建物好きにはたまらない場所

左が1875年築、右は1930年代でしょう。
これが隣同士だなんて
しかも、くっついるし~




これはどこかで見たような?


似てませんか?

これはヘイスティングスのホークスベイ・オペラハウス
1915年築


NZのスパニッシュミッション様式の最高傑作

20世紀初頭に流行ったスタイル


外壁はカクカクシカジカなのに

内装は19世紀末を色濃く残すアールヌーヴォー
花モチーフのステンドグラスの窓に片鱗が見えます。


このワンガヌイの建物にも立派なバラ窓があって

これまた見事なアールヌーヴォー
中から見たら素晴らしいでしょうね
これも1910~20年代の建物では?


ステンドグラスも

ほぼ完璧な形で残っているよう。
1階はレディースファッションのチェーン店でしたが、
2階は何に使われているのでしょう?
単に在庫の収納に使われていたりしたら、贅沢すぎて倒れそう


この辺もごく普通に使われている



1858年築



お隣さんは1864年築

どちらも1階のテナントは飲食店


ただただ感動して写真を撮っていたら、

「歴史的な建物がお好きですか?」
と年配の男性に声を掛けられました。ちょうどこの辺です。


男性は週末に行っている歴史的建造物を回るツアーの
ボランティアガイドだそうで、
「週末までいればねぇ。」
と一緒に地団駄を踏みました


「急いでいるので今は説明しているヒマがないんだけど・・・・」
と言いつつ、その場で教えてくれたのが、目の前のこのビル!

元々はテレコムのビルで、昔はこの上に時計台があったそう。
しかし、1931年のホークスベイ地震の後「危ないから」と
取り除かれたそうです。


そんなエピソードを聞くをますます再訪したい

すべての建物に大なり小なりストーリーがあるはず。


急いでいる彼がポツリともらした、
「耐震建築の規制次第ではこうした建物もどうなることか」
という一言には思わずドキリ


詳細は決まっていないものの、国はクライストチャーチ地震を受け
各自治体に1975年以前の建物の耐震状態を5年以内に調査させ
耐震構造が必要となった場合、所有者は10年以内に工事をするか
取り壊すことになっています


オークランドでもKロードやドミニオン・ロードなど多くの通りが
消滅するのではないか
と心配されていますが、ワンガヌイなど条例が厳格に適用されたら、
町ごと消滅しそうです


親切な彼がチラリと顔を曇らせた気持ちが痛いほどわかります。

どれも小さな建物ばかりで、所有者が耐震構造にする負担を
負えそうにありません。


技術的にはできても、

こんな規模では経済的に見合わないでしょう。


ということはどれもこれも取り壊しとなり

町並みごと変わってしまいそうです。


こんなに綺麗に保ち、今でも現役の建物なのに、

なんとかならないのでしょうか?


このコントラスト




こちらは、このまま取り壊されるのか

売りに出されるのか?
(※買い手がつくかどうかは別として)


落書きなのかデザインなのか?

道を挟んだ隣同士でスゴいコントラストでした。


空家風になった建物がいくつもありました。

ここも1階は空室のよう。


すでに再開発が進んでいる場所もあります。
 


角地の一等地

大型ショッピングセンターでもできるのか?


道路を挟んだ反対側も

ほぼ地上げ終了


残るのはこの3軒のみ?

一番左は
この建物に敬意を表していつか食事時に寄ることがあったら、
ここで食事しますわ。

ココで言っていた、見るからに老舗の中華料理店


国の最終方針、自治体の条例が

具体的にどうなるのか、本当に気になるところです。



そんな尽きない興味もあってぜひまた行きたいワンガヌイ

ワンガヌイ博物館


ここは時間をかけてじっくり観ました。

撮影禁止だったので写真はありませんが素晴らしかったです。


観られなかった

サージーン・ギャラリー


訪ねなかった

観光センター


路面電車の車庫



川向こうの給水塔

青いドームが美しい


これは1930年築のなーんと

女性専用の公衆トイレ
次回はぜひ中まで入ってみよう!
オペラハウスのすぐ隣です。


ここは地元の人に人気らしいファミレス
ブリック・ハウス

オペラハウス正面


入り口の色のない木の縁取りのステンドグラスが

お見事


今回はコーヒーだけだったエレメント・カフェ

ちゃんと食事もしてみたいし


ぜひオペラ週間のときに来て



オペラも観たい



そして何よりも行きたい

デューリーヒルの戦没者慰霊塔
う~ん、泊りがけで出直しますわ


感動の連続だったワンガヌイ
今の姿でいつまでも



次回から話はいよいよタラナキへ

(つづく)

プチ前進

2014-03-03 | ランニング&ウォーキング
2月12日に「ひと休み」とつぶやいていたので、
かれこれ3週間ぶりに走ってみました
ほんの2、3kmですが、
ウレし~


股関節の違和感は相変わらずですが、痛みはなく慎重に慎重に。
まずはプチ前進ですわ。
(※日本はプチ贅沢だそうですが、こちらは実に地味


あちこちのお庭で見かけたモモやアボカドがすべてなくなり、
今はフィジョアがたわわ。
もう少ししたらリンゴが色づいてくることでしょう。
走っていても歩いていても、ついつい果物に目が行ってます



私はむくみ体質ではなく、むしろ水分が身体に溜まらない方で
妊娠したときは羊水が少なくて少なくて困ったほど


それでも年齢とともに代謝が悪化し、自分でも注意するようになって
むくみ発見


私の場合は一般的にむくむ夜ではなく、むしろ朝なんです。
起きぬけが一番むくみを感じます。
長い時間横になっているからなんでしょうか


なので朝走ったり歩いたりして、余分な水分をふるい落とすと
ほーんとスッキリさわやかコカコーラ(古っ)


歩いたり走ったりの振動ってあなどれない
家の中を歩き回っても同じ結果にはならないので、
外での振動、時間の長さがカギなんでしょうね。


短い距離なら鎖骨の上、脇の下、股の内側などリンパ節を開いておくと
なお可
でも、私の場合効果がすぐに出てトイレに行きたくなってしまうので、
リンパ節は開かずに戻ってシャワーの時によく揉んで開きます。


もちろんリンパ・マッサージも
時間があれば1時間ぐらいやっていたいほどですが、さすがに朝は~
夜と分けて1日2回をなんとかキープ


年々自分との付き合い方がわかってきたような気がします。
同時に年々付き合い方も変わっていくので、興味深いです。


今のところは、この壊れかけた股関節と血圧をどう手なづけるか
これが課題であります。



そして、精神的にスッキリしたいときは

アイロン


シワシワがスーッと消えていくのを見ているだけでもシアワセ
スゴいヒーリング効果だと思うんですが、そんなこと考えるのは私だけ?
最近は夫婦でシャツブームなので、アイロンの枚数増加中


タラナキ行:哀悼を捧げる町ワンガヌイ

2014-03-02 | 旅行
NZはどこに行っても戦没者を手厚く哀悼しています。


オークランド博物館も

英語名はAuckland War Memorial Museumで、
直訳すれば
オークランド戦没者慰霊博物館です。


4月25日のアンザックデーは博物館正面前の戦没者慰霊塔を囲んで

毎年厳かに式典が執り行われます。
子どもの頃スカウトに入っていた温(20歳)は前の日から泊り込みで
夜明けの式典に毎年参加していました。


なぜこんなに長い月日を経ても失われた英霊を慰霊し続けるのか?
私なりに移民の眼で書いたメルマガがあるので、よろしかったらどうぞ。

「ガリポリの記憶」
「ガリポリの記憶 その2」
「ガリポリの記憶 その3」
「ガリポリの記憶 その4」
「ガリポリの記憶 その5」
(アンザックデーの由来に関しては、コチラでも)


ロトルアのガバメント・ガーデンにて



これもガバメント・ガーデンで

マオリの戦没者の慰霊塔



テアロハの戦没者慰霊時計台

人口3千人にもならない町の規模に比べて非常に大きく見えます。



人口1万人に満たないワンガヌイもまた戦没者に手厚い場所でした。

慰霊の花文字があったのですが、写ってなかった


巨大な戦没者慰霊塔

1919年に建設された33.5mの塔
建築年からお分かりのように第一次大戦の戦没者のための塔です。


そしてこちら。

階段の向こうはサージーン・ギャラリー
今回は時間がなくて行けませんでした


階段に取り込まれるように立つ碑

ライオンに守られています。


これも戦没者慰霊碑

1847年から始まっているのでマオリとの戦いの戦没者からですね。


さすがにマオリ名はないなぁ

四方にびっしりと名前が刻まれています。


20世紀に入るとマオリ名もあります



すぐ後ろにはさらに慰霊塔

慰霊on慰霊


手前には立派な戦没者慰霊会館も!



かなり大きな施設で多目的ホールに利用されているよう。



こんなにいくつもいくつも慰霊施設があるのは珍しいのでは?

100年も前に記念のためだけに33mもの塔を建てるというのも
当時の資金力や労働力の豊かさだけでなく、
戦没者への深い哀悼の気持ちの表れであり、
それだけ地域の密着度が強かったのではないかと思われます。


ゆとりと調和の中、誇りと尊厳と愛着を持って暮らしている―――
そんな印象を受けた場所、ワンガヌイ。


なんの下調べもなく、フラりと立ち寄ってしまいましたが、
次回はぜひ時間を作ってゆっくり周りたいと思います


(つづく)

3月

2014-03-01 | 私事・リタイア・人生
2月は
実質的な新年とされる節分あり
自分の誕生日あり
夫の誕生日あり・・・・
と、なんとなく節目な月になりそうなのに、
今年は思い描くことと現実に落差のある、低空飛行の月でした。
それはそれで学ぶところも多いのですけどね


一番の気がかりは壊れかけた股関節の調子が悪く
思うように走ったり歩いたりできないことだったと思います。
それだけで気分も体調も大いに狂うのを実感しました



今日からは3月
流れが変わって、パっと上昇気流に乗りたい気分ですが、
どうなりますやら?


今日もメルマガ「西蘭花通信」を更新しました。
これで今回のディグニティーの連載は終了です。

Vol.0669  ~ディグニティー 尊厳と品格と:リトル・テルテル~


2人の話はブログでも取り上げましたが、メルマガにもしました。
いまだに感動覚めやらぬ体験でした。
70代天晴れ


気がついたら、2月は10本も配信してたんですね~
それこそ2月に配信していた~50の約束:52歳編~で、
>メルマガの週2化を復活させる
と言ってましたが、それ以上になってしまいました。
読んでくださった方、お付き合いありがとうございます



今日から夫のラグビーレフリーのシーズンが始まりました
ケガのない、楽しく充実したシーズンでありますように。
そのうち見に行きましょう。


またビッケの試合吹かないかな?

彼の話はコチラ



猫たちはちょっと涼しいのか家の中にいる時間が長くなりました。

コロ


なーんかこの箱気に入らないニャン

という顔のクロ
またなにか探してこなきゃ