旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

西明寺本堂

2016年11月04日 | Weblog
 滋賀県犬上郡甲良町池寺に西明寺があります。
 西明寺の本堂は瑠璃殿とも呼ばれ、天台密教の道場です。間口7間、奥行7間、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きで、向拝3間が付けられています。鎌倉前期(1185-1274)を代表する純和風の建物で、飛騨の匠によって釘を1本も使わないで建てられています。明治30年(1897)に国宝の第1号に指定されました。
 本堂は鎌倉前期に5間堂として建てられ、室町時代に7間堂に拡張されたようです。本堂の正面の柱間はすべて蔀戸(しとみど)で、組物は出三斗(でみつと)、中備は蟇股です。蟇股は3種類あります。創建された当初の鎌倉時代初期の枠だけのもの、外部正面に増築された鎌倉時代中期のもの、向拝にある室町時代初期のもので増築の過程を示しています。
 本堂の柱間は切目長押(なげし)、内法長押、頭貫で固めていて、典型的な和様の手法がみられます。平安時代に作られた国指定重要文化財の秘仏本尊の薬師如来像は、本堂内陣に安置された厨子の中に鎮座しています。両脇には脇侍の日光菩薩と月光菩薩、二天王像などの鎌倉時代の諸仏が置かれています。

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