フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月14日(水) 晴れ、気持のいい風

2006-06-15 02:06:28 | Weblog
  午前、病院で腎結石の定期検診。レントゲン、採血、検尿。採尿のために入ったトイレで流れていたリリカルでセンチメンタルなオルゴール曲は、60年代後半の人気グループサウンズ、オックスの「ガールフレンド」だった。検査結果が出るまで1時間ほどかかる。持参した論文、鈴木健太郎「婦人雑誌と占い-雑誌『婦人世界』に見る占いの情報化」を読んで待つ。名前を呼ばれて診察室に入る。検査結果は異常なしとのこと。4月に石が3個出たが、あれが全部であったようで、その後、新たな石は作られていない。これで夏休みは原稿書きに専念できそうだ。
  昼食は「とん清」のヒレカツ定食。栄松堂で佐野眞一『戦後戦記-中内ダイエーと高度経済成長の時代』を購入。TSUTAYAで『私の頭の中の消しゴム』のDVDと、レミオロメンの最新アルバム『HORIZON』を借りる。
  「愛と死」という組み合わせは、ラブストーリーの定番の一つだが、身体の死ではなく記憶の死であるところに『私の頭の中の消しゴム』の新味がある。期待して観てみたのだが、残念ながら、若年性アルツハイマーという病気がたんなる小道具に使われているだけで、患者や家族の辛さにリアリティが感じられなかった。
  レミオロメンの曲をまとめて聴いたのは今回が初めてである。収録曲の中ではTVドラマ『1リットルの涙』(私は未見)の主題歌『粉雪』がよく知られていて、これだけを聴くと、コブクロと同系列の思い切り歌い上げるタイプのグループなのかと思ってしまうが、むしろ『粉雪』は彼ららしからぬ曲であることがわかった。私の知っている範囲のグループの中では、歌い上げることを意図的に抑制しているという点において、レミオロメンはスピッツに似ていると思う。