夜中、ふと目が覚めると、妻が隣で泣いている気配があった。私と結婚したことを後悔しているのだろうかと胸が痛んだが、どうもそうではなくて(そうかもしれないが)、何か怖い夢を見てうなされているらしい。体を揺すって起こしてやると、「なぜ起こすの?」と妻。「うなされているみたいだったから」というと、「そういえば・・・、黒い革ジャンが空を飛んでいた」と妻。なんだ、それ(ある意味怖いけど)。子供の頃、私がよく見た怖い夢がある。ゴジラに追われる夢である。街中にゴジラが出現する。当然、群集は右往左往の大騒ぎ。私も群集の中で逃げ回る。ところがゴジラは私の逃げる方、逃げる方に進んでくるのである。おかしいなと思っていると、ついに最後は私一人になる。ゴジラと私の目が合う。実はゴジラは最初から私をターゲットにしていたのである。ここで目が覚める。汗をびっしょりかいている。あ~、夢だったのか。ね、怖い夢でしょ。一種の自意識過剰が生む悪夢である。最後にこの夢を見たのはいつだろう。
夕方、散歩に出る。さわやかな高原のような気候。やがて梅雨が始まる前のほんの少しの間だけ出現する高原のような気候。シャノアールで持参した吉見俊哉『親米と反米-戦後日本の政治的無意識』(岩波新書)を読む。野心的な本だ。シャノアールを出ると、思いもかけず、空はまだ明るかった。ずいぶん日が長くなったものだ。
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午後6時40分の西空
夕方、散歩に出る。さわやかな高原のような気候。やがて梅雨が始まる前のほんの少しの間だけ出現する高原のような気候。シャノアールで持参した吉見俊哉『親米と反米-戦後日本の政治的無意識』(岩波新書)を読む。野心的な本だ。シャノアールを出ると、思いもかけず、空はまだ明るかった。ずいぶん日が長くなったものだ。
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午後6時40分の西空