フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月19日(土) 晴れ

2008-07-20 03:17:43 | Weblog
  浮気をしてしまった。肉欲に負けてしまった。
  自転車に乗って、池上駅の近くの「燕楽」(えんらく)というとんかつ屋に昼食を食べに行った。この店の存在は以前から知っていたが、『出没!アド街ック天国』が6月21日の放送で「池上本門寺」を取り上げたとき「19位」にランキングされていたので、来てみたのである。新橋の「燕楽」から暖簾分けを許された店とのこと。一階のカウンター席に座る。ランチメニューのかつランチ(850円)にしようか、とんかつ定食(1200円)にしようか迷ったが、後者を注文。「鈴文」のランチのとんかつ定食は950円、ロースかつ定食は1300円なので、価格設定はこちらの方が100円安いことになる。さあ、ロースかつ対決だ、どちらの店が旨いか食べ比べだと意気込んでいたら、運ばれてきたのはヒレかつだった。「燕楽」のとんかつ定食はヒレカツだったのだ(知らなかった)。私の感覚ではとんかつはロースが基本である(「鈴文」がそうである)。だからとくに断りなくとんかつ定食とメニューにあるときはロースかつだと思い込んでいた。注文のときに確かめるべきだった。でも、まあ、ヒレかつも嫌いというわけではない。「鈴文」のランチのひれカツ定食は(1050円)との勝負ということなった。とんかつ自体はいい勝負だと思う。豚汁はむしろこちらの方が美味しい(ちょうど作りたてということもあったかもしれない)。ポテトサラダもいい。でも、やはり、ロースかつが食べたかった。隣の客がかつランチを注文していて、こちらはロールかつであった。その断面から判断する限り「鈴文」のランチのとんかつ定食の方が美味しそうだ。でも、料理を見た目だけで判断するのは、読んでもいない本、観てもいない映画や芝居やTVドラマ、聴いてもいない音楽を評論するのと同じで、不誠実きまわりないことである。「鈴文」のご主人の療養中に浮気をしているようで気がとがめるが、もう一度、「燕楽」に来て、今度はかつランチを食べてみることにしよう。「燕楽」を出て、その足で「あらい」へ行き、白玉クリームぜんざいを食べて、帰ってきた。

         

         

         

             

  昼寝から覚めて、夕方、散歩に出る。栄松堂で以下の本を購入。

  片岡義男『一九六〇年、青年と拳銃』(毎日新聞社)
  中野翠『小津ごのみ』(筑摩書房)
  伊田広行『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』(光文社新書)
  深谷昌弘『父親―100の生き方』(中公新書)
  宮崎正勝『移動と空間の世界史』(NHK出版)

  夕食は先日Eさんからいただいた夏野菜をたっぷり入れたカレーライス。東京は今日ようやく梅雨明け宣言が出たが、証文の出し遅れもいいところだ。