フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月8日(水) 晴れ

2009-04-09 10:33:56 | Weblog
  8時、起床。卵焼き、トースト、筍と若布の味噌汁という和洋折衷の朝食。昼から大学へ。スロープには散った桜の花びらでおおわれていた。昨日はまだまだ見頃と思っていたのに、一日でこんなになるとは、華やかであっけない花である。

                        

  3限の成田先生(立教大)の「青少年とメディア」の初回の授業をサポートするべく453教室へ。新任の非常勤の先生にとって最初の授業というのは、教員ロビーの場所、教室の場所、資料のコピーのやり方、教室のAV機器の使い方など、戸惑われることが多い。教員ロビーには事務の方が常駐しており、AV機器についてはMM準備室の職員もいるが、何しろいまの時期は人手不足である。そういうこともあって、うちの論系では、各科目の管理責任者の専任教員(あるいは助手)が非常勤の先生の初回の授業をサポートすることにしているのである。「青少年とメディア」の受講生は300人。戸山キャンパスでは二番目に大きい453教室での授業であるが、履修者の数が座席数と同じであるため、座席に鞄などを置かれてしまうと、遅れてきた学生が座りにくい。面倒だからなのか、気弱なのか、列の中ほどの空いている席に入っていこうとせず、立見(あるいは座見)で講義を聴いている学生がちらほらいるので、劇場のフロアー係よろしく、彼らを空席に誘導したり、資料を配布したり・・・。主任教授がそんなことをしなくてもと言う人もいるが、教師というのは一種のサービス業であり(丸々サービス業ではないとしてもサービス業的側面が存在するのは間違いなく)、大学の都合で狭隘な空間に学生を無理矢理押し込めている以上、この程度のアフターケアはしないとならない。経験上、当初は満席であっても、GWを通り過ぎる頃には8割程度の出席率に落ち着く。私は途中で退室したが、成田先生は初回から90分しっかり授業をされたそうだ。この規模の授業は久しぶりとのことで、夜、成田先生から「最後まで私語がなかったことに感服しました。これは緩むわけにはいかないぞと感じ入りました」とメールをいただいた。
  2時から運営主任会。何か忘れているような気がしたが、昼食をとるのを忘れていた。幸い今日は議題が少なく、3時半には終ったので、4時からの現代人間論系の教室会議までの合間に「フェニックス」で遅い昼食をとる。ピラフ&カレーと珈琲。ピラフ&カレーとはピラフにカレーがかかったもの。全体にかかっているわけでなくて、かかってないところ3分の2、かかっているところ3分の1という感じ。ピラフも味わえるし、カレーも味わえる。このカレーはけっこう辛い。三度お冷のお替りをする。

         

  4時から教室会議。出席者は教員4名(11人中)、助教と助手が3名。毎月第二水曜日の夕方、運営主任会の後に教室会議(定例)を開いているのだが、他の会議とバッティングすることがしばしばあり、今日も基本構想委員会と重なったりで、出席者が少ない。メーリングリストを使ったやりとりで処理できてしまうような議題も多いが、当然、一堂に顔をそろえて話し合って決めないとならない議題というものがあり、今日のように過半数を割るような状態では、フリートーキングはできても、決定には至らない。近々、臨時教室会議を設定しなくてはならなくなったが、定例の会議日の見直しをする必要もありそうだ。各教員に空き時間のアンケートをとることにする。
  第7会議室の窓から見える桜は、まだ見頃を保っている。しかし、これも明日はもうそうでなくなっているかもしれない。しっかりと目に焼き付けておく。桜の季節から青葉の季節へ、時は流れていく。