7時、起床。バタートーストと牛乳の朝食。
論系の教室会議用の資料を作成する。2012年度に自分が担当する授業について考える。鬼に笑われそうだ。
自分の身体に切手を貼って投函して散歩に出よう(パクリだ)
「天味」で昼食。上天ぷら定食+かき揚げ付き。海老、キス、アナゴ、茄子、南瓜、海老。塩で食べたり、汁で食べたり。かき揚げは残しておいたご飯で小天丼にしてもらう。ここまでがコース。味噌汁(シジミ)をお代わりし、お好みで(これが天ぷら屋さんで食べるときの楽しみ)、たらの芽と稚鮎を揚げてもらう。塩とレモンで食べる。ああ、美味しかった。
定期券が明日で切れるので、みどりの窓口で、「蒲田→早稲田(東京=大手町で東西線に乗り換え)」3ヶ月を購入。
3ヶ月先の東京はどんなふうになっているのだろうか。今日のわが町を写真に撮っておく。今日は寒い。寒いが、冬の寒さではない。花冷えである。
池上線に乗って池上へ。「甘味あらい」であん豆寒を食べる。
蒲田に戻り、「シャノアール」でしばらく読書。前回来たときに見た中年のカップルがまたいた。向うも同じことを思っているかもしれない。
駅前で路上ライブをやっていた。澄んだ声、素直な歌詞、シンプルなメロディー。スッと心の中に入ってくる。伊吹唯という若いシンガーソングライターだった。しばらく足を止めて聴き入る。3枚のアルバムの中からどれか1枚を買うことにする。私には寒空の下で売られている商品でかなりの確率で買うであろうものが3つある。路上ライブのCD、焼き芋、少女の売るマッチである。ただし、これまでの人生でマッチ売りの少女と出会ったことは一度もない。「1枚選ぶとしたらどれがいいしょう」と尋ねたら、彼女は「一番新しいものがいいです」と言ってニッコリした。「ACOUSTIC 2」。名前を聞かれたので「大久保といいます」と答えると、ケースからCDを取り出して、サインをしてくれた。「大久保さん」。しまった、サインをしてくれるなら「たかじさん」でお願いするのだった。手を差し出されたので握手をすると、とても冷たかった。今日はこの場所で12時から22時まで10時間(!)のライブなのだそうだ。今日一日でCD100枚の販売が目標とのこと。
帰宅してさっそくCDを聴いてみた。
電車の中から名前も知らない町で
揺れる洗濯物 手を繋いで歩いている親子
新宿から三時間 景色を眺めて揺れて
長いトンネルを抜けて 私のふるさとが見えた
「ただいま」
http://www.youtube.com/watch?v=QILQRBb6sUQ&NR=1
聴き終って、あとの2枚のアルバムも購入しておくのだったと思った。もうすぐ夕食の時間だったが、妻に「買物の忘れ物があったのでちょっと出てくる」と言って、蒲田駅まで行く。2曲ほど聴いて、休憩時間になったところで、CDを購入。「さきほどアルバムを買っていただいた方ですよね」と聞かれたので、「はい、気に入ったので、あとの2枚のアルバムも買わせていただきます」と答えた。「ありがとうございます。うれしいです」「こちらこそ、ありがとう」。「寒い一日だったけれど、あなたの歌で暖かな気持ちになれました」とでも言おうかと思ったが、田村正和みたいなので、やめておいた。
深夜、彼女のブログを見たら、目標のCD100枚を達成できたことが書かれていた。ちょっときびしいのではないかと思ったが、終盤で売り上げが伸びたようだ。よかった、よかった。