8時、起床。バタートーストと牛乳の朝食。今日は非番の土曜日。雨模様だが、午後から散歩に出る。出かける前に財布の中を確認したら千円が一枚しか入っていない。おかしいな、こんなに早くなくなるなんて・・・。とくに高額の商品を購入した覚えはないので、コンスタントにそれなりの出費が続いていたということだろう。私の場合、散歩は自然の中ではなく都市の中を歩くので、街と交流するためにはいくばくかのお金がどうしても必要なのである。妻に小遣いの1週間の前倒しをお願いする。
最初、竹橋の近代美術館に常設展を観に行ったのだが、地震の影響で休止中で、特設展の岡本太郎展だけやっていた。私は常設展が観たかったのだが、やっていないのであればしかたがない(来週から再開とのこと)、方針変更で東西線に乗って日本橋まで行く。
日本橋コレド3Fの「エトランジェ・ディ・コスタリカ」の直営店で、トランスペアレンシー(手帳差し込み用メモ)を5冊購入。店頭には6冊あったのだが、全部を買い占めるのはよろしくないだろうと、1冊は残しておいた。高島屋をちょっとのぞいてから、銀座方面へ。途中、京橋のブリジストン美術館のティールーム「Georgette」で一服する。ここの洋梨のタルトは美味しい(美術館に入らなくてもティールームには入れる)。
銀座1丁目から歩行者天国になる。銀座4丁目に近づくがつれ人の数が増えていく。
ときどき上空を仰ぐ。
そして再び、地上に視線を戻す。たくさんの人たち。それぞれの土曜の午後。
銀座5丁目あたりまで歩いて、そこから引き返し、「伊東屋」9Fのティールームで一服。階段を使って降りながら、ひとつひとつのフロアーであれこれの文具をながめる。私にとっては至福のひととき。教務室のデスクで使うペンスタンドを購入。それから妻と娘へのプレゼンを購入。何かの記念日とかではないが、自分が楽しい気分のときは、それを独り占めしないというのが家族経営上の大切な心得である(これから結婚する人たちのために言っておきます)。
外に出ると、すっかり暗くなっていた。有楽町の駅まで歩く。
東京よ 僕たちは よく笑い よく泣いた
あの人は 今どこで 何をしているのだろう
大好きで 大嫌いな 東京で生きてゆく
よく笑って そして よく泣いて 主役は君だから
伊吹唯「東京」より