8時、起床。ハムとレタスのオープンサンドとオレンジジュースの朝食。
今日は午後に自宅で妻のワイヤー&ビーズの講習会がある。こういう場合、私はどこかに出かけることになっている。どこに行こうかと考えながら、家を出る。鎌倉に行くことを思いつく。連日の猛暑日も今日が峠らしい。真夏の海を見に行こう。そうなると帽子が必要だ。蒲田駅西口の商店街の「鎌倉帽子屋」に行ってみる。私は頭のサイズが大きいので、合う帽子がないことがしばしばあるのだが、帽子の専門店だけのことはあり、、4L(62.5センチ)のものがあった。コットン100%のアドベンチャーハットで、紺とカーキがあったが、紺を購入。8400円が半額セールで4200円。半額セールということを知らなかったので何だか得した気分になる。
全品半額の看板に気づかなかった・・・
電車の中ではずっと上野千鶴子『男おひとりさま道』(法研)を読んでいた。ベストセラーになった『おひとりさまの老後』の男性版で、2年前に出た本だが、購入したときにパラパラとやっただけで放っておいたものを『日常生活の探究』の参考文献としていま読んでいる。読んでいると身につまされる。高齢期の生き方を書いた本が他人事ではない年齢に自分も近づいてきたというわけだ。
鎌倉駅を降りて、散歩の前に昼食をと考えて、西口駅前の「銀座アスター」に入る。観光客ではなく地元の人が家族や友人とランチを食べに行く店というのはリーズナブルな値段で美味しいものを出す、というのが私の経験則である。夏のランチメニューの中から1500円のコース(季花)を注文する。トマトとレタスのサラダ。海老入りワンタンの前菜。冬瓜の入った白湯スープ。まんとう(ご飯との選択)。酢豚(5品の中からチョイス)。とろりとした杏仁豆腐。期待通りのクオリティで大いに満足した。今日の散歩は出だし快調だぞと思う。
御成り通りを歩く。日射しが強いが、今日は帽子という強い味方がついているから大丈夫。 水分補給だけしっかり心がけておけばよい。
御成り通りは由比ガ浜通りと連結している。さっそく「こ寿々」で休憩。真夏の散歩はこまめに休憩をとることが肝心である。わらび餅(小皿)とところ天を注文。
由比ガ浜通りをしばらく歩き、笹目のバス停のあたりで脇道に入る。
江ノ電の由比ガ浜の駅に出る。長谷→極楽寺→稲村ガ崎(ここで降りる)。由比ガ浜を避けて、稲村ガ崎まで行ったのは、海水浴客が少ないだろうとふんだからである。夏の海水浴場ではカメラをどこに向けても全裸に近い姿の女性たちがいるので、カメラをぶら下げての散歩には向かないのである。
稲村ガ崎の海岸は思ったとおり海水浴客はほどんどいなかった。波が荒い。稲村ジェーンである(サザンオールスターズのファンでないとわからないか)。しばらく海風に吹かれる。
稲村ガ崎の駅まで戻り、極楽寺→長谷→由比ガ浜→和田塚(下車)。「無心庵」で一服するつもりで和田塚で降りたのだが、残念ながら定休日だった。ならばというわけで由比ガ浜に出てみる。海水浴シーズンのピークは過ぎているとはいえ、やはりそれなりの人出である。滑川の右側の由比ガ浜海水浴場の方が左側の材木座海岸海水浴場よりも混んでいて海の家も多いのはいつものことである。なんでだろうといつも思うのは、私が子どもの頃に家族と来ていたのが材木座海水浴場の方だったからである。
若宮大路を鎌倉駅をめざして歩く。途中、コンビニの店先でガリガリ君を買ってほうばる。若い女性の二人組が私の方を見て何か言っている。ガリガリ君を美味しそうに食べることにかけては自信があるので、「私たちもガリガリ君食べようか」と語り合っているのかもしれない。あるいは「あの人、俳優の〇〇に似てない?」と語り合っていたのかもしれない。
小町通りがほどよい混み具合で、日射しも傾いていい風が吹き始めいたので、歩いてみる。「亀善」の店先で休憩。お土産にしらす山椒を購入。今日、蒲田で帽子を買った「鎌倉帽子屋」を発見。ここが本店なのだろうか。やっぱり半額セールをやっていた。
蒲田に戻ってきて、いつものように「緑のコーヒー豆」で日誌をつけてから、帰宅。いい一日だった。