フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月29日(月) 晴れ

2011-08-30 02:05:17 | Weblog

  8時半、起床。夕食の残りのカレーライスと牛乳の朝食。

 

  耳の具合は昨日寝る頃にはかなり回復していた。突発性難聴の原因というのはよくわかっていないそうだが、大別すれば、ウィルス説とストレス説がある。両方というのもありえるだろうし、ストレスが媒介要因となってウィルスに感染しやすくなるということもあるだろう。いずれにしろ、ウィルスの可能性があるなら、早めに抗生剤を飲んでおこうと、以前耳鼻科で出してもらって残っていた抗生剤(クラリスロマイシン)を昼と夜に飲んだのでそれが効いたのかも知れないと思った。

  今朝、起きたら、耳の具合はほとんど回復していた。でも、念のために、近所の耳鼻科で診てもらうことにした。診察の結果、昨日の難聴は、突発性難聴ではなく、たんに耳垢が外耳道を塞いでいるためとわかった。朝起きたときに難聴になっていたのは、耳に入った水分で(シャワーを浴びたとき)耳垢が寝ている間に膨張して外耳道を塞いだからで、夜、回復したのは、抗生剤のせいではなくて、耳垢が乾いて隙間ができたからだろうとのことだった。鼓膜はきれいなピンク色をしていて、炎症は起こっていないとのこと。なるほど、大変論理的な説明で、しかも目の前には取り出された耳垢の塊りがあるわけで、反論の余地がない。そういえば、昨日、耳の中に指を入れてみたとき、耳の奥で空気の流れる音がしたが、あれは指を入れたことで外耳道が広がって、空気の通り道ができたためだったのだな。私の耳の穴は鼓膜の前のあたりが普通の人よりも狭いので耳垢で塞がりやすいのだ。数ヶ月に一度、掃除にいらっしゃるといいですねと医師に言われる。というわけでは、突発性難聴騒ぎは一件落着となった。妻にメールで「原因は耳垢だった」と知らせると、「ハハハ、ラジャー」とメールが返って来た。実は妻は昨日の段階で耳垢が原因である可能性について言及していたのだ。


耳垢だったんですって、ご主人さま?

  昼から大学へ。昼食は「五郎八」の揚げ餅そば。


そば汁をぶっかけて食べる

  2時から6時まで教務室で仕事。窓の外は蝉時雨。みんみんゼミや油ゼミに混じって、新参者のつくつく法師の声が聞こえる。卒業生のOさんと研究室で面談。雑誌に投稿する予定のコミックエッセイの原稿に目を通してアドバイスをする。もっとも私は巷に流通しているコミックエッセイの実態については知らないので、一緒に本屋へ行って実物を見てみる。リサーチの後、「カフェ・ゴトー」でおしゃべり。

  教務室に戻って仕事の続き。6時を過ぎる頃には夕暮れとなる。さて、帰るとしよう。
  蒲田に着いて有隣堂で佐怒賀三夫『向田邦子のかくれんぼ』(NHKブックス)を購入。没後30年ということで、向田邦子があちこちで取り上げられている。


第二研究棟の窓の灯り