8時半、起床。焼肉とご飯の朝食。
ブログを更新し、教務的なメールや電話を何本か。午前中を執筆タイムにしている人もいると思うが、私はダメだ。気になる作業をまず済ませてからでないと、落ち着いて執筆に取り掛かれない。午前は教務的仕事、午後は散歩と読書、夜は執筆、このパターンが一番しっくりくる(締め切りが近い場合は午後も執筆タイムとなる)。
午後、『日常生活の探究』の章立案を作成してから、散歩に出る。夏がまた戻ってきた。ただし、猛暑日ではなく真夏日。うん、このくらいがいい。
とりあえず「緑のコーヒー豆」でランチ(ホッドックとアイスカフェオレ)。私はこの店のマダムからは「アイスカフェオレとカメラと日記の人」として認識されている。座る席も(そこが空いていれば)入口に近い窓際の席と決まっている。だから写真の構図はいつも同じだ。人間は役割の複合体で、いくつかの舞台(家庭、職場、カフェ・・・)を一日の中で渡り歩いている。ここ「緑のコーヒー豆」劇場では、私は「アイスカフェオレとカメラと日記の人」という役を演じている。「常連客A」みたいな役柄で、台詞もたいてい「アイスカフェオレを」と「ごちそうさまでした」の2つだけで、ときおり、マダムとのアドリブ的な短い会話があるくらいだが、私はこの役に満足している。家庭や職場ではもっと重要な役を与えられているが、そういう舞台ばかりでは疲れてしまう。軽い役を演じる舞台というものも必要なのだ。けっこう名のある俳優が、友情出演とかで、ちょい役で映画に出ることってあるでしょ。あれですよ、あれ。・・・違うか。
西口のサンライズ商店街の中ほどにある「イナバかばん店」でパス入れを購入(3,000円)。長年使ってきたパス入れが壊れてしまった(プラスチックの部分が割れてしまった)。壊れてからもそのまま使っていたが、いつスイカが落ちても不思議でないので(実際、大学の図書館で落としてしまって落とし物として届けていただいたこともある)、代わりのものを探していたのだが、高いばかりで実用性に乏しいものが多くて困っていた。ようやく使い勝手のよさそうなものをここで見つけることができた。
ホットドック1つだけではやはり腹持ちが悪いので、「富士そば」でコロッケ+ちくわ天うどんを食べる。腹ごしらえができたので散歩を続けようかと思ったが、どうも方向が定まらない。散歩というのは、元来、足の向くまま気の向くまま歩くものだが、十字路に来る度にどちらへ行こうか迷っていたのでは落ち着かない。これは原稿を書き始める前の心理状態を反映したものであることは明らかだ。どういう方向で書いていったらいいかまだ覚悟が定まっていないのである。こういうときの散歩は心ここにあらずになりがちなので、家に戻ることにした。
家に戻って、小雀と戯れる。少し前までチュンの調子は下降の一途をたどっていて、食事とき以外は寝てばかりいた。こんな調子ではこの夏を越せないのではないかと心配していたが、どうやら調子の低下は底を打ったようで、いまは回復基調にある。飛ぶことこそできないものの、飛び跳ねるようなったし、囀るようにもなった。私が夏休みに入った時期とチュンが回復に転じた時期が一緒だったのは、たぶん偶然ではないだろう。籠から出して遊んでやれる時間が増えたのが一種のリハビリ効果をもたらしているのではないかと思う。やっぱり小鳥だって一日中籠の中に置いておかれては、塞ぎこむのではないだろうか、と勝手に解釈している。
夜、島田紳助引退のニュースを見る。会見を聞いてもなんだか要領を得ない。釈然としない。一体、裏で何があったのだろうと想像すると同時に、数年前の暴行事件のときと同じく、彼には破滅願望のようなものがるあるのを感じた。