7時、起床。早く寝たせいで夜明け前に目が覚めていたが、布団の中でうとうとしていた。
安楽亭の朝だ。
K夫婦の愛犬のシローは私が安楽亭を訪問する度に吠えるが、だんだん吠える回数が減ってきている。
安楽亭の朝食。1時間ほどかけてゆっくりといただく。「大久保君、食べるの遅いわよね」とK夫人は言うが、いえいえ、本当はすごく早いんです。休暇モードに入っているのです。ゆっくりと朝食を食べる幸福。
長円寺の紅葉をもう一度観に行く。
昼食は小淵沢の「眞」に食べ行く。11時開店の一番乗り。
注文を済ませてから、デッキに出て、写真を撮る。一番奥に見えるのは甲斐駒ヶ岳。
料理が運ばれてきた。サービスで出て来たサツマイモの茎を煮たもの。初めて食べたが、なるほど、サツマイモの風味がする。美味しい。
焼き味噌。焦げた部分がカリカリして胡桃のような食感。これも旨い。ご飯が欲しくなる。
天ぷらの盛り合わせ。塩で。朝鮮ニンジンの天ぷらは風邪気味の私がいただく。これも初めて食べたけれど、けっこう甘味があるね。
とろろ蕎麦。私は「眞」ではいつもこれ。最初は汁だけで、途中からネギととろろを入れる。実に美味しい。
クーナの森をドライブ。TVドラマ『ゴーイング・マイホーム』は実際にこの辺りで撮影されたそうだ。
K夫人の妹さんが昼過ぎの「あずさ」で茅野にやってくるので、K夫婦はお迎えにいく。私も一緒に駅まで行って、妹さんが到着する前に下りの電車に乗って松本へ。
普通列車で1時間弱で松本に着く。
ぶらぶら街歩き開始。去年、同じ時期に来たときは、風が冷たくて、ブティックでマフラーを購入して首に巻いて歩いたのだが、今回は寒くはない。昼に食べた朝鮮ニンジンの天ぷらのおかげかもしれない。
街歩きのお供に「豆吉本舗」で豆を買う。いろいろ味見をして、海苔と山葵の味のついたものを買う。
中町通りを歩く。ここはクラフトの街。去年はここでリトグラフ、紅茶ポット、ランチョンマットなどを購入した。
「coto.coto」を覗いたら、yanyanさんという方が刺繍の作品の制作・販売をされていた。ランチョンマットを一枚購入。yanyanさんはお名前から中国の方かと思ったが、日本の方だった。購入したランチョンマットをもっていただいて記念の写真を撮らせていただく。
「まるも」で一休み。甘味の補給が必要だったので、開明堂で購入した栗納豆を一粒(といっても大きな栗なのだが)口に入れる。これは絶品だ。
なわて通りを散歩する。ここは縁日の露店のような雰囲気。
さあ、どこで夕食をとろうかと考えながら歩いていると、「かりんとう屋敷」という看板が目に入る。落花生のような形のオブジェが店内にもある。これは何ですかと店長さんに尋ねると、かりんとうの神様で「かりんとうさま」と言いますと答えられた。『ドラゴンボール』に登場する神様の一人に「かりんさま」というのがいるが(悟空に仙豆をくれた人、というか猫だ)、音が似ている。
揚げたてのかりんとう饅頭を「かりんとうさま」の前でいただく。カリカリとした食感がいい。
「おきな堂」というレトロな雰囲気の洋食屋で食事をする。
オムライスとサラダを注文。
デザートは「アップルランブル」という名前の煮たリンゴを崩してパイ生地と一緒に焼いたスイーツ。紅茶と一緒にいただく。
時間はまだ6時だが、すっかり暗くなった中通りを歩いて宿へ。
松本祭りの時期と重なったためだろう、松本駅周辺のホテルが予約できなかったので、茅野の駅のそばのホテルをとった。ベットも液晶テレビ(パソコンにもなる)も大きくて快適だった。部屋のユニットバスは使わず、1階にある大浴場(大は言い過ぎだと思う)に入る。私にはちょうどいい湯加減だったが、後から入ってきた2人ずれの客が「あちち、あちち」と声を上げていた。「45度はあるな。入れたもんじゃない」とか言っている。馬鹿を言ってはいけない。そんなにあるわけはない。せいぜい42度だろう。私は家では41度の風呂に入っているが(妻や息子は40度)、それよりもちょっと熱い程度だ。温泉はちょっと熱いくらいがちょうどいい。