6時半、起床。
マフィン、サラダ、リンゴゼリー、牛乳の朝食。
11時過ぎに家を出て、大学へ。
大森で途中下車して、卒業生のCさん(2000年卒)と会う。研究室にうかがいますと言われたのだが、お子さんの幼稚園のお迎えで2時までには戻らないとならないので、それでは1時には早稲田を出なければならず、あわただしい。それよりも私が大学に行く途中にCさんの地元の大森で会った方がゆっくりと会食ができる。(注:これは大森が私の通勤ルートにあるから可能なことで、「大宮に来てください」とか「三鷹に来てください」とかリクエストされても無理ですからね。)
Cさんお薦めの「レ・フレール」でランチ。若鶏と夏野菜の軽いトマト煮込み。
ランチタイムのサービスで100円でちょこっとカレールーが付いてくる。
ライスをお替りして、このカレーとトマト煮込みをのせていただく。美味しいくて、見た目もきれいだ。
食後のコーヒーは「pottery」に飲みに行く。
Cさんとは4月の還暦祝いの会以来。あのときはフォーマルというか、お子さんのお受験に行くときみたいだったが、一転して今日はカジュアルである。髪もショートにして、白い帽子がリゾート感覚である。大森や大井町の街並みが香港かマカオに見えてくる。
「卒業されたばかりですか?」とマダムがCさんに尋ねた。
「いいえ、卒業してからもう数えきれないくらい経ちます。4歳の息子と1歳の双子の娘がいます」とCさんが答える。
「まあ、そうですか。専業主婦をされているの?」。
「はい」。
「2年前までキャビンアテンダントをされていたんです」と私が補足する。
「それで姿勢がいいのね。背筋がピンと伸びていらっしゃる」とマダム。
それから2人はキャビンアテンダントの労働条件や労働環境について話をした。
Cさんが大学を卒業した年は、就職氷河期で、ANAもJALも新卒のキャビンアテンダントの採用を行わなかった。Cさんはしかたなくデパートに就職したのだが、キャビンアテンダントへの夢は断ちがたく、働きながら翌年の採用に向けた就活を行い、念願叶ってANAに採用された。大変だったと思うし、実際、大変だったようだ。再就職してからも、いろいろなことがあり、何度か辞めようと思ったという。私が知っているCさんは大学時代の数年間に過ぎないが、明るく、さっぱりとした人柄の彼女の人生も、当然のことながら、聞いてみないとわからないことがたくさんあるものだと思った。いまの幸せな生活は何の苦労もなしに手に入れたものではないのだ。
そろそろ息子さんのお迎えの時間だ(双子の娘さんは今日はお母様に預けてある)。どうぞ、お元気で。大井町のホームで、Cさんは下りの電車、私は上りの電車に乗った。
大学では面談を一件。
あゆみ書房で以下の本を購入。
信田さよ子『カウンセラーは何を見ているか』(医学書院)
赤坂真理『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)
佐々木マキ『ノー・シューズ』(亜紀書房)
帰宅の途中で、「SKIPA」に寄る。店の前に人だかりがあったので、何だろうと思ったら、お隣の「トンボロ」にTV番組のロケで芸能人が来ているようである。
高田純次さんが来ているようで、のんちゃんは彼のファンである。トンボロとの間の戸を開けて、「私、高田さんのファンなんです。握手してください」とお願いしている。高田さんは「いや~、そうなの。ありがとう。オダギリ・ジョーです。ハハハ」と言って握手をした。
アイスチャイを注文。
私とのんちゃんで拳銃の撃ち合うみたいに写真の撮り合いをする。宙太さんが笑って見ている。
他のお客さんが帰った後の、夕方の光りの差す「SKIPA」の店内。「なかなかいい感じですね」と言いながら私が写真に撮ると、宙太さんも写真を撮った。
今度の土曜日、新しい(この春卒業したばかりの)卒業生を2人連れてきますので、よろしくお願いしますと言って、店を出た。
「梅花亭」で麩饅頭をお土産に購入。店員の女の子に「お客さんはいつもこのくらいの時間に来られますね。お仕事終わりですか?」と聞かれる。「いつもこの時間に仕事が終わるわけでなくて、この時間に仕事が終わる日に来ることが多いんです」と答える。
夕食はカレーライスだった。ちょこっとカレーにしておいてよかった。あぶないところだった。
デザートは麩饅頭。
娘に「パン日和あをや」の幻のコンビーフサンドの話をしたら、ぜひ食べに行きたいという。「あをや」の奥様に頼まなくちゃ。和牛の肉から作るコンビーフたっぷりのサンドらしい(私もまだ食べたことがない)。手間がかかるので、気合を入れてとりかからねばならず、めったに作らないそうだ。