8時半、起床。
カレー、マフィン、サラダ、牛乳の朝食。
11時に家を出て、大学へ。
改めて見ると、路上には命令形があふれている。
私は車を運転しないからこれらの命令形に直接に影響は受けないけれど、これがもし「歩行」に関するものであったら、ストレスは半端ないであろう。「歩行」に関するものは「立ち入り禁止」と信号機くらいだろうか。
梅雨入りしたようである。一直線に真夏にならないところが季節の移り変わりの妙であるが、とはいえ、この時期、いつも思うことは、なぜ6月には祝日が1つもないのかということである。最近、「山の日」が新たな祝日として制定されることになったが、「山の日」をいつにするかにあたっては、候補の中に「6月上旬」というものがあったそうだ。そうしてほしかったが、たぶん、理由付けが難しかったのだろう。「6月に祝日がないから」では(本音はそうであっても)ダメなのだろう。
昼休みの時間にゼミ3年生のグループ報告の相談。
3限は大学院の演習。
遅い昼食を「ごんべえ」で食べる。そぼろ丼をご飯少な目で注文。ご飯を少な目にしたせいで、相対的にご飯にかかった汁(つゆ)の量が多くなり、「汁だく」状態になっていた。梅雨入りの汁だく。ゴロがいいな。
夕方、「まやんち」に顔を出す。5時を回っていたが、満席に近い状態でびっくりした。団体客が急に入ったらしい。モモコさんは早上がりをした後で、、身重のカナさんと新人のあっちゃんで大わらわであった。
キャラメルパフェを注文。初めてだったかもしれない。
これまでキャラメルパフェを注文しなかったのは、「甘そう」というイメージが強かったからである。「甘いもの好きなんじゃないの?」と言われそうだが、甘さにもいろいろあって、パフェ的な甘さは苦手なのである。パフェでも、フルーツパフェはいいのだが、チョコレートパフェは駄目である。甘さが過剰なものは駄目なのある。
しかし、今日は他の客のテーブルに運ばれていくキャラメルパフェを見て、美味しそうに見えたので、注文する気になったのだが、これまで注文してこなかったことを後悔する美味しさだった。全然、甘ったるくないのである。キャラメルソースは先日まで食べていたキャメルタルトと同じものだと思うが、ビターな味わいがあり、しかもそれが上からパフェ全体に掛けられているわけではなく、グラスの底部に封じ込められていているのである。自家製のアイスクリームもさっぱりした味わいで、それがトッピングされたガトーショコラやキャラメルソースをからめた胡桃やバナナと絶妙にマッチしている。店主のますみさんに後でうかがったのだが、このキャラメルカフェの構造(何をどういう配置にするか)は建築家であるご主人が設計されたのだそうだ。
ピーチメルバがメニューに出るまではこれでいこう。
カナさんは土曜日の午後も出られるそうので、お別れの言葉はそのときにとっておく。
夕食は麻婆春雨とアスパラガスのベーコン巻き。
今夜の『続・最後から二番目の恋』(第8話)は録画でなくリアルタイムで観る。広行(浅野和之)と典子(飯島直子)が和平(中井貴一)と千晶(小泉今日子)同席で向かい合う。夫の勝手気ままな行動(「荒野をめざす」を表現されていた)はどこまで許容されるのかというのがテーマである。和平は広行にある程度の理解を示すが、千晶は「自由というのは自分を犠牲にして手に入れるもので、妻を犠牲にしての自由なんてありえない」と厳しい意見を述べる。安定と自由という家族のかかえるパラドクスに正面からいどむつもりかと思ったが、最後は、典子が「私はやっぱりこの人のことが好きなの。離婚はしない。ときどきの勝手気ままな行動は認めるけど、一回10万円ね」とコミカルなドラマならではの収拾案を提案して、それで一件落着となる(その直後、広行の新たな浮気が発覚して認定料は20万円に値上げされる)。広行は「大人になれない青年」のなれの果てだが、和平は自分は「早く大人になりたかった子ども」のなれの果てであると千晶に語る。自嘲的なものいいであるが、いまの時代、「大人」には希少価値があることを、つまり自分自身の魅力について、和平はどれほど自覚しているのだろうか。けっこう自覚した上で言っているのではなかろうかというのが、私の見方である。
和平と千晶、二人の会話からのエンディングテーマ「T字路」の二人のデュエットへの流れはいい。この曲で今年の紅白に出場もありえるんじゃないだろうか。でも、また朝ドラ路線なんだろうな。