8時半、起床。
カレー、トースト、牛乳の朝食。
昼、川越から妹が、名古屋から息子が来る。
昼食は蕎麦を茹でるが、別に惣菜を買ってこようと、近所のからあげ専門店と肉屋へ行く。鶏のからあげ、ハムカツ、ゲソ揚げを購入。
私たち一家+妹、5人の昼食。
午後、病院へ、みんなで行く。真夏のような強い日差し。
母は今日は朝から吐き気に見舞われている。吐くといくらか楽になるので、うとうとするのだが、少しするとまた吐き気に見舞われて吐くという繰り返しだ。
看護師さんは本当によくやってくれている。若い方が多いが、職業意識が大変に高いというか、「こういうことをするために私たちがいるのです。遠慮せず何でもおっしゃってください」と言われる。
夕方、みんなには先に帰ってもらって、しばらく一人で病室に残る。母が寝ている時間は本を読んでいた。ノルウェーの地方都市を舞台にした人生の物語を読む。「ここ」から遠く離れた場所の話がいい。
「彼を呑みこんだのは、ツーリー・ラッメルスに対する愛というよりはむしろ、冒険をしなくてはという強迫観念だった。その呑みこまれ方はあまりに強烈で、ほとんど息もつけないほどだった。それこそがまさに彼を魅了したものだった。この世で最も素晴らしい幸福とは短い幸福であるということが、ビョーン・ハンセンには心の底でわかっていた。」(ダーグ・ソルスター『ノヴェル・イレブン・ブック・エイティーン』10頁)。
7時半過ぎに帰宅。夕食をとる。
デザートは枇杷。
10時ごろ、妹と再び病院へ。
妹は病室の簡易ベットで一晩過ごすことになる。
われわれが病室に入って行ったとき、母は看護師さんにケアされながら吐き気と戦っていた。吐き気はしだいに収まり、私がベットの右側にいて母の右手を握り、妹がベットの左側にいて母の左手を握って、三人で(親子水入らずで)、しばらく話をした。そのうち母が眠ったので、明日の朝まで母のことは妹に任せて、私は病室を出た。