フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月10日(水) 晴れ

2016-08-13 00:00:18 | Weblog

8時、起床。

『トト姉ちゃん』を観て、露天風呂に入ってから、朝食。

男子800メートルリレーで日本ンチームが銅メダルを獲った。自由形でとったか・・・。52年ぶりというのは東京オリンピック(1964年)以来ということだ。。平泳ぎとか背泳ぎとかバタフライとかの「特殊な」泳法ではなく、自由形(クロール)という一番スピードの出る(一番原初的な?)泳法でメダルと獲ったというのが感慨深い。

昼近くになって、街歩きに出かける。

今日は皇太子ご一家が松本にいらっしゃるので(「山の日」関連の式典にご出席のため)、街角には警察官の姿が目立つ。

まずは「栞日」に顔を出す。

店内には皇太子ご一家ではなく、菊地さんご一家がいらした。下のお子さんは店の片隅に置かれたベビーベッドの中でスヤスヤ寝ている。

店内では先週末に開催された「アルプス・ブック・キャンプ」の関連商品が販売されていた。アルプス・ブック・キャンプについては→こちら

Tさんを購入。

2階へ。 

昨日は中央の3人掛けの丸テーブルに座ったのだが、さて、今日はどこに座ろう。

ここにしよう。

コーヒーとシナモンドーナツを注文。

今日の昼食はカフェめぐりをしながらちょこちょこ食べるスタイルでいく。

蜂蜜バタートーストとレモンスカッシュを追加で注文。

 2階でしばらく過ごし、1階に下りていくと、ご主人は出かけていたので、奥様と話をした。

 「思い切った決断をされましたね」

 「はい、ついていくしかありませんから(笑)」

 資金は銀行(八十二銀行)から借りたそうだ。よく貸してくれましたね。担当の方が「アルプス・ブック・キャンプ」の活動に賛同されていて、そのつながりが大きかったそうだ。地元の企業家を育てようという理念をもった半沢直樹みたいな銀行マンに違いない(笑)。

店の外にもベンチと椅子がある。

「栞日」の近所の深志神社に行ってみる。

私は街歩きをしている途中で神社仏閣があるとたいていお参りをする。

特定の信仰をもっているわけではないが、手を合わせ、目を閉じて、頭を下げるという一連の身体所作は、気分を落ち着かせ、気持ちを新たにさせる。

賽銭箱の両側におみくじの箱が置いてあったので、引いてみたが、箱はどちらでも同じと思ったら勘違いで、左の箱は恋愛専門のおみくじだった。

それで右側の一般的なおみくじの方も引いてみたが、どちらも「中吉」だった。うん、ほどほどがよい。

しばらく境内のベンチで休んでいく。

ギャラリーカフェ「Gargas」(ガルガ)は深志神社の裏手の住宅街の中にある。

ここも松本に来たときは必ず立ち寄る場所である。

今日はご主人は不在で、奥様一人でやっておられた。

「栞日」でドーナツとトーストを食べたので、チキンカレー(小)を注文する。

2階の展示会場へ。

今月の展示会は「いえをたのしく」(Akane Bon-Bon)。紙を使った工芸である。

私が観ていると、奥様が上がってきて、作品の説明をしてくださった。

「屋根つき丸箱」(S)。屋根の部分が蓋になっている。

状差し。全部売約済みだが、会期中(8月28日まで)に追加で搬入されることになったそうだ。

書類ケース。

「ハゲ山で昼寝」というタイトルの付いた作品。

「サンライズ/サンセット」というタイトルの付いた団扇。両面位に絵が描かれているが、太陽が大きい方がサンライズだろう。

「屋根つき丸箱」を購入した。作家さんによると、リビングにおいて、軟膏とか爪切りとかリップクリームとかの「よく使うけどしまっておきたいもの」を入れておくのに便利とのこと。

 

松本市立美術館は「Gargas」から5分ほどの場所にある。

「山の日」制定にちなんだ企画展「遥かなる山」は近代の日本の画家たちが山をどう描いて来たかをテーマにしたものである。当初は、山(山頂)から見た風景の方に画家の視線は向いていたが、しだいに山そのものを描くようになっていき、その描き方も写実的なものからさまざまな技法を駆使したものなっていく。

常設の草間彌生の常設展。

草間の作品は気持ち悪いのだが、どうしても、毎回見入ってしまう。

展示場内にはカメラ撮影可の作品が二つある。

「命(LIfe)」(通路に置かれたグニョグニョしたもの)と「シャングリラの鏡」(通路突き当りの壁にかかったブローチのようなもの)だ。

 陽も傾いてきたが、悠食の時刻にはまだ早い。街歩きをしよう。

「源地水源地」。これって、「源地」の「水源地」という意味だよね?

 水源地の水なり。冷たい。

ここから湧いているのだ。

 

日の出通り。

古民家カフェによさそうな物件だ。

こちらも貸店舗になったか。

間口が広いからブックカフェにいいのではないだろうか。ただし、あまりたくさん本を置くと床が抜けないか心配だ。

上土町の辺りを歩く。

夕食は軽めのものにするつもりなので、夜食用にパンを買っていくことにする。大正11年創業の老舗のパン屋「パンセ小松」。これって、パスカルの『パンセ(随想録)』と「パン」をかけたネーミングなのだろうか?それとも、そういうつもりはなかったのだが、当初「パンヤ」と書かれていた看板の字が「ヤ」が「セ」に誤読されて、「面白いかも」とそのままになったとかいうんじゃないだろうか(個人的推測です)。

縄手通り。

仲通り。

やっぱり松本のカフェめぐりにはここは欠かせない。松本で一番有名なカフェだろう、「まるも」。私の中では、「Gargas」、「栞日」、「chiiann」、「まるも」が松本4大カフェである。

落ち着いた店内。松本民芸家具が使われている。

店員さんの接客態度もとてもよい。

ブレンドコーヒーを注文し、閉店の6時近くまで滞在。居心地のよいカフェは時間がゆっくり流れている。

もう一度、日の出通りを歩く。

カフラスの工事現場の向かいにある「和」(なごみ)。

夕食はここで食べることする。

十六穀米と三種の惣菜(長ひじきの煮物、ワカメの酢の物、トウモロコシのソテー)とサラダと主菜(山賊焼き=鶏肉の唐揚をチョイス)のワンプレーとご飯。これに味噌汁(具はアサリ)が付いて1000円なり。

陽はすでに沈んでいるが、空はまだ明るさを残している。

宿のあるあがたの森通りを歩く。

ツバメの親子が飛行訓練をしている。

『栞日』の事業拡張に資金を貸した八十二銀行。

宣伝しておいてあげますね(笑)。

ただいま。

今日の夜食は、宿の無料の夜泣きそばではなく、「パンセ小松」の焼きそばパンとホワイトコロネ。ボリューム満点!夜食には不向きかも(笑)。

1時、就寝。