8時、起床。
トーストと紅茶の朝食。
卒業生の櫻井あすみさん(一文、2006年卒、東京芸大の大学院在学中)から個展のお知らせが届いた。
ふと当たり前の風景に目が留まり、その場から動けなくなる瞬間。揺れ動く色とかたちの中から、イメージが出現する瞬間。余白へと消えていく〈present〉(DMより)。
日時:9月27日(火)~10月2日(日) 11:00~20:00(最終日18:00)
場所:アートコンプレックスセンター(新宿区大京町12-9)
12時20分に蒲田駅で卒業生のMさん(論系ゼミ5期生、2015年卒)と待ち合わせ、「まやんち」へ行く。
今季13個目の、そして最後の、「まやんち」のピーチメルバである。しみじみと味わう。
ランチはどこで食べましょうと相談し、池上の「バターリリー」にしましょうということになる。
彼女は池上線沿線の石川台に住んでいるので、池上線は通勤でいつも利用している。
ホームに入っている車輛を見て、池上線には新旧2種類の車輛があるが、最近、紺と黄のリバイバルカラーの車輛が加わりましたという話をしてくれた。それなら私も見たことがある。リバイバルカラーだったのか。
池上駅前。まだ雨は大丈夫そうだ。
「バターリリー」は商店街の外れでしたねとMさん。彼女と「バターリリー」へ行くのは2度目である。
到着しました。
私はいつものようにタコライスの目玉焼き乗せ。
Mさんは前回と同じケークサクレを中心としたワンプレートディッシュ。
食後の紅茶は、私はアールグレイ、Mさんはダージリン。
Mさんは、先週、待望の夏休みをとったのだが、予定を詰め込み過ぎて、体調を崩しましたとのこと。仕事も遊びも全力なのはいいけれど、若さを過信してはいけませんね。休養も必要ですよ。
マダムに写真を撮っていただく。
外に出て、しばらく歩いたところで、「あっ、雨」とMさんが言った。私は気づかなかったが、少しして、私も気づいた。でも、散歩には支障のない程度の雨である。
寺町を歩きながら、
本門寺をめざす。
さあ、階段を上りましょう。
少しばかり息が上がる。
境内に人影はまばらである。
お参りをすませ、五重塔の方へ。
晴れていれば池上会館の屋上の展望台に行くところであるが、今日は本門寺公園の方へ行ってみることにする。
その前に力道山の墓の前に行ってみた。彼女が「リキ・ドウザン」と言った。若い彼女は力道山が大相撲出身のプロレスラーで、力士時代の四股名が「力道山光浩」であったことなどもちろん知らない。
力道山の必殺技は空手チョップであった。相手がロープの弾みで戻ってくるところを胸板に水平に空手チョップを見舞うのである。
Mさんは動物が大好きで、毎夏、冨士サファリパークに出かけている。
美女と野獣の図。
墓地には秋の気配が漂っている。
本門寺公園へは五重塔の裏手の階段を下りていく。
階段は木々に囲まれているので、この程度の雨であれば、傘は必要なくなる。光りの加減もよく、ポートレートを撮るにはいいコンディションだ。
街の中とは思えない。
宮崎駿の映画の中のワンシーンのようである。
階段をさらに下って行く。
柔らかな逆光の中でのポートレート。
Mさんは微笑みを絶やさない人だが、それには理由がある。不機嫌そうな顔をして街を歩いている人があまりにも多いので、それを他山の石としているのだ。
でも、微笑まない表情もいいですよ。
階段を下まで降りるとそこはグランドになっている。
スラリとした手足を使ったポーズをとってみましょうか。
5時5分前のポーズ(笑)。向こうのペンチの青年たちが珍しいものを見るようにわれわれを見ていた。
Mさん得意の「左手をごらんください」のポーズ。
満足気である。
私が子供のころザリガニ釣りをした池のほとりで。
池のそばには小さな児童公園がある。
再び階段を上る。
ミュージカル女優のスイッチが入ったか(笑)。
我に返ったようである。
公園を出て坂道を歩いていると「池上一丁目一番地」の住居表示があった。そうか、池上一丁目一番地は本門寺の中なのか。
大門の下でお馴染みの寺ネコが雨宿りをしていた。
動物好きのMさんは早速あいさつを交わす。
駅前の「浅野屋」で一服する。
もちろん葛餅(480円)を注文。
「相模屋」と同じく、黒蜜はあらかじめ葛餅の下に敷かれて出て来る。葛餅の切り方は、「相模屋」とも「池田屋」とも違う。二つの店は二等辺三角形だが、ここはピタゴラスの定理でお馴染みの5:4:3の直角三角形である。
時刻は午後4時。この後、渋谷で友人と会う予定のMさんとは池上の構内踏切のところで別れた。バリバリ働き、休日もアクティブなMさんだが、夏休みに体調を崩したことを教訓にして、体調管理には気を配って下さいね。
また、会いましょう。
き
夕食はポトフ。
デザートはMさんからいただいたアメリカンドッグのような形のバームクーヘン。
今日も夜更かし。3時半、就寝。