8時、起床。
お泊りをしたナツは、普通であれば外が明るくなるとで「出たい」といってこちらが玄関のドアを開けて出したやるのだが、今日はなかなか自分から出ていこうとしない。いつもより寒いのかもしれない。
朝食はとらず、昼過ぎに家を出る。玄関先の椅子の上でナツが日向ぼっこをしている。
朝食をとらなかったのは今日が人間ドックの受診の日だからである。毎年、この年明けの時期に、大隈庭園に隣接したリーガロイヤル・ホテルの中にあるクリニックで受診してる。
1時間半ほどで終わったが、最後、医師による診察のときに、いつもであればやるはずの直腸の触診がなかった。忘れているのかと思って、「あの~、直腸の触診は?」と尋ねたら、「あれは今回から止めたんです。さして意味がないので」と言われてびっくりした。健康診断のやり方というのが時代によって変化するのは知っているが(たとえばいまは座高の測定はしなくなった)、直腸の触診が「意味がない」とは驚いた。いままで意味なくあんなことをやっていたのか。
大隈庭園の開放日だったので、ホテルから庭園の方へちょっと出てみた。
庭園内にある完之荘(かんしそう)。社会学コースでは定年退職する先生の歓送会をここでやるのが慣習である。
今年度は和田修一先生が定年を迎えられる。
庭園に出ると、ちょうど西日が大隈講堂の時計台と同じ場所にある。
反射して光っているのでなく、いまちょうど時計台の向う側を太陽が通過しているのである。この季節のこの時間、この場所でしか撮れない一枚である。
遅い昼食を「早稲田軒」で食べることにする。ここ数年、人間ドックの後の食事はここでと決めている。
藤井4段が一般棋戦で佐藤名人に勝ったことが大きく報じられている。その棋戦が朝日新聞社の主催であることもあるが、平幕が横綱相手に金星を挙げるのはそれほど珍しいことではない。少々騒ぎすぎであろう。(次は準決勝で羽生永世7冠と当たることになった。これにかったらもっとすごい騒ぎになるだろう。)
天津麺。今年、この店で早くも二回目である。好きなんですね、これが。
時刻は4時になろうとしている。
研究室で雑用を片づける。
クリニックでもらったホテルの食事券(1500円)はホテル内のショップでパンを購入するのに使った。ここのパンは美味しいのだ。
アンパンをおやつに食べる。
帰りがけに、「あゆみブックス」で本を2冊購入。
東海林さだお『オッパイ入門』(文藝春秋)
岩田正美『貧困の戦後史』(筑摩書房)
『オッパイ入門』は彼が月刊誌に連載しているエッセー(うんちく系)をまとめたもので、「オッパイ入門」は収められているエッセーの中の1つのタイトルなのだが、なんで他のエッセーのタイトルではなく、これを本のタイトルにしたのか・・・インパクトがあることは間違いないが、レジで買う者のことも考えてほしい。以前、綾瀬はるか主演の映画で『おっぱいバレー』というのがあったが、あのときもレンタルするのが恥ずかしかった。今回は岩田の真面目な本とセットにするとこで、どうにかレジのハードルを乗り越えた。
夕方から鼻水が出てきた。あいにくティッシュをもっていなかったので、東京駅のホームの売店でティッシュを購入する。ポケットティッシュというのは路上でもらうものという感覚が染みついていて、お金を出して買うのはずいぶんと久しぶりである。4個で170円ほどだった。有料のものだけあって、路上でもらうものに比べて、肌触りがいい。変な広告が入っていないところもいい。たくさん使うものではないし、それほど高いものでもないし、これからはこれにしようかしら。
蒲田の1つ先の川崎まで行って、「ラゾーナ」の「ロフト」で買物をする。いつきても人が多いのに驚く。
久しぶりできたら「ロフト」の場所が変わっていて戸惑った。
夕食はハッシュドビーフ。ごはんでなく、パンで食べる。
2時、就寝。