8時15分、起床。
今日はいつもより耳鳴りが大きい。耳鳴りは子どもの頃からしているので、馴れっこになっているが、それでも肩や首が凝っている時とか、喉が腫れている時は音が大きく感じる。血行のよしあしと関係があるみたいだ。
ハムトースト、サラダ、紅茶の朝食。今日は牛乳を切らしている。
9時半に家を出て、大学へ。今日(第2・第3水曜日)は会議日。久しぶりの青空だ。
通勤電車に乗る時のホームの場所を決まっているので、そこから見る街の風景も同じである。アパマンショップ(不動産屋)、自衛隊の入隊希望者を募っている大田出張所、久保井仏具店などが軒を並べている。
10時半から大学院の社会学コースの教室会議。12時に終わる。
研究室で昼食。おにぎり2個(鮭と梅干)とミニカップ麺。
2時から教授会。5時に終わる。
「カフェゴト―」に寄って行く。
ココアでホッと一息。
新作のヘイゼルナッツと栗のタルトをお土産に買っていく。ホールではなくて2ピースね。
東西線から京浜東北線への乗り換えの途中、東京駅構内の書店で本を3冊購入。
長谷川裕也『靴磨きの本』(亜紀書房)
私は靴磨きが好きである。靴を磨いていると穏やかな気持になる。しかし、こういう本が出ているとは知らなかった。著者は「第1回靴磨き世界選手権大会」の優勝者。そういう大会があるということも知らなかった。靴磨きの手順で最初にすることはなんだと思います?「紐やバックルを外す」です。そうか靴紐を外した方がしっかり磨けるわけだ。「紐はあとで通し方がわからなくならないように写真を撮っておくと安心」と書いてある。
橋爪信吾『パパ活の社会学』(光文社新書)
最初、「パパ活」という言葉を聞いたときは、パパ(父親)になるためのレッスンのことかと思った。全然違った。かつて「援助交際」と呼ばれたものの大人(女性)版だ。しかし、たんにそれだけのものではないと著者は考えている。
「確かにパパ活の世界は、男性から金銭的援助を受ける見返りとして、女性が自らの時間と肉体を提供するという、愛人契約や援助交際と同列の世界であることは事実だ。/しかし、そこには恋愛や結婚に関する既存の秩序や規範によって苦しめられている男女にとって、「ある種の希望」を感じさせられる世界であった。/それと同時に、既存の制度や規範を越えた先に待ち構える「ある種の絶望」を肌身で感じさせられる世界でもあった。/そうした希望と絶望をうまく描き出すことができれば、現行の恋愛規範や結婚制度に適応できずに悩み、苦しんでいる多くの人たちの役に立つことができるのではないだろうか。/そしてそこから、表向きは多様性が賛美されているにもかかわらず、価値観の異なる他者に対する不寛容と排除の圧力が強まりつつある現代社会において、人間関係やコミュニケーションのあり方を捉えなおす一つの契機を生み出すことができるのではないだろうか。」(6-7頁)
社会学者らしい考え方である。
三浦展『100万円で家を買い、週3日働く』(光文社新書)
タイトルからは「低い年収での生活術」みたいに思えるが、そうではない。著者曰く、「本書は、最近の若い世代の同行の中から、私が関心を持ったものを選んで取材したレポート集である」(7頁)。著者は「第4の消費」という概念を提唱したことで知られるが、「第4の消費」とは、「ものの豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ」、「私有志向からシェア志向へ」、「ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル志向へ」、「欧米・都市志向から日本・地方志向へ」といった特徴を持つ。こうした特徴を一言でまとめると、「再・生活化」ということになるらしい。それは、「高度成長期以前の日本人の一般的な暮らし、生活を、もう一度見直し、再評価し、部分的にであってもそれを現代の生活に取り入れようとする動きである。(中略)こうした生活は、日本人の大半が第一次産業従事者だった1950年代までは(ほんの60年ほど前だ!)、単なる日常である。/だが、こうした日常からあまりにも遠く離れたところに来てしまった現代生活の中で、特にバーチャル化、デジタル化が急速に進んで生身の人間らしさが日常から奪われていくことに対して、これでいいのかと疑問を感じる人々も増えている」(11~12頁)。
自分の生き方について「これでいいのか」と考えること(再帰性)は、現代人の宿命である。そして多くの人は「でも、しかたない」と思う。著者がレポートするのは「これじゃいけない」と思う人たちだ。
蒲田について東急プラザの「神戸屋キッチン」で明日のパンを買う。
ケーキ、本、パン、たくさん買い物ができるのがこのトートバッグのよいところである。
駅前広場で男性デュオが路上ライブをしていて、たくさんの人たち(その多くは女性)が聴き入っていた。ユーチューブが流行る一方で、ライブの人気も高まる。これもまた「再・生活化」というものだろうか。
夕食はカレーライス、サラダ、牛乳。わが家ではカレーのときは水ではなく牛乳を飲む。
デザートは「カフェゴト―」で買ってきたヘーゼルナッツと栗のタルト。
妻が「カフェゴト―」のカードを見て、「この絵は何?」と聞いた。若い頃のマスターを店の常連の画家が描いたものだと聞いている、という話をすると、「そ、そうなの!」と驚いていた。「北京原人」かなにかだと思ったらしい(笑)。
「phono kafe」仲間で陶芸家の清水直子さんから今後の活動予定について教えていただいた。清水さんのファンの方も読者の中にいらっしゃるだろうから、紹介しておきます。
「単発の出展では、11月25日(日)に南阿佐ヶ谷の「オトノハ」さんというお店でのオトノハ朝市に出展があります。たくさんお客様がいらっしゃるので、たくさん器を持っていきます。毎月末の日曜日に開催される朝市は10〜12時なのですが、今回は私や他の作家さんもゲスト出展する拡大版で、10:00〜15:00まで開催されます。ほかにパン屋さんやパウンドケーキ屋さん、ハチミツ屋さんやオトノハさんの麻婆豆腐丼やお惣菜なども毎回大人気で大賑わいの楽しい朝市です。阿佐ヶ谷より徒歩2分 東京都杉並区阿佐谷南1-14-12 tp://otonoha.info 」
「個展としては、来年2019年1月30日〜2月3日に西荻窪の「FALL」さんで開きます。オブジェが中心となります。」
「そのあとは来年の1月中旬に二子玉川ライズの蔦屋家電のライフスタイルのフロアーにparqueさんが定期的にプロデュースしている棚に、お相撲さんの器のシリーズを出します。」
「2月はおそらくどこかの猫の企画展に参加」
「3月下旬〜4月上旬あたりの桜の時期に中目黒「ハイジ」さんで個展を開きます。」
「FALL」や「ハイジ」には何度か伺ったことがあるが、「オトノハ」には行ったことがない。面白そうだな。
2時、就寝。