フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月3日(金) 晴れ

2019-05-05 12:51:35 | Weblog

8時15分、起床。

トースト、豚汁(夕食の残り)、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は庭木の剪定と雑草取りの日。年に二回、ゴールデンウィークと8月下旬(甲子園大会の終わる頃)に行うことになっている。

技術を要する庭木(とくに赤芽の生垣)の剪定は妻の仕事。 

ずっとしゃがんでの作業で腰に負担のかかる草取りは私の仕事、という分担になっている(ぶつぶつ)。 

 雑草もドクダミなんかは躊躇なく抜けるが、可憐な花を咲かせているものは「ごめんね」と心のなかで言いながら抜く。 

 11時から始めてすべての作業が終了したのは2時頃であった。

雑草は根こそぎ抜くことを妻から命じられていたが、土の中にはダンゴ虫などさまざまな生物がもおり、生態系を完全に破壊するのはよろしくないと考え、適当なところでやめておいた。伸びて来たらそのときまた抜けばよい。

昼食は素麺。 

 近所のコンビニにガリガリ君を買いに行く。今シーズン最初の一本は「大人なガリガリ君ゴールデンパイン」(100円)。昔、輪切りにしたパイナップルの形の黄色いアイスキャンデーが真四角の平べったい紙の箱に入った商品があったが、あの味を思い出す。「紙の箱」というところがポイントで、けっこう高級感があったな。

注文していたアウグスト・モンテロッソのもう1冊の本が届いた。『全集 その他のそ物語』(書肆山田)。変ったタイトルだが、「全集」というは収められている短篇の中の1つのタイトルなのだ。「その他の物語」の中にはあの「恐竜」や「日蝕」も入っている。

で、本のタイトルにもなっている「全集」だが、実に味わい深い作品である。人文系の大学教員や大学院生でこれを読んで何も思うところののない人間はいないであろう。どんな話かって? 14頁の彼にしては比較的長めの作品なので、全文を引用するのは無理で、しかしあらすじを紹介しても味わいが消えてしまうので、どうぞ自分で現物に触れて下さい。(たぶん私は本書の売り上げに貢献するだろう)

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。 

私はアップルタイザーを注文。 

妻はアルコール飲料を注文。あたしも少し分けてもらって飲んだ。アルコール分4%はビール並み。私はビールは飲まないが、これは口当たりがいいので飲めてしまう。 

 野菜サラダ。

海老のサクサクフリッター(ハーフサイズ)。

牛肉と野菜とカシューナッツの甘辛炒め。 

鰆(さわら)のチリソース。 

妻がご飯を軽めに注文するのをわすれたので、その分を私が引き受ける。おなかいっぱいである。ごちそうさまでした。

妻が駅ビルの本屋に行きたいというので、「マーボ屋」を出てそのまま腹ごなしの散歩がてら駅の方へ。

将棋の本のコーナーで以下の3冊を購入。

 佐藤慎一『もはや死角なし! 進化版極限早繰り銀』(マイナビ)

 村田顕弘『対振り飛車の大革命 エルモ囲い急戦』(マイナビ)

 門倉啓太『振り飛車の新機軸! 初手7八飛戦法』(マイナビ)

「マイナビ将棋ブックス」というシリーズの新刊で、五、六段の若手のプロ棋士が開発した新しい戦法を解説した本である。たぶん藤井7段が巻き起こした将棋ブームの波に乗った出版であろうが、新戦法の開発にはAIが大きな力を発揮していることは間違いない。将棋は私の趣味の1つで、将棋連盟から三段の免状をいただいている。 最近は人間相手に指していないが、コンピューターを相手によく指している。将棋の戦法には大きく分けて、居飛車と振り飛車があり、相手の戦法との組み合わせて、相居飛車、対振り飛車(居飛車)、振り飛車(対居飛車)、相振り飛車の4つの戦型に分かれる。「早繰り銀」は相居飛車の戦型、「エルモ囲い急戦」は対振り飛車の戦型、そして「初手7八飛車戦法」は振り飛車(対居飛車)および相振り飛車の戦型である。新しい戦法の開発はそれ自体がロマンがある。たとえ自分がそれを用いるつもりがなくても、戦法書を読むことは面白い。特許の出願書類を読むような味わいがある。若い頃は、常に新戦法の登場のニュースにアンテナを張っていて、不断に情報を収集していたものだが、街の将棋道場で人間と指すというのをしなくなってからは、新戦法の勉強はしなくなった。今日はアルコールのせいだろう、ついつい購入してしまったが、いずれ定年後は将棋道場にまたふらりと行ってみようかとも思っているので、最新の戦法に通じておくのも悪くあるまい。

2時、就寝。