7時、起床。
新聞を取りに外に出る。玄関先にバラが咲いている。
もちろん野生のバラではなくて、妻が世話をしているバラたちである。
「ローズ・ガーデン」というのはガーデニングをする人の夢の一つではなかろうか。私が小学生だったころ、通学の途中に、一軒の小さな、可愛らしい家があり(赤い屋根の平屋だった)、そこには老夫婦が済んでいて、奥さんは外国人だった。彼女はガーデニングをする人で、当時はそういうことをする家は少なかったから、その可愛らしい家のかわいらしい庭は、私にはおとぎ話の国の風景のように見えたものである。
目玉焼きのオープンサンド、牛乳、紅茶の朝食。
11時半に卒業生のアズサさん(論系ゼミ1期生)と蒲田駅で待ち合わせ、「HITONAMI」に行く。蒲田駅から「HITONAMI」へは池上線で池上(蒲田から2つ目)までいってそこから15分ほど歩くか、蒲田駅から直接歩いていて(25分ほど)の二通りの行き方がある。かかる時間はほぼ同じ(お店に12時到着)である。彼女にどちらがいいですかと聞いたら、歩きましょうということになった。散歩にはちょうどよい季節である。途中で通った商店街ではフリマが開催されていた。
予約を入れておいた12時ちょうどに「HITONAMI」に到着。「そんなに歩かなかったような気がします」と彼女は言った。しっかり25分歩きましたよ。おしゃべりをしながらだったから短く感じたのでしょう。
一昨日、ミサさん(+アユム君)と来たときもそうだったが、店内は客で賑わっていた。店長のオガサワラさんに「ご繁盛ですね」と言うと、「たまたま予約のお客様が多い日で」とのこと。次の9月で開店1周年を迎えるが、しっかり地域に定着しつつあるのではなかろうか。月曜が定休だが、オガサワラさんは仕込みがあるから無休で働いている。さらに6月からは金土の営業時間を夜の9時までに拡大する(通常は6時まで)そうである。一見、丈夫そうにみえるけれども(笑)、これから暑い時期を迎えますから、どうぞ健康管理にはくれぐれも気を付けてくださいね。
2人ともメインは同じものをチョイス。+私は惣菜3品、彼女は2品。
霧島鶏のむね肉のきのこソース。
有機ペンネときのこのマリネ。
切り干し大根のアラビアータ。
じゃがいものジェノベーゼ。
彼女はGWの前半、お母様と妹さんの3人でカンボジア旅行に行ってきたそうで、その話を伺う。お土産の小銭入れもちょうだいした。
余談だが、私はよく卒業生の方から小銭入れをプレゼントされる。たぶん札入れと一体化した小銭入れが小銭であふれているのを見て、「なんとかしてあげなくちゃ」と思われているのであろうと思う。世の中の人は、札入れと小銭入れを別々に所持している人の方が多いのであろうか。ブログの読者の方は気づいているであろうが、私はよく忘れ物をするので、札入れと小銭入れを別々にすると、どちらかを忘れるという事態が頻繁に発生するような気がするのである。
「HITONAMI」から本門寺へはすぐである。本門寺は小高い丘のうえのある。上に出るための坂道・階段は何か所かあり(池上会館のエレベーターを使うという裏ワザももある)、今日は妙見寺に出る階段を上がることにする。
けっこう急こう配である。何段あるか彼女に数えながら上ってもらった。
「110段ありました!」
初夏の空が広がっている。
本門寺公園へ。
陽射しも湿度もそれなりにある日だったが、公園の中に入ると、高原に来たような感じがする。木と土のおかげだ。
広場ではバーベキューを楽しむ人たちの声がする。
その中に卒業生のチヒロさんの姿を見つける。。チヒロさんは池上にお住まいなのだ。マンションの自治会の催しかなにかだろうか(後日、バーベキュー広場でお見かけしたことをお伝えすると、びっくりされていたが、上のお子さんの小学校のBBQだったそうだ)。アズサさんも彼女を見て、「あっ、ブログにときどき登場する方ですね」と言った。2人は年齢が10ほど離れており、会ったことはない。ブログが「大久保ゼミ」という「想像の共同体」の形成に一役買っていることを実感した。
新緑が美しい場所に来た。
ここはポートレイトには絶好のスポットだ。
緑と白いブラウスと長い黒髪の対比がさわやかだ。
ふいに20年近く前に観た『夏至』という映画を思い出した。ベトナムとフランスの共同制作で(監督はトラン・アン・ユン)、映像の美しさが印象に残っている。彼女から聞いたカンボジア旅行の話も連想に影響しているかもしれない。
丘を向こう側に下って行くと子ども広場と噴水池のある場所に出る。
池の畔でのポートレイトを撮っていると・・・
外国人の女の子が飛び入り参加。お父さんが近くでニコニコして見ている。
子ども広場でのポートレイト。
ブタさんの腰かけに座ると、最初はおすまし顔でも・・・
自然と童心に還ってしまう。
最後にベンチでツーショット(ブタさんも入ってもらう)。
さて、そろそろ「スリック」に移動しましょう。
本殿でお参りをしてから下山する。
「スリック」では待望のセパレートティ(紅茶&グレープフルーツジュース)を飲ませていただけた。まだメニューには出ていないが、昨年、私が何度も注文したお気に入りのドリンクなので、マダムが用意してくださったのだ。ありがとうございます。
シフォンケーキは、私は抹茶、アズサさんはレモン。
抹茶シフォンケーキは季節限定。わらび餅が添えられている。
レモンシフォンは、当初は期間限定だったが、人気のゆえ、冬レモンも使って通年メニューとなった。
一昨日の金曜日はマダムの体調がよろしくなくて臨時休業だったが、今日は大丈夫とのこと。でも、無理はなさらないでください。
「スリック」には1時間弱滞在。「もう帰ってしまわれるのですか?」とマダムに言われたが、そうなんです。また来ますね。アズサさんを蒲田駅の改札に見送る。
夕食はキンキの煮付、サラダ、メカブ、豆ご飯、卵とキャベツの味噌汁。
キンキの煮付は例の『ためしてガッテン』で知った落としぶたをして強火で短時間煮るやり方で。
豆ご飯は色合いが美しい。
胡麻塩を振って食べるのが好み。
デザートはオレンジ。
先日、ミサさんからいただいたお菓子を開ける。
フルーティーな風味のクッキーである。
3時、就寝。