8時、起床。
ハムトースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
10時に家を出て、大学へ。この週末は暑くなりそうだ。
研究室にカフェ仲間のアヤカさんがやってくる。かつてわれわれは馬場下のバス亭の近くにあった「maruharu」というサンドウィッチのお店の常連だったのである。 アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは『サードプレイス』(みすず書房)の中で「常連」の重要性ついてこう書いている。
「サードプレイス」の魅力は、座席の数や、出される飲み物の種類の多さ、駐車場が使えるかどうか、値段といった特徴にあまり左右されない。固定客をサードプレイスに引き寄せるものは、店側が提供するのではなく、客仲間が提供する。サードプレイスは、しかるべき人々がそこにいて活気づけてこその空間であり、その「しかるべき人びと」とは常連である。常連は、その場所に特色を与え、いつ訪れても誰かしらの仲間がいることを確約してくれる。(84-85頁)。
「マルハル」が閉店した後も、かつての常連たちはゆるやかな社交を続けている。アヤカさんと会うのは昨年の12月以来だから5カ月振りである。長男のコウノスケ君はバレエを辞めて野球を始めたそうだ。
「タビビトの木」にランチを食べに行く。
ときどき写真展が大なわれているが、いまはそうではなく、壁に掛かっているのはマスターが撮った写真作品だ。
ランチのタシの豆のカレーを注文。
ライスの上にのっているのは、ナンではなく、ババドという豆の粉で作ったせんべい。これがなかなかいける。
ほうれん草のカレーもついてきた。本体の豆カレーよりもこちらの方が辛い。
ドリンクはアイスカフェラテをチョイス。
先日、信州旅行で彩雲を観たが、アヤカさんのアヤは「彩」で、これはお父様が彩雲から採った名前なのだそうである。それはなかなかロマンチストなお父様ですね。
彼女はアメリカのテレビドラマをよく見るそうである。『ER』なんかは大ファンだそうだ。ところが映画はほとんど観ないという。テレビドラマ好きは、必ずしも映画好きでないというのは、意外なことである。「なんででしょう?」と私が質問すると、「なんでなんでしょう・・・」と彼女はしばし考え込んだ。そのことについてこれまで考えたことがなかったそうである。そして「長いものが好きなのかもしれません」と言った。映画は2時間前後のものがほとんどだ。それで終わってしまう。しかし連続テレビドラマは、1話1話は1時間未満だが(『ER』の場合45分)、何話も(『ER』の場合1シーズン22話)、そして(人気シリーズは)何シーズンも続く(『ER』の場合15シーズンまで行った)。長期にわたって楽しめるわけだ。ちなみに「小説は短篇と長編どちらがお好みせすか?」と聞いたら、「長編小説ですね」とのことだった。
店を出で、別れ際に彼女からこんな話を聞いた。「はるさん姉妹が筑波で開いたお店、閉店してしまったようです」。えっ、そうなんですか?「maruharu」を閉めた後、店主のはるさんと妹さんが郷里の筑波で「sis.de.maruharu」を開店したので、いつか行こうと思っていたのだが・・・( あとからネットで確認したら、今年の2月24日に閉店していた)。「いつか行こう」というのはこういうことになりがちである。思い立ったが吉日主義でないといけない。改めてそう思った。
大学に戻る。
5限・6限はゼミ。
今日も拙著『日常生活の探究』(左右社)をテキストにしたディスカッション。
来週も続けるが、来週で読み終わるので、その後はポピュラーカルチャの作品(映画、TVドラマ、歌など)に見られる人生の物語の分析をグループ単位でしてもらう。今日の授業の最後のところで、グループ決めと発表の順番を決めた。グループは3年・4年が混合になるようにした。今年度は3年・4年合同ゼミという特質をできるだけ生かすことを心がけている。
6月14日、トップバッターで発表する班。
6月21日の発表の班。
6月28日に発表の班。
7月5日に発表の班。
7月12日に発表の班。
7月19日、ラストに発表する班。
ポピュラーカルチャと人生の物語の関係の分析は、私が講義「日常生活の社会学」や「ライフストーリーの社会学」の中に取り入れている手法である。それを真似るもよし、それとは別の手法でやるのもよし。力を合わせて頑張って下さい。いいものがあれば、私の講義で使わせてもらいます。
9時半、帰宅。
夕食は「ちよだ鮨」で買ってきた寿司(30%引き)。
帰宅したときに妻が観ていた映画『キングコング』を観ながら食べる。
風呂から出て、昨日の『プレバト』(録画)の俳句のコーナーを観る。
2時、就寝。